コロナウイルスCOVID-19の除菌消毒作業
全国的に感染者が増えることに伴い、新型コロナウイルスの除菌(消毒)について、ご相談が増えております。
大手セキュリティ会社様、パチンコ店様、ホテル経営者様、倉庫管理者様、学校関係者様、介護施設様、老人ホーム様、レストラン経営者様、オフィス総務担当者様、テナント管理会社様、一般家庭などからご相談があります。
「すぐに業務を再開したい!」「早く部屋に入れるようにしたい!」など消毒作業のご要望に出来るだけ応えます。
このページでは「新型コロナウイルス除染消毒作業の流れ」「除染消毒効果が薄い作業内容とは」「WHOや厚生労働省の消毒ガイドライン」「除染消毒効果が高い薬剤の選定基準」「確実な除染消毒作業内容の料金」などを解説していきます。
ウイルス除菌消毒作業の流れ(3ステップ除染作業)
- 高濃度なオゾン燻蒸
- 加速化過酸化水素(不燃性/界面活性剤入り)拭き上げ
- 善玉菌(バイオ)供給
具体的なウイルス除菌消毒作業内容として…
- プラズマ発生体を持つ高濃度なECOZON社製オゾン機にて、C/T値60を基準に稼働時間を計算してウイルス菌を不活性化させます。
- 加速化過酸化水素にてドアノブ、エレベーターのボタン、テーブル、スイッチ類、階段の手すりなどを拭き上げ消毒いたします。また、床がカーペットなら消毒剤を染み込ませてリンサーを活用して除菌いたします。
- 激しい除菌作業によって、空間から悪玉菌も善玉菌も極端に減少します。この状態だと菌が繁殖しやすくなり、そこでグランバイオ「エア」というバイオ消臭剤(善玉菌)を噴霧して、善玉菌を供給し除染後の乱れた空間フローラを整えることで除染の効果を維持させます。
加速化過酸化水素とは
通常のオキシドールが過酸化水素水3%に対して、ハイプロックスアクセル(VIROX社)の加速化過酸化水素は過酸化水素水6%です。更に界面活性剤も含まれており、消毒効果だけでなく同時に洗浄効果もある優れものです。アルコールと違い可燃性も無いことから様々な消毒現場に対応できます。(国産の過酸化水素オキシライトProは、過酸化水素水0,5%です。)
新型肺炎(コロナウイルスCOVID-19)の不活化に有効な薬剤、機材
新型コロナウイルス、SARS、O157 など除菌消毒できる機材、薬剤を持ち合わせております。
具体的に消毒薬剤は、安定型次亜塩素酸ナトリウム、加速化過酸化水素を持ち合わせております。
今回の新型肺炎(新型コロナウイルス)はSARSと構造がほぼ同じです。
新型コロナウイルスはエンベロープというタンパク質の膜を持つウイルスで、アルコール消毒以外でオゾン除菌や安定型次亜塩素酸ナトリウム、加速化過酸化水素で不活性化できます。
ウイルスには、エンベロープという膜を持つウイルスと持たないウイルスがありますが、日本脳炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、エボラウイルスなどもエンベロープを持ちます。
不活性化とは、死滅した状態にすること、活動できない状態にすることを意味します。
手の届かない場所の除菌はオゾン除菌作業
手の届かない場所の除菌は、アルコール消毒等による拭き上げ作業では難しいので、密閉された空間ならオゾン除菌がとても有効です。
オゾン脱臭機には、2つの効力があります。
- 消臭・脱臭
- 除菌・不活性化
弊社では、このオゾン除菌の機材を7機所有しており、他の除菌薬剤や機材(フォグマスター等)も充実しております。
オゾン燻蒸による消臭・脱臭では、オゾン生成量とファン風量の掛け合わせで、どの程度のオゾン燻蒸作業を行うのか考えますが、除菌・不活性化ではC/T値をベースに計算いたします。
除菌・不活性化では、C/T値がとても重要
CT値(オゾン効果)とは、オゾン濃度(ppm)とそのオゾン濃度に何分(min)間接触したかの積で表す値です。
CT値 | オゾン濃度(ppm)×時間(min) |
---|---|
オゾン濃度(ppm) | オゾン発生量(mg/h)÷空間容積(㎥)÷2.14÷60 |
空間容積(㎥) | 床面積(㎡)×天井の高さ(m) |
したがって実験データをベースに計算すると、使用するオゾン機の性能によって除染(不活性化)までの時間が分かります。
[ 研究成果 ]
- CT値330(オゾン濃度6ppmで55分曝露)では、1/1,000~1/10,000まで不活化。
- CT値 60(オゾン濃度1ppmで60分曝露)では、1/10~1/100まで不活化。
新型コロナウイルス不活性化データ:C/T値60
(※CT値はウイルスの種類により違います。)
除染する密生された空間が50㎥だとして計算。
オゾン機種メーカー&機種 | オゾン生成量 | 室内容積 | CT値60 |
---|---|---|---|
ECOZON社Tiger | 12,000mg/h | 50㎥ | 33分 |
ECOZON社Pancer | 7,500mg/h | 51分 | |
国産の安価なオゾン機種 | 500mg/h | 770分 |
上記表のように、室内容積が50㎥なら30分∼60分程度のオゾン燻蒸時間で不活性化できます。
オゾン燻蒸の後は、加速化過酸化水素で拭き上げ消毒作業
ウイルスが付着していたと予想されるテーブルや椅子などを拭き上げる場合、紙タオルに加速化過酸化水素(不燃性/界面活性剤入り)を湿らせて一方向に拭き上げます。
ウイルスが付着していたら、行き来するとウイルスを広げてしまいます。必ず一方向で行います。
もちろん紙タオルで拭き上げする前に水拭きもウイルスを広げてしまう為にやってはいけないことです。
新型コロナウイルスの不活化に有効な薬剤の性質を比較
厚生労働省やWHOなどが新型コロナウイルスの不活化に有効と言われている薬剤は主に下記の4点存在する。
- 安定型次亜塩素酸ナトリウム
- 消毒用エタノールなどアルコール系
- 加速化過酸化水素
- 次亜塩素酸ナトリウム
安定型次亜塩素酸ナトリウム | アルコール系 | 加速化過酸化水素 | 次亜塩素酸ナトリウム | |
---|---|---|---|---|
有効性 | 有効塩素濃度が高く、細菌、ウイルス、バクテリアを瞬時に不活性化。 | 乾燥状態、適切な濃度が必要。可燃性なので、用途が限られる。 | WHOが認めてダイヤモンドプリンセス号にて活用。界面活性剤も含まれている。洗浄と除菌の両方の能力を併せ持つ。 | 安全性のために濃度を薄めており除菌効果が低い除菌効果を得るには時間を要する。 |
安全性 | 金属や繊維の腐食や漂白の心配もない人体にも無害で、皮膚の弱い方、皮膚炎の患部にも無刺激非可燃なので発火しない。 | 体内摂取は有害のため注意が必要。可燃性のため火気厳禁。 | 使用後は、水と酸素に分解し環境中に残留しないので、水拭き・乾拭きの二度拭きは原則不要です。 | 金属腐食性があるため使用に注意が必要発ガン性物質(トリハロメタン)を生成する。 |
保存性 | 従来の次亜塩素酸ナトリウムと異なり長期間安定して成分が維持され2年と保存力が高い。 | 2-3年保存可能。 | 2年と保存力が高い。 | 保存期間が短い。(2~3ヶ月) |
無臭性 | 塩素ガスの発生が少なく臭いが気にならない消臭効果も高く、環境省が定める8大悪臭を成分そのものを分解してしっかり消臭。 | アルコール臭がする。 | 臭いが気にならない。 | 強い塩素臭がする。 |
新型コロナウイルスの不活化に有効な薬剤は、それぞれ異なるデメリットが存在
新型コロナウイルスの不活化に有効な薬剤は、どれも同じ性能だと思っておりませんか?
薬剤によっては「金属を腐食」「臭気が強い」「対象物を変色させる」「可燃性のため火災発生の可能性有」「有効期限が短いから使用する際は除菌力が低下している」などの性質があり、これらのデメリットを良く考えた上で最適な有効消毒薬剤を選定しております。
洗浄性 | 腐食性 | 臭気 | 変色性 | 火気 | |
---|---|---|---|---|---|
安定型 次亜塩素酸ナトリウム |
✖ | △ | △ | △ | ○ |
アルコール系 | ✖ | △ | ✖ | △ | ✖ |
加速化過酸化水素 | ○ | △ | △ | △ | ○ |
次亜塩素酸ナトリウム | ✖ | ✖ | ✖ | ✖ | ○ |
〇=良好、△=著しい被害は無いが注意が必要、✖=使用に不適切である。
新型コロナウイルスを効果的な除菌する際には、最初に汚れを落とす必要がありますが、界面活性剤が含まれている加速化過酸化水素を活用することで、除菌消毒前の清掃が不要となります。
加速化過酸化水素が新型コロナウイルスの不活化に適している訳とは
- 金属腐食など腐食による被害が少ない。
- 変色性による被害が少ない。
- 引火性による被害が少ない。
- 洗浄性が高いから汚れがあっても除菌が可能。
- オゾン燻蒸の促進剤としても活用できる。
マインドカンパニーでは、これらを理由に新型コロナウイルス除染では、加速化過酸化水素(VIROX社またはオキシライトPro)、安定型次亜塩素酸ナトリウムを活用しております。
消毒剤噴霧による除染方法は効果が薄い、逆に感染を広げる可能性もある
WHOや厚生労働省(消毒)ガイドラインが消毒剤噴霧を認めていない理由は、まず新型コロナウイルスがとても小さく0,1μm(マイクロメートル)程度の大きさなので、噴霧器による散布の消毒だとウイルスに薬剤が付着しない箇所も発生し効果が無いと考えられていると思います。
更に噴霧することでウイルスを再度舞い上がらせ空間に撒き散らすことになります。
やがてウイルスがゆっくり落下されてきて、卓上や食べ物、飲み物などに付着、もしそれらを飲食するなら感染となります。
したがってPCR検査にて陽性となった人が居た場所において、噴霧器などで薬剤を散布しても効果が不確実であるとWHOや厚生労働省が判断しています。
しかし残念なことに一部の消毒業者は、誤った判断で噴霧器による消毒作業を主体としております。
消毒・清掃等の実施(厚生労働省から市区町村へ事務連絡)令和2年3月6日
新型コロナウイルス感染が疑われる者の居室及び当該利用者が利用した共用スペースについては、消毒・清掃を実施する。具体的には、手袋を着用し、消毒用エタノールで清拭する。または、次亜塩素酸ナトリウム液で清拭後、湿式清掃し、乾燥させる。なお、次亜塩素酸を含む消毒薬の噴霧については、吸引すると有害であり、効果が不確実であることから行わないこと。トイレのドアノブや取手等は、消毒用エタノールで清拭する。
除染後は空間フローラで予防
オゾン燻蒸による除菌、加速化過酸化水素(不燃性/界面活性剤入り)での拭き上げ作業、これらの除菌作業が終了することで善玉菌と悪玉菌ともに減少した状態になります。
このままでは、雑菌の繁殖、ウイルス菌の侵入などが容易なため、グランバイオ「エア」というバイオ消臭剤(善玉菌)を空間全体に噴霧して、善玉菌を供給し除染後の乱れた空間フローラを整えることで除染の効果を維持させます。
- 空間内の新型コロナウイルスを不活化した後の作業だけ、噴霧器を使います。
- 空間内の新型コロナウイルスを不活化する為に、薬剤を噴霧する行為はWHO(世界保健機関)もCDC(米国疾病予防管理センター)や厚生労働省も推奨しておりません。
確実な新型コロナウイルス除染消毒作業料金とは
安さを売りにして薬剤噴霧の作業が主体で、効果が薄い除染を行う業者とは、作業方法が異なり確実な除染方法で作業しております。
(新型コロナウイルスの不活化の効果が薄い不確実な除染消毒作業方法の業者が非常に増えております。)
当社では「ウイルス除染プラン」作業にて消毒効果が低い薬剤噴霧による新型コロナウイルスの不活化は行っておりません。
作業内容 | 床平米単価 |
---|---|
1.感染予防の除菌消毒作業 | 800円(税込880円) |
2.感染者場所の除菌消毒作業 | 2,500円(税込2,750円) |
※床がカーペットの場合は床平米1,000円(税込1,100円)追加させていただきます。
作業プラン | オゾン燻蒸 | 消毒剤の散布 | 加速化過酸化水素(不燃性/界面活性剤入り)拭き上げ | 善玉菌を供給 (除染後) |
---|---|---|---|---|
1.予防消毒プラン | 〇 | 〇 | — | — |
2.ウイルス除染プラン | 〇 | — | 〇 | 〇 |
コロナウイルス感染のご遺体を運んだ霊柩車の除菌消毒作業料金
霊柩車の除菌消毒作業 (スタンダードプラン) |
30,000円(税込33,000円)/1台 |
---|---|
霊柩車の除菌消毒作業 (ワイドプラン) |
50,000円(税込55,000円)/1台 |
作業プラン | オゾン燻蒸 | 加速化過酸化水素(不燃性/界面活性剤入り)拭き上げ | カーペット消毒 | 善玉菌供給 |
---|---|---|---|---|
スタンダード | 〇 | 〇 | — | 〇 |
ワイド | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
自動車の除菌消毒作業料金
軽自動車の除菌消毒作業 (スタンダードプラン) |
50,000円(税込55,000円)/1台 |
---|---|
軽自動車の除菌消毒作業 (ワイドプラン) |
75,000円(税込82,500円)/1台 |
普通自動車の除菌消毒作業 (スタンダードプラン) |
70,000円(税込77,000円)/1台 |
---|---|
普通自動車の除菌消毒作業 (ワイドプラン) |
95,000円(税込104,500円)/1台 |
作業プラン | オゾン燻蒸 | 加速化過酸化水素(不燃性/界面活性剤入り)拭き上げ | カーペット消毒 | 善玉菌供給 |
---|---|---|---|---|
スタンダード | 〇 | 〇 | — | 〇 |
ワイド | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
まとめ
現在、インターネットのリスティング広告を見ると分かるように東京では「新型コロナウイルス除染業者」が多く乱立しております。
ハウスクリーニング業者やビルメンテナンス会社、その他の異業種から新規参入されている業者も非常に多いです。
それと同時に作業単価の価格破壊も発生しており、信じられないくらいに激安で消毒作業の平米単価を300∼500円くらいで受付する業者も存在しております。
弊社では感染者場所の除菌消毒作業を2,500円(税込2,750円)で請け負っており、価格だけを見たら非常に高いです。
しかし安さ重視の消毒業者は基本的に薬剤噴霧が作業の中心です。
薬剤噴霧はWHOも厚生労働省も推奨しないと知っていながら、つまり効果が無い作業と知りながら、それを実行する消毒業者が後を絶ちません。
(もしWHOも厚生労働省も推奨しない事を知らないなら、それも問題で勉強不足の業者でしょう)
もう一つ手口として、安さ重視の消毒業者は「厚生労働省指定の薬剤を活用」とうたっており、消毒方法が厚生労働省が推奨とは一切記載しておりません。
つまりユーザーが知識無いことを利用して、安い単価で仕事を受けることだけに執着して、実際の効果には目をつぶる考えの消毒業者が多い訳です。
薬剤噴霧が作業の中心なら、我々のように作業の中心が拭き上げと比べたら、作業時間は10分の1程度となり、更に作業員も大幅に削減できるの安い金額でも請け負うことが可能でしょう。
いい加減な消毒作業は、クラスターが増加する要因の一つとも考えられます。
あまりに安い金額の場合、消毒方法が本当に効果あるのか疑うべきでしょう。
今一度、作業品質の高い新型コロナウイルス除染作業の必要性を考えてはいかがでしょうか?…
除菌消毒作業は日本除菌脱臭サービス協会のハイブリット消毒法Re-BORNに準じています
何かお困りの際はご相談ください
関東エリア(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、群馬県、栃木県)を中心に「東海エリア」「関西エリア」「九州エリア」にて対応しております。
特にホテル・旅館などは、定期的な消毒作業によりユーザーへ多くの安心感を与えられることと思います。