特殊清掃とは?孤独死後の清掃・原状回復の流れを事例付きで紹介

- 特殊清掃とは何か
- 5つの主な特殊清掃ケース
- 孤独死が起きた場所ごとの対応例
- 特殊清掃が必要かどうかの判断基準
- 料金相場と費用負担
- 特殊清掃の流れと作業工程
- 信頼できる業者選びのポイント
- マインドカンパニーの特徴と実例
特殊清掃とは何をするのか
特殊清掃とは事故死が発生した現場の原状回復、クリーニングを行う作業のことです。また、広義な意味として、火災や水害による災害復旧や、ペット臭やタバコ臭の消臭なども、特殊清掃として扱われることもあります。
事故死と一言でいっても、様々な状況があります。
- 孤独死
- 事故死
- 自殺
- 他殺 など
それぞれの状況に応じた正しい知識と対処できる技術力が必要となります。
- 体液や血液などの除去
- 腐敗臭やタバコ臭、ペット臭の消臭
- 害虫駆除やハウスクリーニング
- 必要に応じたリフォームや床の解体
居間での事故死ひとつとっても、床がフローリングなのか畳なのか、戸建てなのかマンションなのかによっても、作業内容は異なります。
賃貸物件の場合、貸主にお部屋を引き渡さなければいけませんが、事故死が発生したお部屋をそのまま引き渡すことはできません。特殊清掃は決して安い料金でできる作業ではありませんが、特殊清掃をしないままにすると、原状回復費用として更に高額な請求を受けることになります。
そのため、基本的には故人のご遺族様から業者へ、特殊清掃を依頼することをおすすめします。
データからから見る事故死(特殊清掃)の増加傾向
事故死に関する情報をまとめましたのでまずはデータから見ていきます。
事故死の件数は非常に残念なことに毎年増加傾向にあります。自殺者数は減少傾向にあるのですが、その減少も孤独死の発生件数によりかき消されてしまい全体としては毎年増加しています。
東京23区内の孤独死件数
東京都福祉保健局東京都監察医務院によると、平成15年では1,451件だった孤独死件数が平成27年度には3,127件まで増加しており、10年余りでその件数は倍増しています。
厳密に孤独死という定義されていないので統計を取っている市区町村が少なく、全国での正確な発生件数は調べることができないのですが、ニッセイ基礎研究所が発表したデータでは全国で年間2万6821人にも上るとのことです。

引用:内閣府「生活環境 第2節 高齢期の暮らしの動向」(https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2018/html/zenbun/s1_2_4.html)
全国の自殺発生件数
居室内での自殺のみを集計したデータは見つかりませんでしたが、自殺も事故死の要因の1つです。
厚生労働省社会・援護局総務課自殺対策推進室と警察庁生活安全局生活安全企画課の共同で発表されている「平成30年中における自殺の状況」によると自殺の件数は昭和56年以来、最小の件数で9年連続(記事制作時)の減少となっています。
自殺者数と失業者数には相関関係があり、景気の良し悪しは自殺者数に直接関係しています。第二次安倍晋三内閣による経済対策「アベノミクス」により日本の景気は上向きに回復されたとされているので自殺者もそれにともない減少しています。

引用:警視庁【平成30年中における自殺の状況」
地域での付き合いの程度
内閣府から発表されている「近所での付き合いの程度」から60歳以上のみをまとめたデータがあります。女性は18.8%、男性では26.5%が地域での付き合いがないと回答しています。

引用:内閣府「生活環境 第2節 高齢期の暮らしの動向」(https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2018/html/zenbun/s1_2_4.html)
特殊清掃が必要になる5つのケース
特殊清掃は次のようなケースで必要になります。それぞれの状況で、普通の掃除では対応が難しい理由があります。
①孤独死現場の清掃
一人暮らしの方が亡くなり、発見が遅れた現場では、遺体から出た体液や腐敗による強い臭いが部屋中に染み付いています。
時間とともに腐敗が進み、床や壁に体液が浸透し、ハエやウジなどの害虫も発生します。
こうした場所では消毒や汚染物の撤去、徹底した消臭と害虫駆除が欠かせません。通常の掃除では臭いや菌を完全に除去できないため、特殊清掃による専門的な対応が必要になります。
②事故・事件現場の清掃
自殺や事件、労災事故などで人が亡くなった現場も特殊清掃の対象です。
血液や体液が床や家具に付着・浸透している場合、感染症のリスクもあるため適切な除菌が必要になります。
専門業者は防護服やマスクを着用し、安全に血液や体液の除去・消毒を行います。また見た目の汚れを落とすだけでなく、臭いの元まで処理しないと再び異臭や害虫が発生する恐れがあるため、プロの技術で根本的な清掃を行います。
③ゴミ屋敷の清掃
部屋いっぱいにゴミが堆積したいわゆる「ゴミ屋敷」では、長年の生活ゴミや放置された生ゴミが腐敗し、悪臭やカビ・ゴキブリ、ハエなどの大量発生につながっています。
大量のゴミを短時間で処分するのは個人では難しく、自治体の通常回収では対応しきれないこともあります。
特殊清掃では大量の不用品の分別・撤去と同時に、こびりついた汚れの清掃や消毒、害虫駆除を行い、生活できる環境に戻します。場合によっては床材が腐食していることもあり、清掃後に床や壁のリフォームが必要になるケースもあります。
④火災現場の清掃
火事のあった住宅では、スス(煤)や煙の臭いが部屋中に残っています。
消防による消火活動で発生したすす汚れ、水浸しの家具、焦げた臭いなどは通常の換気や清掃では簡単に除去できません。
特殊清掃では焼け焦げた家財や消防で出た汚水の処理を行い、壁や天井に付着したすすを特殊な洗浄機材で洗い落とします。
さらに臭いの原因物質を分解する薬剤やオゾン発生器やヒドロキシル発生器を使って煙臭の消臭を実施し、生活空間として安全に戻せるよう清掃します。
⑤ペット臭・ペット汚染の清掃
ペットを多数飼育していた「ペット屋敷」や、犬猫の尿臭が染み付いた部屋も特殊清掃の出番です。
ペットの糞尿が臭いの大きな原因なので、まずそれらの汚物を徹底的に除去しなければ完全な消臭はできません。
プロは床材や壁に染みこんだ尿の成分まで洗浄・消毒し、場合によっては汚れた畳やカーペットの交換も行います。
ペット臭は市販の消臭剤では一時的にごまかすのが精一杯なので、オゾン脱臭機など専門機材による根本消臭で部屋本来の臭いを取り戻します。
孤独死現場の状況ごとに見る特殊清掃の内容
続いて場所ごとの事故死の特徴や注意点を紹介していきます。ここでの事故死は孤独死と仮定しています。
1)寝室での孤独死による特殊清掃
寝室での孤独死は床材の種類や汚染範囲により対応方法が異なり、床下まで汚染が進むと工事が必要になります。
- フローリングの場合、床下への体液浸透の確認が難しい
- 床下汚染時は床材を切り取る大規模工事が必要
- 工事範囲は不動産管理会社との相談で決定
- 長期間発見されなかった場合、階下への汚染も発生する可能性あり
床材を切り取る作業では、まず小さな穴をあけてフローリング材の厚みと床下構造を確認し、根太などの基礎部分を守りながら慎重に作業を進めます。
コンクリート面にまで汚染が及んだ場合は、薬剤清掃後にヒートガン等で表面を炙り、プライマー処理をした上で防臭剤やコーティング剤で処理します。
階下まで汚染が進んだ場合は工事費用が大幅に増加します。
2)浴室での孤独死による特殊清掃
浴室での孤独死はヒートショック現象が主な原因で、現場発見時の対応が重要です。
- 体液や水を絶対に流さないこと
- 換気扇を回さないこと
- プラスチック製ユニットバスはタンパク吸着が起きやすい
体液を流してしまうと排水管に付着し、清掃・消臭が困難になり追加料金が発生します。最悪の場合、排水管交換が必要になることも。
換気扇を回すと臭いが拡散し近隣トラブルの原因になります。タンパク吸着が発生したユニットバスの処理には高濃度塩素など専門的な技術が必要です。
3)トイレでの孤独死による特殊清掃
トイレでの孤独死は特殊清掃の中で最も難易度が高く、費用も高額になりやすいのが特徴です。
- 狭い空間で作業が困難
- 便器の取り外しが必要なケースが多い
- クッションフロアから幅木、床下への汚染が進みやすい
- 便器交換だけで10万円以上かかることが多い
幅木(はばき)が汚染されると床下への汚染もほぼ確実で、床材・根太・基礎・壁材の施工も必要になります。冬場に早期発見された場合は、クッションフロアの張り替えと便器の徹底清掃で済むこともあります。
4)自殺による孤独死
自殺方法によって現場状況と必要な清掃内容が異なります。
- 日本の自殺死亡率は減少傾向だが先進国ではトップレベル
- 練炭自殺など外的損傷のない計画的自殺は発見が早いケースが多い
- 外的損傷が多い自殺方法では血液処理など過酷な清掃が必要
練炭自殺など外的損傷のない計画的な自殺では、周囲への連絡があることも多く発見が早いため、練炭臭の除去だけで通常の遺品整理と変わらないこともあります。
一方、外的損傷が多い自殺方法では、多量の血液処理など特殊清掃の難易度が高くなります。
孤独死発生から特殊清掃が必要になるまでの期間の目安
孤独死が発生しても必ずしも特殊清掃が必要になるわけではありません。孤独死の腐敗の日数は、発見までの期間、季節や室温などの条件によって対応が異なります。
死後1~3日以内
- 室温が低く遺体損傷がなければ、特殊清掃不要の場合も
- 腐敗進行が初期段階で臭いや汚染も軽微
- 夏場など高温時は数日以内でも臭い・害虫発生の可能性
死後4日~2週間
- 遺体の腐敗がかなり進行
- 体液の床下浸透・強い死臭・害虫発生が始まる
- 死後1週間超で汚染が床下構造や壁内部に広がるケースも
- 特殊清掃による汚染箇所除去・消毒・消臭が必要
死後3週間以上
- 腐敗が極限まで進み、汚染が家屋構造内部に及ぶ
- 腐敗臭が建物全体に染みつき、害虫大発生の危険
- 特殊清掃だけでなく床板や壁材の撤去・交換などの大掛かりな作業が必要になることも
孤独死現場の特殊清掃の必要性は、発見までの経過日数と室内環境によって変わります。早期発見と適切な温度管理で腐敗進行を抑えれば、特殊清掃の規模や費用を軽減できる可能性がありますが、発見が遅れた場合でも専門業者の適切な対応で安全な状態に戻すことができます。
特殊清掃の必要性の判断基準
遺体の損傷や体液流出がなければ特殊清掃が不要なケースもありますが、見た目では判断できない汚染もあります。
- 床上の血液を拭き取るだけでは不十分なことが多い
- 血液や体液は床材に染み込み、床下構造まで到達することも
- 見た目で異常がなくても安心はできない
表面的に清掃しただけでは不十分な場合が多く、血液や体液が床材を通じて床下構造にまで達していることもあります。
そのような場合は、消毒や臭いの除去を含めた特殊清掃による徹底的な原状回復が必要となります。
早期発見の場合
死後1〜2日以内に発見された場合は特殊清掃が不要なこともあります。
- 死後約1時間以内から体内で腐敗が始まる
- 死亡直後は外見上の腐敗や臭気はまだ進行していない
- 損傷や大量の体液漏れがなければ軽度な清掃で済むことも
早期発見であっても、見えない部分では微生物による分解が始まっていたり、床や寝具に体液が染み込んでいる可能性があります。専門業者による除菌・消臭などの対応で安心して原状回復できます。
気温と腐敗の関係
遺体の腐敗速度は室内の気温に大きく左右されます。
- 気温が10℃上がるごとに遺体の分解速度は約2倍になる
- 高温・高湿度環境では腐敗が早まる
- 夏場は2日程度でも特殊清掃が必要になることもある
- 冬場は1週間経過しても特殊清掃が不要な場合も
湿度が高い環境では菌やカビの繁殖が促進されるため、乾燥した環境より腐敗が早まります。
エアコンによる室温調整がある場合は例外となるため、発見までの期間と気温・室温の両方を考慮する必要があります。
孤独死の特殊清掃にかかる料金相場
特殊清掃は、高度な専門知識とそれに見合った技術力がなければ、作業することができません。そのため、汚染箇所の清掃や解体、消臭といったすべての工程を行うと、決して安くはない料金となります。
マインドカンパニーでは、決して安くはない料金だからこそ、そして業界標準を作っていくという意味でも、ホームページ上で明瞭な料金体系を公開しております。
ただし、すべての故人様にそれぞれの人生があるように、特殊清掃においてもまったく同じ状況であることはなく、料金も一律でご提示することができません。特殊清掃でお困りのことがございましたら、お見積りは無料ですのでぜひ一度マインドカンパニーにご相談ください。
ここでは、一人暮らしで死亡した場合の片付け費用を紹介します。
料金の算出方法
マインドカンパニーでは、孤独死の発生した場所ごとに料金表を作成しており、お見積りにお伺いする前に概算の料金を計算できるようになっています。
以下は、洋室でお亡くなりになった場合の特殊清掃の料金表です。その他の場所における料金表は、「孤独死の特殊清掃料金」のページをご覧ください。
床上下の清掃 | 40,000円∼100,000円(税込44,000円∼110,000円) |
---|---|
汚染した布団の撤去 | 5,000円∼15,000円(税込5,500円∼16,500円) |
汚染したマットレス(シングル)の撤去 | 8,000円∼13,000円(税込8,800円∼14,300円) |
汚染したマットレス(ダブル)の撤去 | 12,000円∼18,000円(税込13,200円∼19,800円) |
除菌剤による散布 | 15,000円∼35,000円(税込16,500円∼38,500円) |
除菌消臭器設置(1機) | 30,000円(税込33,000円)/日 |
汚染箇所の解体 | 5,000円∼100,000円(税込5,500円∼110,000円) (解体範囲による) |
床下防臭処理 | 25,000円∼100,000円(税込27,500円∼110,000円) (特殊コーティング/塗布範囲による) |
クロス(壁紙)剥がし | 15,000円∼80,000円(税込16,500円∼88,000円) (撤去範囲による) |
臭気分析(ガスクロマトグラフ質量分析)(GC-MS) | 12万円(税込13,2万円)/1回(検査結果のデータ納期:約2週間) |
作業工程表などの書類作成 | 2万円(税込2,2万円)より |
料金相場
特殊清掃の料金相場は、上記の料金表のようにお亡くなりになられた場所や汚染の状況、消臭が必要となる部屋の広さ(部屋数)などによって変わってきます。
あくまで過去の作業実績に基づく料金相場ではありますが、孤独死の発生した場所ごとの料金の目安は以下のとおりです。
特殊清掃を行う場所 | 残置物なし | 残置物あり(1R) |
---|---|---|
1Kマンション洋室 | 25万∼35万円(税込27,5万∼38,5万円) | 40万∼60万円(税込44万∼66万円) |
1Kアパート和室 | 25万∼35万円(税込27,5万∼38,5万円) | 40万∼60万円(税込44万∼66万円) |
風呂場 | 25万∼35万円(税込27,5万∼38,5万円) | 40万∼65万円(税込44万∼71.5万円) |
トイレ | 25万∼35万円(税込27,5万∼38,5万円) | 40万∼65万円(税込44万∼71.5万円) |
土間(玄関) | 25万∼35万円(税込27,5万∼38,5万円) | 40万∼65万円(税込44万∼71.5万円) |
\ | 特殊清掃緊急パック | 徹底消臭プラン | 現状回復プラン |
---|---|---|---|
料金 | 99,000円 (税込108,900円) |
25万∼55万円 (税込27.5万∼60,5万円) |
25万∼300万円 (税込27,5万∼330万円) |
作業人数 | 1名 | 2名∼6名 | 2名∼12名 |
消毒作業 | ◎ | ◎ | ◎ |
汚染個所の清掃 | 〇(床上のみ) | ◎ | ◎ |
除菌消臭器設置 | 〇(1h程度) | ◎(平均3日程度) | ◎(平均3日程度) |
トイレ・台所・風呂のクリーニング | × | ◎ | ◎ |
窓・ベランダ・土間のクリーニング | × | ◎ | ◎ |
建具・照明・床のクリーニング | × | ◎ | ◎ |
クロス剥がし | × | ◎ | ◎ |
床一部開口(解体作業) | × | △ | △ |
床下防臭処理(防臭コーティング) | × | △ | △ |
エアコン内部クリーニング | × | △ | △ |
ハエや蛆の害虫駆除 | 〇(床上のみ) | ◎ | ◎ |
その他の害虫駆除 | × | △ | △ |
汚染マットレスの回収 | △ | △ | △ |
汚染布団の回収 | △ | △ | △ |
汚染畳の回収 | △ | △ | △ |
原状回復工事(1式) | × | × | ◎ |
孤独死の発生から特殊清掃までの流れ
ここでは、マインドカンパニーにおける特殊清掃の流れを詳しく解説します。特殊清掃は緊急性が高いため即日対応を心がけていますが、特に夏場は多くの依頼があり、訪問が夕方〜夜間になることもあります。迅速な対応に最大限努力しますが、ご理解をお願いいたします。
ステップ1: ご依頼・ご相談
特殊清掃の依頼・相談から始まりますが、警察の検死完了が前提です。
- 警察の検死やDNA鑑定などが完了しないと作業開始不可
- 検死完了前は居室入室ができないため見積もりも不可能
緊急時におけるご家族の心情は理解しています。ご相談いただければ、現時点でできることや今後の流れについて丁寧に説明いたします。事故死発生時はすぐにマインドカンパニーへご連絡ください。
ステップ2: お見積もり
検死・DNA鑑定完了後、現場確認と見積もりを行います。
- できるだけ連絡当日に訪問対応
- 汚染の範囲・程度を確認し、床下汚染の可能性も調査
- 「定額制」とは異なり、状況に応じた正確な見積もりを提示
- 遺品整理や原状回復リフォームなども追加可能
見積もり段階では、床の切断なしに確認できる範囲で判断します。床下汚染など追加作業が必要になる可能性がある場合は「この状態ならこの追加作業が必要でこの金額」と明確に説明します。
作業中に新たな汚染が見つかった場合は、お客様や不動産管理会社に連絡し、追加作業の承認を得てから進めます。特殊清掃と合わせた遺品整理や原状回復リフォームも承りますので、お気軽にご相談ください。
ステップ3: 特殊清掃作業
見積もり承認後、実際の清掃作業に入ります。
- 見積もり承認後すぐに作業開始可能
- 全作業を1日で完了することは難しい場合が多い
- ベッドマットなど大型品がある場合や遺品整理は後日対応
見積もり後すぐに実施できるのは、汚染物の処理と汚染箇所の基本的な清掃といった簡易的な作業です。軽度の特殊清掃であれば、消臭作業以外は初日に完了できることもあります。
ステップ4: ご確認・お引き渡し
全作業完了後、お客様の確認を経て引き渡しを行います。
- 作業完了後のお客様による最終確認
- 不満点があれば納得いただけるまで再施工
- お客様満足を最優先するサービス姿勢
マインドカンパニーでは、すべての作業完了後にお客様に確認いただき、引き渡しを行います。万が一、確認時に不十分な点や不満がある場合は、お客様が納得されるクオリティになるまで再施工を行います。お客様にご満足いただくことがサービスの基本理念です。
特殊清掃を依頼する業者の選び方5選
特殊清掃は専門的な知識と技術が必要な作業であり、適切な業者選びが重要です。「儲かる」というイメージから参入した業者や、遺品整理の延長で特殊清掃を行う業者も多いため、信頼できる業者を見極めるポイントをご紹介します。
①確かな知識と技術力を持っているか
知識と技術力のある業者を選ぶことが最も重要です。
- 安さだけで選ぶと手直しで追加費用が発生するリスクあり
- 高すぎる場合は過剰請求の可能性も
- 貸主とのトラブル回避のため専門知識と技術力が必須
業者を見極める方法として、ホームページの内容を詳しく確認することが有効です。早く依頼したい気持ちは理解できますが、全国的にも確かな技術を持つ特殊清掃業者は少ないため、技術力の低い業者ばかり相見積もりしても時間と労力の無駄になります。
しっかりと調査して信頼できる業者を選びましょう。
②会社内の設備は充実しているか
設備の充実度は、技術力と密接に関連しています。
- 高度な作業には専門的な機材・薬剤が必要
- 設備投資の程度でその会社の技術力が分かる
- 本格的な特殊清掃業者は設備投資を惜しまない
「見る人が見たら設備を見れば、その会社の技術力が分かる」と言われるほど、設備は技術力の証です。高度なテクニックを要する現場には、特殊な機材や薬剤が必要であり、技術力の高い特殊清掃業者は必要な設備投資に手を抜きません。
③料金プラン・見積もりが明瞭か
透明性のある料金体系と詳細な説明ができる業者を選びましょう。
- 特殊清掃は依頼頻度が低く料金相場が分かりにくい
- 料金の根拠を明確に説明できることが重要
- 極端に高すぎる・安すぎる業者には注意
特殊清掃は人生で何度も依頼するものではないため、適正な料金相場を把握しにくいものです。業者選びの際は事前に見積りを取得し、「なぜこの料金になるのか」という説明をしっかりできる業者を選ぶことが重要です。
④初動対応が早いか
汚染の進行を防ぐため、迅速な対応ができる業者がおすすめです。
- 時間経過とともに遺体の損傷と汚染が進行する
- 1日の遅れでも状況が悪化する可能性
- 1〜2日以内に見積りと初動対応ができる業者を選ぶべき
遺体の損傷は時間の経過とともに進行し、1日でも経過すると汚染がさらに広がります。そのため、相談した当日または1〜2日以内に見積りと初動対応が可能な業者を選ぶことをおすすめします。ただし、急ぎすぎて技術力の低い業者に依頼してしまわないよう注意しましょう。
⑤特殊清掃の作業実績が多いか
豊富な実績がある業者の方が信頼性が高いです。
- 作業実績は業者選定の重要な判断材料
- ホームページでの事例紹介を確認する
- ビフォーアフターの写真で作業の質を確認できる
どのような業種でも同様ですが、実績は業者を選ぶうえで重要なポイントです。ホームページ上で実際の作業事例やビフォーアフターの写真が公開されているかを確認し、実績と質の両面から判断することをおすすめします。
マインドカンパニーの4つのサービス
マインドカンパニーは、2015年7月に設立された特殊清掃と遺品整理を専門とする事業所です。2,000件以上の特殊清掃実績を持つ代表の鷹田了を中心に、迅速・丁寧・高品質なサービスを提供しています。
1)特殊清掃サービス
特殊清掃の作業を独自にパッケージング化し、さまざまなニーズに対応しています。
【特殊清掃緊急パック】99,000円(税別)の定額サービス
- 部屋全体の消臭・除菌
- 汚染物の除去・処理
- 汚染箇所の清掃
- 除菌消臭作業
特殊清掃緊急パックは「本格的な清掃前に遺族が部屋を確認したい」「大掛かりな特殊清掃が不要」といったニーズに応えるサービスです。
ただし床上のみの清掃のため、床下汚染の確認は含まれておらず、発見が遅れた事故死現場では完全消臭を保証するものではありません。オプションとして汚染畳などの処分費用が追加で発生します。
詳しくは特殊清掃緊急パックをご覧ください。
2)消臭専門サービス
事故死現場の消臭だけでなく、さまざまな消臭サービスを展開しています。
【主なサービス】
- ペット消臭: 独自の技術で完全消臭を実現
- タバコによるヤニの消臭: 壁紙交換だけでは除去できない臭いも対応
- 火災現場消臭: 有毒物質の除去から消臭まで対応
日本では5人に1人が犬、6.6人に1人が猫を飼育しており、ペット臭によるトラブルが多発しています。
マインドカンパニーでは長年の研究により、ペット臭の完全消臭技術を開発しました。また、タバコのヤニ臭や、火災現場に発生する一酸化炭素・臭化水素・ポリ塩化ビフェニル・ポリハロゲンジベンゾダイオキシンなどの有毒物質も徹底除去します。
3)遺品整理サービス
10年以上の業界経験を持つスタッフが、お客様に寄り添った遺品整理を行います。
【主なサービス】
- 通常の遺品整理
- 特殊清掃を伴う遺品整理
- ゴミ屋敷整理
- 生前整理・空き家整理
特殊清掃現場での遺品整理は通常と異なる注意点があり、豊富な経験が必要です。また、事故死現場はゴミ屋敷となっているケースが多いです。
セルフネグレクト状態に陥った方の孤独死では、大量の家財やゴミが臭いを吸収しているため、近隣へのアナウンスやオゾンショックトリートメント法による粗消臭など細心の配慮を行っています。生前整理では「無理に捨てさせない」方針で、依頼者のペースを尊重します
4)その他のサービス
特殊清掃で培った技術を活かした多様なサービスを提供しています。
【主なサービス】
- ハウスクリーニング: 特殊清掃技術を活かした高品質清掃
- 除カビ・防カビ作業: 高品質なカビ取りや防カビ作業
- 風呂釜洗浄: レジオネラ菌対策の風呂釜洗浄
- リフォーム: クロス・クッションフロア交換から大規模工事まで対応
- 現場供養: 僧侶による現場での供養サービス
ハウスクリーニングでは専門業者と提携し、高い技術力で単独依頼にも対応しています。リフォームは簡易的なものから大規模なものまで、不動産管理会社の求める品質で提供。
現場供養は「ご供養パック」として59,400円(税別)の定額サービスで、特殊清掃や遺品整理の依頼者には特別料金で提供しています。
特殊清掃についてよくある質問
ここでは、特殊清掃についてよくある質問に回答していきます。
-
Q
- 孤独死現場で異臭や害虫が出ていない場合でも、特殊清掃を依頼すべきですか?
状況によっては依頼が必要になる可能性があります。
一見汚染がないように見えても、床材の下に体液などが染み込んでいるケースがあります。早期発見で臭いや害虫が目立っていない場合でも、専門家が確認しないと分からない汚染が残っていることがあるため、一度プロに相談すると安心です。
-
Q
- 賃貸物件で孤独死が発生した場合、特殊清掃の費用は誰が払うのでしょうか?
契約内容や状況により異なりますが、多くの場合は故人の遺族が負担します。
賃貸契約の条文や火災保険の内容によっては保険でカバーできる場合もあります。また、故人に親族がいない場合は物件オーナーがやむを得ず負担するケースもあるため、管理会社とよく相談することが大切です。
-
Q
- 事故物件でも保険は使えますか?
加入している火災保険や特約の内容次第で、特殊清掃費用が補償されることがあります。
孤独死保険(家財保険の特約)に入っていれば、特殊清掃費用の一部や全額が補償されることもあります。契約時の保険証券や約款を確認したり、保険会社へ問い合わせてみましょう。
-
Q
- 見積もりだけお願いしたいのですが、料金はかかりますか?
多くの業者が無料見積もりに対応しています。
マインドカンパニーでも無料で現場確認・お見積りを行っております。現地調査後の追加料金などが不安な方は、見積もり時にしっかりと質問して確認してください。
-
Q
- 孤独死の場合、自分で清掃を試みてもいいのでしょうか?
遺体からの体液や血液がある場合、自己処理はおすすめできません。
腐敗した体液や血液にはウイルス・細菌が含まれており、感染症リスクがあるため、防護服や専門薬剤を備えたプロの特殊清掃が安全です。また、誤った処置をすると臭いが拡散するなど被害が拡大してしまう恐れもあります。
-
Q
- 特殊清掃後の臭いは完全に消えますか?
汚染の範囲や状況により異なりますが、プロによる徹底した消臭・防臭施工でほとんどの場合は生活に支障のないレベルまで除去できます。
マインドカンパニーでは、消臭剤・ヒドロキシル発生器・特殊コーティングなど多角的なアプローチで臭いを元から分解します。ただし家屋の構造材まで腐敗臭が浸透している場合は、リフォームが必要になることもあります。
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Q
- ゴミ屋敷の大量のゴミも回収してくれますか?
特殊清掃と合わせた回収・処分が可能な業者が多いです。
自治体の通常回収では難しい大量ゴミや粗大ゴミ、危険物を一括で処分してもらえます。必要ならリフォームや害虫駆除も含めて依頼することで、短期間で衛生的な状態を取り戻せます。
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Q
- 孤独死した家でペットが残されていた場合、どうしたらいいですか?
まずペットの安全を確保し、必要に応じて保護団体や親族との連携を行ってください。
特殊清掃業者はあくまでお部屋の原状回復を担当しますが、部屋の消臭や雑菌処理後にペットの一時預かり先・里親の相談など、可能な範囲でアドバイスを行うケースもあります。
マインドカンパニーの特殊清掃の事例
マインドカンパニーで今まで行ってきた作業の一部を紹介いたします。特殊清掃の技術はもちろん、ハウスクリーニングの技術もご覧いただけます。
ゴミ屋敷での孤独死による特殊清掃
埼玉県草加市での作業で、ゴミ屋敷状態で孤独死された現場の特殊営巣とゴミ屋敷整理を行いました。
死後2ヶ月での発見、間取りは3LDK、荷物の量はトラック丸4台分、6日(うち3日は消臭)をかけての作業となりました。
死後約2ヶ月での発見で畳の上で亡くなられていたのですが5月ということで気温もそこまで高くなかったことや、スタイロ畳と呼ばれる発泡スチロールの使われている畳だったことから床下への汚染はありませんでした。
ただし水周り(キッチン、洗面台、お風呂、トイレ)の汚れがひどく、徹底したハウスクリーニングが必要な作業でした。
荷物の搬出は2日で終了したのですがハウスクリーニングに丸1日を使用しての作業となりました。
清掃の作業風景を撮影し、YouTubeに公開していますのでそちらもぜひご覧ください。
日本1の特殊清掃会社の清掃技術を大公開!【マインドカンパニー】
リビングのビフォーアフター
トイレのビフォーアフター
詳しくはこちらの記事でもご覧いただけます。ゴミ屋敷での孤独死の遺品整理と特殊清掃(埼玉県草加市)
「特殊清掃 緊急パック」にオプション加えた作業
特殊清掃のサービスでご紹介した緊急パックにはオプションを追加することでさらなる高度な特殊清掃をおこなうことができます。
この作業は「自分たちで遺品整理はおこないたいが匂いや汚染がひどくて部屋に入ることができない」という依頼者様のご要望によりな緊急パックでの特殊清掃をおこないました。
なごみパックでは床の切断や除去などはおこなっていないのですが、清掃だけでどうにかなるレベルの汚染ではなかったためオプションをご提案させていただきました。

緊急パックとオプション作業のビフォーアフター
詳しくはこちらの記事でもご覧いただけます。「特殊清掃緊急パック」にオプション加えた作業現場(東京都大田区)
マインドカンパニーの対応力・こだわり
我々マインドカンパニーは業界のトップを走り続けるためのこだわりを持って特殊清掃の作業をおこなっております。
我々マインドカンパニーは業界のトップを走り続けるためのこだわりを持って特殊清掃の作業を行っております。
また、繰り返しになりますが特殊清掃は一刻を争う作業です。そのためマインドカンパニーでは急なご依頼にも対応できるよう、2つの対策をしております。
移動車
遺品整理をともなう作業は基本的にはトラックを使用するので移動はトラックになります。
多くの遺品整理会社では燃料費や交通費を抑えるためにトラックに複数人が乗り込んで移動をしているのですが、マインドカンパニーでは急な特殊清掃のご依頼にも対応できるよう1台多めに軽トラックに乗り作業に向かっております。
ご依頼のなかった場合には交通費や燃料費が余分にかかってしまいますが、フットワークの軽さこそが特殊清掃では重要となりますのでこのような体制を整えています(※)。
スタッフの人数と車両の台数を同じだけ揃えている特殊清掃・遺品整理会社はおそらくマインドカンパニーのみかと思われます。
※少人数での作業や作業後に他の作業が入っていることもあるのでこの限りではない日もあります。
特殊清掃資材の携帯
軽トラックを1台多く使って作業に向かっているのですが、この軽トラックには特殊清掃の作業を全て完了することができるだけの薬剤やオゾン発生機などの特殊清掃資材一式が積み込まれています。
オゾン発生機もスタッフの人数以上に揃えているマインドカンパニーだからこその対応力です。
マインドカンパニーでは急なご依頼にも即日対応していますので、何かありましたらまずはご気軽にご相談ください。
消臭へのこだわり
マインドカンパニーでは以下の6つのポイントを消臭においてのこだわりとして持っています。
- 大工的な技術
- クリーニング技術
- 消臭剤等、薬剤の知識
- 除菌消臭器の知識(オゾン発生器やヒドロキシル発生器など)
- 豊富な現場経験
- 充実した消臭設備
このポイントが1つでも欠けていると完全消臭は不可能です。マインドカンパニーだからこそできる消臭技術を持っています。
業界の未来へのこだわり
マインドカンパニーとして多くの特殊清掃人、遺品整理人を業界に排出して参りました。「教えるならお金をとれ」との外野からの声も多数ありましたが業界の未来のため、無償で指導をおこなっております。
ただし、むやみやたらにマインドカンパニーの技術を放出しているわけではございません。しっかりと面談をおこないこの人になら技術を教えることができて業界の健全化に努めることができると思った場合のみ技術をレクチャーしております。
新人の指導をするということは私どもにも責任感を与えてくれ、さらに新鮮な意見を取り入れることもできるのでマインドカンパニーとしても前向きな結果が生まれています。
遺品整理業界には当時1社のみしか協会が存在せず独占状態となっており、お客様に選択の余地があまりありませんでした。
そこで業界の公平化のために一般社団法人家財整理相談窓口を立ち上げ、代表の鷹田が理事として加盟しております。
一般社団法人家財整理相談窓口の活動内容としては消費者向けのセミナーや講座の開催、家財整理に関する相談窓口の設置、加盟企業向けのセミナーの開催や業界全体の健全化のための指導などをおこなっております。
不動産会社から選ばれています
マインドカンパニーのお客様には不動産管理会社様や大家様が多くいらっしゃいます。こうした企業などに選ばれる理由としては、やはり清掃と消臭のクオリティにあると考えております。
正直マインドカンパニーの特殊清掃は安くはありません。業務用の薬剤は単価が高いという点もありますが、これまで積み上げてきた知識と技術を惜しむことなく使用した作業は料金を抑えて行うことはできません。
それでもマインドカンパニーが選ばれ続けているというのは作業のクオリティで積み上げてきた不動産管理会社様や家主様からの信頼の表れと言えます。
お気軽にご相談ください
料金や作業の不明点、ご依頼に関するご相談は下記フリーダイヤルからご気軽にご連絡ください。
お仕事のご依頼は下記フリーダイヤルもしくは、お見積りフォームからご気軽にお寄せください。
お困りごとが解決するまでスタッフがご対応させていただきます。(孤独死保険に加入による作業も対応しております)
大手企業と違い小人数で事業を営んでおり、スタッフによる技術に大きなムラはございません。
また特殊清掃の先進国であるアメリカへ渡り、IICRC認定の【TCST】Trauma and Crime Scene Technician (特殊清掃)を学んで来ました。
アメリカでは大半の州がlICRC認定資格者による作業を推奨または義務化しており、非常に価値が高い国際資格です。
マインドカンパニーには、このIICRC認定国際資格を所持したスタッフが在籍しております。