特殊清掃とは?孤独死後の清掃・原状回復の流れを事例付きで紹介

そもそも特殊清掃とは
特殊清掃とは事故死が発生した現場の原状回復、クリーニングを行う作業のことです。また、広義な意味として、火災や水害による災害復旧や、ペット臭やタバコ臭の消臭なども、特殊清掃として扱われることもあります。
事故死と一言でいっても、様々な状況があります。
- 孤独死
- 事故死
- 自殺
- 他殺 など
それぞれの状況に応じた正しい知識と対処できる技術力が必要となります。
詳しくは、このあとの「孤独死現場の状況ごとに見る特殊清掃(クリックで移動)」でご紹介しますが、居間での事故死ひとつとっても、床がフローリングなのか畳なのか、戸建てなのかマンションなのかによっても、作業内容は異なります。
賃貸物件の場合、貸主にお部屋を引き渡さなければいけませんが、事故死が発生したお部屋をそのまま引き渡すことはできません。特殊清掃は決して安い料金でできる作業ではありませんが、特殊清掃をしないままにすると、原状回復費用として更に高額な請求を受けることになります。
そのため、基本的には故人のご遺族様から業者へ、特殊清掃を依頼することをおすすめします。
データからから見る事故死(特殊清掃)の増加傾向
事故死に関する情報をまとめましたのでまずはデータから見ていきます。
事故死の件数は非常に残念なことに毎年増加傾向にあります。自殺者数は減少傾向にあるのですが、その減少も孤独死の発生件数によりかき消されてしまい全体としては毎年増加しています。
東京23区内の孤独死件数
東京都福祉保健局東京都監察医務院によると、平成15年では1,451件だった孤独死件数が平成27年度には3,127件まで増加しており、10年余りでその件数は倍増しています。
厳密に孤独死という定義されていないので統計を取っている市区町村が少なく、全国での正確な発生件数は調べることができないのですが、ニッセイ基礎研究所が発表したデータでは全国で年間2万6821人にも上るとのことです。

引用:内閣府「生活環境 第2節 高齢期の暮らしの動向」(https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2018/html/zenbun/s1_2_4.html)
全国の自殺発生件数
居室内での自殺のみを集計したデータは見つかりませんでしたが、自殺も事故死の要因の1つです。
厚生労働省社会・援護局総務課自殺対策推進室と警察庁生活安全局生活安全企画課の共同で発表されている「平成30年中における自殺の状況」によると自殺の件数は昭和56年以来、最小の件数で9年連続(記事制作時)の減少となっています。
自殺者数と失業者数には相関関係があり、景気の良し悪しは自殺者数に直接関係しています。第二次安倍晋三内閣による経済対策「アベノミクス」により日本の景気は上向きに回復されたとされているので自殺者もそれにともない減少しています。

引用:警視庁【平成30年中における自殺の状況」
地域での付き合いの程度
内閣府から発表されている「近所での付き合いの程度」から60歳以上のみをまとめたデータがあります。女性は18.8%、男性では26.5%が地域での付き合いがないと回答しています。

引用:内閣府「生活環境 第2節 高齢期の暮らしの動向」(https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2018/html/zenbun/s1_2_4.html)
孤独死現場の状況ごとに見る特殊清掃
では続いて場所ごとの事故死の特徴や注意点を紹介していきます。ここでの事故死は孤独死と仮定しています。
寝室での孤独死による特殊清掃
寝室での孤独死の場合、想定されるケースはいくつかあります。
床が畳だと床下の確認も容易なのですが、フローリングの場合ですと床下まで体液がしみ込んでいるのかの確認は非常に困難です。
表面上だけに体液が付着しているのであれば薬剤を用いた特殊清掃で対処できるのですが、床下やフローリング材の深くまで体液がしみ込んでいると判断した場合は工具を使用し汚染された床を切り取る必要があります。
この作業に関しましては我々の一存では行えないため、お客様に不動産管理会社と相談していただき、どこまで作業を行うかを決定していただいております。
床を切り取るにはフローリング材の厚みと床下の構造を知っておく必要があります。家の構造やフローリング材の種類を知識として頭に入れておくのはもちろんですが、一目見ただけでは判断できないケースがほとんどなのでまずは汚染箇所の一部を小さく切り取り穴をあけることでフローリング材の厚みと床下の構造を判断します。
こうしたステップを踏んでいないとフローリング材を支えるための根太と呼ばれる下地材までも切断してしまう恐れがあります。根太も汚染している場合は根太も切断するのですが、家の基礎に当たる部分は極力そのままにしておきたいので慎重に切り込みを入れる必要があります。
床下まで体液がしみ込んでコンクリートに付着していた場合は、まずは薬剤で清掃を行った後に薄く表面を削り、防臭剤やコーティング剤を使用して臭いをふさぎ込みます。表面を軽く削った時点で臭いはほとんどないのですが念には念をということでコーティングをしております。コーティング剤や防臭剤などの染料の付着をよくするためにプライマーと呼ばれる下塗り塗料で1度塗りをしたうえでコーティング剤や防臭剤を使用しています。
長期間発見されなかったマンションやアパートでも孤独死は下の階の部屋まで汚染が進んでいることもあり階下への工事も必要になることがあります。弊社でも経験があるのですが、下のお部屋の壁紙にまで体液が付着しており、壁一面が汚染していました。そうなってしまった場合、工事代金は膨れ上がってしまいます。
▶ 孤独死により階下まで汚染された特殊清掃現場(東京都世田谷区)
浴室での孤独死による特殊清掃
浴室で孤独死が発見されることも多く、家の中の急激な温度差により血圧が大きく変動し、湿疹や心筋梗塞、脳梗塞などを起こしてしまうヒートショック現象が原因となっていることがほとんどです。
浴室での孤独死が発生した際には注意点が一つあります。絶対にたまった水や体液を流そうとしないでください。
体液をお風呂で流してしまうと排水管に体液が付着し、清掃・消臭することが非常に困難になります。特殊な薬剤を使用することで排水管の体液も除去することができますが、薬剤の単価も高く時間もかかることから追加の料金が発生してしまいます。最悪のケースですと特殊清掃では対応しきれず、排水管を全て交換しなければならないこともあります。そうすると不動産管理会社から多額の請求を受けることとなりますので、くれぐれも浴室で孤独死が発生した場合は無理に自分で綺麗にしようと思わずそのままにしておいてください。
換気扇を回す方もいるのですが、これもかえって逆効果です。換気扇のダクト内や家の外にまで臭いを出してしまうことになるので近隣トラブルがよく発生しています。基本的に事故死現場は消臭の観点からも近隣住民への配慮の観点からも臭いは居室内にとどめておくことが望ましいです。屋外に付着してしまった悪臭を取り除くのは居室内の消臭よりも難易度が高く、余分に料金もかかってしまうので換気扇を回したくなる気持ちも分かりますが、そのままにしておくのがベストといえます。
プラスチック製のユニットバスは遺体のたんぱく質がプラスチックにしみ込んでしまいそれを完全に除去することは難しくなります。これをタンパク吸着といいます。タンパク吸着が発生したユニットバスには高濃度な塩素を活用して脂分をペーパーへ吸い込ませて漂白する方法もありますが、かなりの設備が整った特殊清掃業者にしかできないテクニックの一つです。
遺体のたんぱく質がプラスチックにしみ込んでしまった際は施工経験が豊富なマインドカンパニーへお問合せください。
トイレでの孤独死による特殊清掃
特殊清掃の難易度が一番高いといっても過言でないのがトイレでの孤独死です。
トイレは狭いためそもそもの作業がしにくいという点もありますが、床下への汚染を確認するために便器を取り外す必要があったり、幅木(はばき)に汚染がしてあったりと特殊清掃の工程が増えやすい傾向にあります。
トイレにはクッションフロアが使用されていることが多いため、それも幅木まで汚染してしまう要因となっています。幅木が汚染してしまうと確実といってもいいほど床下へも汚染が発生しているため床材はもちろん、床下の根太や基礎、石こうボード(壁材)への施工も必要となってきます。
便器の取り換えが必要なので、便器の取り外し工賃・新しい便器代金・取付工賃などで便器の取り換えだけで10万円以上かかってしまうことが多いです。
冬場に数日で発見された孤独死の場合はクッションフロアの張り替えと便器の徹底清掃により便器の取り換えが必要ない場合もあります。
自殺による孤独死
このページの最初で紹介したデータでは自殺者数は減少傾向とお伝えしましたが、平成30年では2万件を越える自殺は全校では発生しています。平成30年では137万人ほどが死亡しているので100人に1人以上が自殺によって死亡しているという非常に多い数字です。減少傾向ではあるものの、ニュースで聞いたこともあるかと思いますが先進国の中で日本は自殺死亡率トップというデータもあります。
自殺での孤独死は自殺の方法によって状況が大きく変わります。練炭自殺のように外的損傷のなく、計画性のある自殺の方法ですと周囲に連絡してあることも多く発見が早いことが多いので練炭臭を除去するだけで通常の遺品整理と変わらないこともあります。外的損傷が多い自殺の方法では多量の血液が床に流れ出ていたりと過酷な状況になっていることもあります。
孤独死の発生から特殊清掃が必要になるまでの期間の目安
「孤独死だから特殊清掃をしなければいけない」と勘違いされている方もいますが、必ずしも孤独死だから特殊清掃が必要であるというわけではありません。
ここでは、孤独死が発生し、特殊清掃が必要となる遺体が発見されるまでの期間の目安について見ていきます。
孤独死発生してすぐ遺体が見つかった場合は特殊清掃が不要なケースもある
前述のとおり、孤独死が発生したら必ず特殊清掃をしなければいけないというわけではありません。
特殊清掃は、孤独死や事故死によるお部屋への汚染はある場合に必要となる作業であるため、ご遺体に損傷がなければ特殊清掃をしないで引き渡しすることも可能です。
ただし、「部屋の見た目が綺麗であればいい」というわけではありません。たとえ床上の血液をふき取ったとしても、床材に染み込んでいたり、床下まで血液が達している場合もありますので、そういったケースでは特殊清掃による原状回復が必要となります。
気温ごとの特殊清掃が必要になるまでの期間
孤独死の発生から遺体の発見まで、特殊清掃が必要となる期間はお部屋の気温によって変わってきます。
気温が高いと遺体の損傷スピードが速くなり、気温が低いと遅くなります。そのため、夏場は死後2日での発見でも特殊清掃が必要になるケースもあれば、冬場は死後1週間経過していたとしても特殊清掃が必要ないケースもあります。
ただし、エアコンなどによって室内の温度が調整されていると、特殊清掃が必要となる期間は異なってきます。
孤独死の発生から特殊清掃までの流れ
マインドカンパニーで特殊清掃のご依頼があったときの流れを紹介していきます。特殊清掃は一刻を争う事態ですので即日対応を心掛けているのですが、特に夏場などはありがたいことに非常に多くのご依頼をいただいておりますため、お伺いするのが夕方~夜間になってしまうこともあります。なるべく迅速にお伺いさせていただくよう最大限の努力はいたしますが、お時間を頂戴してしまう場合もございます。ご了承いただければと思います。
実際の特殊清掃の作業の流れ
では特殊清掃の各作業についてもう少し深堀りしてご紹介していきます。中には企業秘密となっているものもありますので大体の流れとしてお考えいただければと思います。
同業他社へ:特殊清掃業界全体がステップアップできればと考えていますのでここで公開している情報はぜひ参考にしてください。企業秘密となっている内容も弊社が登壇しているセミナーなどでは全て紹介しています。ご興味がございましたらご連絡ください。
特殊清掃の依頼にかかる料金相場
特殊清掃は、高度な専門知識とそれに見合った技術力がなければ、作業することができません。そのため、汚染箇所の清掃や解体、消臭といったすべての工程を行うと、決して安くはない料金となります。
マインドカンパニーでは、決して安くはない料金だからこそ、そして業界標準を作っていくという意味でも、ホームページ上で明瞭な料金体系を公開しております。
ただし、すべての故人様にそれぞれの人生があるように、特殊清掃においてもまったく同じ状況であることはなく、料金も一律でご提示することができません。特殊清掃でお困りのことがございましたら、お見積りは無料ですのでぜひ一度マインドカンパニーにご相談ください。
料金の算出方法
マインドカンパニーでは、孤独死の発生した場所ごとに料金表を作成しており、お見積りにお伺いする前に概算の料金を計算できるようになっています。
以下は、洋室でお亡くなりになった場合の特殊清掃の料金表です。その他の場所における料金表は、「孤独死の特殊清掃料金」のページをご覧ください。
床上下の清掃 | 40,000円∼100,000円(税込44,000円∼110,000円) |
---|---|
汚染した布団の撤去 | 5,000円∼15,000円(税込5,500円∼16,500円) |
汚染したマットレス(シングル)の撤去 | 8,000円∼13,000円(税込8,800円∼14,300円) |
汚染したマットレス(ダブル)の撤去 | 12,000円∼18,000円(税込13,200円∼19,800円) |
除菌剤による散布 | 15,000円∼35,000円(税込16,500円∼38,500円) |
除菌消臭器設置(1機) | 30,000円(税込33,000円)/日 |
汚染箇所の解体 | 5,000円∼100,000円(税込5,500円∼110,000円) (解体範囲による) |
床下防臭処理 | 25,000円∼100,000円(税込27,500円∼110,000円) (特殊コーティング/塗布範囲による) |
クロス(壁紙)剥がし | 15,000円∼80,000円(税込16,500円∼88,000円) (撤去範囲による) |
臭気分析(ガスクロマトグラフ質量分析)(GC-MS) | 12万円(税込13,2万円)/1回(検査結果のデータ納期:約2週間) |
作業工程表などの書類作成 | 2万円(税込2,2万円)より |
料金相場
特殊清掃の料金相場は、上記の料金表のようにお亡くなりになられた場所や汚染の状況、消臭が必要となる部屋の広さ(部屋数)などによって変わってきます。
あくまで過去の作業実績に基づく料金相場ではありますが、孤独死の発生した場所ごとの料金の目安は以下のとおりです。
特殊清掃を行う場所 | 残置物なし | 残置物あり(1R) |
---|---|---|
1Kマンション洋室 | 25万∼35万円(税込27,5万∼38,5万円) | 40万∼60万円(税込44万∼66万円) |
1Kアパート和室 | 25万∼35万円(税込27,5万∼38,5万円) | 40万∼60万円(税込44万∼66万円) |
風呂場 | 25万∼35万円(税込27,5万∼38,5万円) | 40万∼65万円(税込44万∼71.5万円) |
トイレ | 25万∼35万円(税込27,5万∼38,5万円) | 40万∼65万円(税込44万∼71.5万円) |
土間(玄関) | 25万∼35万円(税込27,5万∼38,5万円) | 40万∼65万円(税込44万∼71.5万円) |
\ | 特殊清掃緊急パック | 徹底消臭プラン | 現状回復プラン |
---|---|---|---|
料金 | 99,000円 (税込108,900円) |
25万∼55万円 (税込27.5万∼60,5万円) |
25万∼300万円 (税込27,5万∼330万円) |
作業人数 | 1名 | 2名∼6名 | 2名∼12名 |
消毒作業 | ◎ | ◎ | ◎ |
汚染個所の清掃 | 〇(床上のみ) | ◎ | ◎ |
除菌消臭器設置 | 〇(1h程度) | ◎(平均3日程度) | ◎(平均3日程度) |
トイレ・台所・風呂のクリーニング | × | ◎ | ◎ |
窓・ベランダ・土間のクリーニング | × | ◎ | ◎ |
建具・照明・床のクリーニング | × | ◎ | ◎ |
クロス剥がし | × | ◎ | ◎ |
床一部開口(解体作業) | × | △ | △ |
床下防臭処理(防臭コーティング) | × | △ | △ |
エアコン内部クリーニング | × | △ | △ |
ハエや蛆の害虫駆除 | 〇(床上のみ) | ◎ | ◎ |
その他の害虫駆除 | × | △ | △ |
汚染マットレスの回収 | △ | △ | △ |
汚染布団の回収 | △ | △ | △ |
汚染畳の回収 | △ | △ | △ |
原状回復工事(1式) | × | × | ◎ |
特殊清掃を依頼する業者の選び方
ここまでにも触れてきているように、特殊清掃は知識と技術がなければ、原状回復として十分な作業を行うことができません。しかし、実際には遺品整理の延長線上で特殊清掃を行っている業者や、「儲かる」というイメージから参入した業者などが多くいます。
そこで、手前味噌ではありますが特殊清掃を依頼する業者の選び方について、特に重要な5つのポイントをご紹介します。
1.確かな知識と技術力を持っているか
もっとも重要なのは、やはり作業を行うにあたって必要な知識と技術力を持っているのかという点です。
料金が安かったとしてもしっかりとした特殊清掃の作業ができなければ手直しで別途費用がかかることもあります。高すぎると過剰請求の場合もありますが、貸主とのトラブルを避けるためにも知識と技術力を持った業者に依頼することをおすすめします。
知識と技術力を持った業者を見極めるためには、ホームページをしっかりと見極めすることがポイントです。なるべく早く業者に依頼したいとは思いますが、全国的に見てもしかっりと施工できる特殊清掃業者がすくないため、技術力ない業者ばかりを相見積もりしては、いつまでも良い業者が見つからず時間と労力が無駄となります。
2.会社内の設備は充実しているか
作業を行うにあたって技術力と大きく関係しているのが設備力です。
高度なテクニックを要する現場では、必ず必要な機材、薬剤などもあり、それだけ多くの設備を充実させる必要性があります。見る人が見たら設備を見れば、その会社の技術力が分かると言われるほどです。
したがって技術力ある特殊清掃業者は設備投資も手抜きは一切しません。
3.料金プラン・見積もりが明瞭か
特殊清掃は、人生で何度も業者に依頼することはありません。そのため、料金相場がなかなか分からず、料金が高すぎる業者・安すぎる業者に依頼してしまうこともあります。
特殊清掃業者を選ぶ際には、事前に見積りを取ったうえで、なぜこの料金になるのかという説明をしっかりとできる業者に依頼してください。
4.初動対応が早いか
遺体の損傷は、時間が経つにつれて進行してしまいます。1日でも経過すると、さらに汚染が進んでしまうため、できるだけ初動対応が早いに越したことはありません。
そのため、相談をした当日中、少なくとも1〜2日以内に見積りと初動対応が可能な業者を選ぶことをおすすめします。ただし、急ぎすぎることによって知識と技術力を持っていない業者に依頼してしまう恐れもありますので、その点には注意してください。
5.特殊清掃の作業実績が多いか
特殊清掃に限った話ではありませんが、やはり業者を選ぶうえで作業実績は重要になってきます。ホームページ上に、作業実績としてどのような作業をしているのか、ビフォーアフターはどうなっているのかを確認するようにしましょう。
マインドカンパニーのサービス
弊社、マインドカンパニーは2015年7月に特殊清掃と遺品整理を業とする事業所として誕生しました。
過去1,000件を超える特殊清掃の現場を見てきた代表の鷹田了を中心に、迅速で丁寧、高品質なサービスのご提供しております。
マインドカンパニーでは特殊清掃、遺品整理に関する全てのサービスを行っております。
特殊清掃や遺品整理は決まった形のないのが特徴のサービスです。お客様のご要望を全て盛り込んだご納得いただけるサービスをこれからも提供してまいります。
特殊清掃
マインドカンパニーでは特殊清掃の作業を独自にパッケージングし、簡易的な特殊清掃や消臭を行う特殊清掃なごみパックというサービスを提供しております。
特殊清掃緊急パックは「本格的な清掃の前に遺族で部屋を確認したいが部屋に入れる状況ではない」「不動産との話し合いで大掛かりな特殊清掃は必要ないことになった」というニーズをお持ちのお客様に対し、これまでの特殊清掃の経験より必要最低限の作業を99,000円(税別)の定額で行わせていただくサービスです。
特殊清掃緊急パックの作業内容は以下の通りです。
- 部屋全体の消臭・除菌
- 汚染物の除去・処理
- 汚染箇所の清掃
- 除菌消臭作業
この4つの作業が基本作業となりますが、汚染した畳などの処分にはオプション料金が追加発生します。
特殊清掃緊急パックは床上のみの清掃のため、床下の汚染などの確認は含まれていません。そのため、遺体の発見までに時間を要した事故死現場では完全消臭を保証するサービスではございません。
詳しくは特殊清掃緊急パックをご覧ください。
徹底消臭
事故死現場の消臭はもちろんのこと、マインドカンパニーではペット消臭、タバコによるヤニ消臭、火災現場の消臭など、消臭全般のサービスを提供しております。
事故死現場の消臭と一言でいっても事故死現場には様々な状況があります。遺体の腐敗臭と故人の糞尿による悪臭が混ざった状況、遺体の腐敗臭とペット臭が混ざった状況など、多くの特殊清掃会社ではどちらかの臭いしか取り除くことができないような状況での消臭もマインドカンパニーであれば完全消臭することが可能です。
ペット消臭
現在の日本では5人に1人が犬、6.6人に1人が猫をペットとして飼育しています。ペット飼育不可の住居ではもちろん、ペット飼育可の住居でもペットの糞尿やペット臭によるトラブルが多数発生しています。
ペットによる臭いのトラブルは、退去時に不動産管理会社と起こることが多いのですが、アパートやマンションなどの集合住宅では近隣の住民からの苦情によりトラブルが発生することもあります。
マインドカンパニーでは長年ペット消臭に関して研究を続けてまいり、現在ではペット臭も完全消臭する技術の開発に成功しております。独自の手法となりますのでホームページ上で後悔することはできませんが、ペット消臭に関するお悩みはマインドカンパニーにお任せください。
ペット消臭に関して詳しくは犬・猫による糞尿消臭をご覧ください。
タバコによるヤニの消臭
ペット臭に次いでトラブルが多いのがタバコによる悪臭のトラブルです。
ヤニの付着した壁紙は張り替えが必要なのはご存知の方が多いとは思いますが、壁紙を張り替えただけでは取ることができない臭いが付いてしまっている場合には借主(居住者)に原状回復の義務が発生する場合があります。
タバコ臭によるトラブルもマインドカンパニーにお任せください。完全消臭いたします。
火災現場消臭
一般的なイメージとして「火災の起きた家には住めないのでは?」と思われている方も多いかと思いますが、ぼや程度やマンションやアパートなどの集合住宅で発生した火災では原状回復工事を行い、再度居住可能な状態まで復旧することができるケースも多くあります。
ただし火災現場には一酸化炭素や臭化水素などの有毒ガス、その他にもポリ塩化ビフェニルやポリハロゲンジベンゾダイオキシンなどの有毒物質も火災によって発生してしまうので、徹底した消臭作業が必要となります。
マインドカンパニーではススの除去作業から消臭作業まで全てお任せいただけます。
遺品整理
もちろん遺品整理もお任せいただけます。遺品整理業界に10年以上いる代表の鷹田を中心に2018年に増員したスタッフと共にお客様に寄り添った遺品整理を行っています。
特殊清掃の現場でも遺品整理を行うことが多く、特殊清掃での遺品整理と通常の遺品整理では注意しなければならないポイントが異なるので、特殊清掃での遺品整理は経験が必要不可欠です。
▶ 遺品整理マインド
ゴミ屋敷整理
誤解を生みかねない言い回しになってしまい申し訳ないのですが、事故死の現場はゴミ屋敷となっている傾向が強いです。正確にいうとゴミ屋敷になってしまっている家に住んでいると事故死のリスクが高まります。
原因としてはゴミ屋敷にしてしまう方はゴミが捨てられない、ゴミをまとめてもゴミを恥ずかしくて家にためてしまうといったセルフネグレクトと呼ばれる状況に陥ってしまっているケースがほとんどといわれています。
セルフネグレクトとは成人が通常の生活を維持するために必要な行為(食事や医療など)を行うための意欲を喪失してしまい、自身の健康や生活環境を損なってしまう状態のことをいいます。
中には昼間は周りと同じように会社員をしている方もいますが、多くの方はセルフネグレクトになってしまうと家族や周囲との関係を遮断・孤立し、居室内で病死や事故死してしまっても気づかれることなく、悪臭や家賃の滞納などによって発見されるといったケースが多いです。
マインドカンパニーではゴミ屋敷整理はもちろん、事故死が発生してしまったゴミ屋敷の特殊清掃およびゴミ屋敷整理も一括して行うことができます。事故死が発生したゴミ屋敷の荷物の搬出は、大量の家財やゴミが臭いを吸収してしまっているので、新たなトラブルに発展してしまうことがあります。
そのためマインドカンパニーでは近隣住民へのアナウンスを欠かさないのはもちろんのこと、粗消臭として一度オゾンショックトリートメント法にて消臭をしたうえで搬出をするなど周辺への配慮も行っております。
生前整理・空き家整理
遺品整理のサービスの一環として生前整理や空き家整理も行っております。
生前整理とは自分の死後に家族(遺族)に苦労をかけないために相続の手続きや、遺品整理の手間を減らすために自分が生きているうちに荷物を減らしておくといった身辺整理のことで、近年の終活ブームにより注目度が高まっています。
生前整理で必要なのは「無理に何でも捨てさせようとしないこと」です。我々のように家財の整理で料金をいただいている業者側からすれば、整理する荷物が少なければ売り上げも少なくなるので無理にあれもこれもと処分させようとする業者も中にはいます。
ですが生前整理はいずれ行うときが来るであろう遺品整理の前段階の整理です。無理に自分の大切にしてきたものやこれから1度でも使うことがあるかもしれないものを処分する必要は一切ありません。
しっかりと依頼者の声に耳を傾け、依頼者のペースで作業を進めていくことが生前整理では重要となってきます。
空き家整理は相続放棄や住居人の死去で持ち主のいなくなった空き家の整理を不動産管理会社などから依頼されることが多いです。
不動産管理会社としては少しでも料金を安く済ませたいので、弊社としても最大限まで経費などを削ることで料金を抑えた作業を提案させていただいております。
ハウスクリーニング
マインドカンパニーでは特殊清掃で磨いてきた清掃のスキルをハウスクリーニングでも生かし、多くの特殊清掃会社では断っていることの多いハウスクリーニングのみのご依頼にも対応しております。事故死現場はもちろんのこと、ゴミ屋敷などの汚れのひどい住居、賃貸物件の原状回復によるハウスクリーニングも承っております。
安価で清掃技術の高いハウスクリーニングの専門業者とも業務提携していますので、繁忙期でもハウスクリーニングのご提案をさせていただくことが可能です。
また、その提携業者からも技術提供いただいているため、マインドカンパニーとしての清掃技術も日々向上しており、遺品整理後の簡易清掃なども他社とは比べ物にならないほどのクオリティをご提供させていただいております。他社の徹底した清掃レベルがマインドカンパニーの簡易清掃といっても過言でないと自負しております。
リフォーム
特殊清掃現場ではリフォームが必要な場合もあります。一言でリフォームといってもクロス(壁紙)とクッションフロア(CF)を張り替えるだけでいいケースと、柱だけを残してスケルトンにしなければならないケースと、リフォームだけでも幅広い作業があります。
スケルトンにするとなると弊社のみでの作業は難しいので業務提携している特殊清掃専門のリフォーム会社に依頼することもありますが、クロスとクッションフロアだけの張り替えのような簡易的なリフォームであれば弊社で承ることができます。
「クッションフロアやクロスを張るだけだったらうちのお父さんでも出来そう」と思ってしまうかもしれませんが、不動産管理会社の求めるクオリティでクロスやクッションフロアを張ろうとすると、やはり技術が必要になってきます。
このリフォームの技術も提携業者から技術提供を受けているのでマインドカンパニーであれば不動産管理会社の求めるクオリティでの作業が可能です。
現場供養
事故死現場や遺品整理現場での供養も承っております。故人が生活されていた部屋だから供養をしてほしいというお客様のご要望がありましたら、僧侶を直接現場に来ていただき起用していただくことが可能です。遺品整理では作業前でも可能ですが、事故死現場では作業終了後、綺麗になった状態で供養させていただくのが基本の形となります。
現場供養にお申し込みいただかなくても仏壇や写真などは供養させていただいており、ご要望がございましたら思い出の品なども供養することが可能です。
現場供養はご供養パックというサービスで行っており、59,400円(税別)の定額となっております。高いようにも思われるかもしれませんが、ご供養パックに関しては僧侶にお支払いする金額などもありますので、弊社としての売り上げとして残るのはごく一部となっていますのでご理解いただければと思います。遺品整理や特殊清掃もご依頼いただいたお客様はこの限りではございません。
マインドカンパニーの特殊清掃の事例
マインドカンパニーで今まで行ってきた作業の一部を紹介いたします。特殊清掃の技術はもちろん、ハウスクリーニングの技術もご覧いただけます。
ゴミ屋敷での孤独死による特殊清掃
埼玉県草加市での作業で、ゴミ屋敷状態で孤独死された現場の特殊営巣とゴミ屋敷整理を行いました。
死後2ヶ月での発見、間取りは3LDK、荷物の量はトラック丸4台分、6日(うち3日は消臭)をかけての作業となりました。
死後約2ヶ月での発見で畳の上で亡くなられていたのですが5月ということで気温もそこまで高くなかったことや、スタイロ畳と呼ばれる発泡スチロールの使われている畳だったことから床下への汚染はありませんでした。
ただし水周り(キッチン、洗面台、お風呂、トイレ)の汚れがひどく、徹底したハウスクリーニングが必要な作業でした。
荷物の搬出は2日で終了したのですがハウスクリーニングに丸1日を使用しての作業となりました。
清掃の作業風景を撮影し、YouTubeに公開していますのでそちらもぜひご覧ください。
日本1の特殊清掃会社の清掃技術を大公開!【マインドカンパニー】
リビングのビフォーアフター
トイレのビフォーアフター
詳しくはこちらの記事でもご覧いただけます。ゴミ屋敷での孤独死の遺品整理と特殊清掃(埼玉県草加市)
「特殊清掃 緊急パック」にオプション加えた作業
特殊清掃のサービスでご紹介した緊急パックにはオプションを追加することでさらなる高度な特殊清掃をおこなうことができます。
この作業は「自分たちで遺品整理はおこないたいが匂いや汚染がひどくて部屋に入ることができない」という依頼者様のご要望によりな緊急パックでの特殊清掃をおこないました。
なごみパックでは床の切断や除去などはおこなっていないのですが、清掃だけでどうにかなるレベルの汚染ではなかったためオプションをご提案させていただきました。

緊急パックとオプション作業のビフォーアフター
詳しくはこちらの記事でもご覧いただけます。「特殊清掃緊急パック」にオプション加えた作業現場(東京都大田区)
マインドカンパニーの対応力・こだわり
我々マインドカンパニーは業界のトップを走り続けるためのこだわりを持って特殊清掃の作業をおこなっております。
我々マインドカンパニーは業界のトップを走り続けるためのこだわりを持って特殊清掃の作業を行っております。
また、繰り返しになりますが特殊清掃は一刻を争う作業です。そのためマインドカンパニーでは急なご依頼にも対応できるよう、2つの対策をしております。
移動車
遺品整理をともなう作業は基本的にはトラックを使用するので移動はトラックになります。
多くの遺品整理会社では燃料費や交通費を抑えるためにトラックに複数人が乗り込んで移動をしているのですが、マインドカンパニーでは急な特殊清掃のご依頼にも対応できるよう1台多めに軽トラックに乗り作業に向かっております。
ご依頼のなかった場合には交通費や燃料費が余分にかかってしまいますが、フットワークの軽さこそが特殊清掃では重要となりますのでこのような体制を整えています(※)。
スタッフの人数と車両の台数を同じだけ揃えている特殊清掃・遺品整理会社はおそらくマインドカンパニーのみかと思われます。
※少人数での作業や作業後に他の作業が入っていることもあるのでこの限りではない日もあります。
特殊清掃資材の携帯
軽トラックを1台多く使って作業に向かっているのですが、この軽トラックには特殊清掃の作業を全て完了することができるだけの薬剤やオゾン発生機などの特殊清掃資材一式が積み込まれています。
オゾン発生機もスタッフの人数以上に揃えているマインドカンパニーだからこその対応力です。
マインドカンパニーでは急なご依頼にも即日対応していますので、何かありましたらまずはご気軽にご相談ください。
消臭へのこだわり
マインドカンパニーでは以下の6つのポイントを消臭においてのこだわりとして持っています。
- 大工的な技術
- クリーニング技術
- 消臭剤等、薬剤の知識
- 除菌消臭器の知識(オゾン発生器やヒドロキシル発生器など)
- 豊富な現場経験
- 充実した消臭設備
このポイントが1つでも欠けていると完全消臭は不可能です。マインドカンパニーだからこそできる消臭技術を持っています。
業界の未来へのこだわり
マインドカンパニーとして多くの特殊清掃人、遺品整理人を業界に排出して参りました。「教えるならお金をとれ」との外野からの声も多数ありましたが業界の未来のため、無償で指導をおこなっております。
ただし、むやみやたらにマインドカンパニーの技術を放出しているわけではございません。しっかりと面談をおこないこの人になら技術を教えることができて業界の健全化に努めることができると思った場合のみ技術をレクチャーしております。
新人の指導をするということは私どもにも責任感を与えてくれ、さらに新鮮な意見を取り入れることもできるのでマインドカンパニーとしても前向きな結果が生まれています。
遺品整理業界には当時1社のみしか協会が存在せず独占状態となっており、お客様に選択の余地があまりありませんでした。
そこで業界の公平化のために一般社団法人家財整理相談窓口を立ち上げ、代表の鷹田が理事として加盟しております。
一般社団法人家財整理相談窓口の活動内容としては消費者向けのセミナーや講座の開催、家財整理に関する相談窓口の設置、加盟企業向けのセミナーの開催や業界全体の健全化のための指導などをおこなっております。
不動産会社から選ばれています
マインドカンパニーのお客様には不動産管理会社様や大家様が多くいらっしゃいます。こうした企業などに選ばれる理由としては、やはり清掃と消臭のクオリティにあると考えております。
正直マインドカンパニーの特殊清掃は安くはありません。業務用の薬剤は単価が高いという点もありますが、これまで積み上げてきた知識と技術を惜しむことなく使用した作業は料金を抑えて行うことはできません。
それでもマインドカンパニーが選ばれ続けているというのは作業のクオリティで積み上げてきた不動産管理会社様や家主様からの信頼の表れと言えます。
お気軽にご相談ください
料金や作業の不明点、ご依頼に関するご相談は下記フリーダイヤルからご気軽にご連絡ください。
お仕事のご依頼は下記フリーダイヤルもしくは、お見積りフォームからご気軽にお寄せください。
お困りごとが解決するまでスタッフがご対応させていただきます。(孤独死保険に加入による作業も対応しております)
大手企業と違い小人数で事業を営んでおり、スタッフによる技術に大きなムラはございません。
また特殊清掃の先進国であるアメリカへ渡り、IICRC認定の【TCST】Trauma and Crime Scene Technician (特殊清掃)を学んで来ました。
アメリカでは大半の州がlICRC認定資格者による作業を推奨または義務化しており、非常に価値が高い国際資格です。
マインドカンパニーには、このIICRC認定国際資格を所持したスタッフが在籍しております。