犬・猫による糞尿消臭除菌

近年、賃貸物件にて「ペット可」または「ペット共生型(同居型)」と言われているペット同居型マンションなどが増えてきました。
一般的に「ペット可」マンションでは、単にペットが「飼える」マンションであり、他の入居者の中にはペットが苦手な方がいらっしゃる可能性も多々あります。
一方、「ペット同居型マンション」では、ペットを飼うことを前提としているので、より安心してペットと共同生活ができます。
しかし、退去時に犬や猫などペットの体臭や糞尿による臭いが家中に染みつき、退去時にトラブルが発生し不動産管理会社または大家様より消臭を求められることが増えてきました。
ペット臭の完全消臭のカギは中和です
ニオイを消すにはニオイ物質を中和させるのですが、ペットの糞尿による悪臭は様々な成分や要因でそう簡単に中和することができません。
マインドカンパニーでは犬や猫などペットの糞尿による悪臭を完全消臭するために専門機関との連携などで完全消臭する技術を学んでおります。
糞尿による悪臭の原因
ここから少し話が難しいので飛ばしていただいてもかまいません。
上の画像を見て左側(acidic)が酸性、右側(alkaline)がアルカリ性、中央(neutral)が中性です。
学校で習ったことを思い出していただくと「酸性の液体はアルカリ性(重曹など)、アルカリ性の液体は酸性(クエン酸など)と混ぜると中和する」と習ったのを覚えていますでしょうか?
糞尿による悪臭と書いていますが、お部屋のペットによる悪臭のほとんどは尿によるものなので尿をクローズアップしてみていきます。
犬や猫の尿はpH4.5からpH7の間と言われています。
猫の場合、通常時は約pH6.5なのですが食後はアルカリ性が強くなることや、運動時や睡眠時はさらに酸性が強くなるためpH4.5からpH7という風に幅を持った数字となっています。
(余談ですが、アルカリ性が強くなると尿石が発生します。)
このようにpH値に幅があるので単純にアルカリ性の薬剤を使って中和させればよいという単純な作業では消臭できないことがお分かりいただけたかと思います。
さらに尿の悪臭成分でよく知られるのは「アンモニア」ですが、猫の尿にはコーキシン(タンパク質)とフェリニン(アミノ酸の一種)という2つの成分が関係しています。特に特殊なタンパク質(コーキシン)が悪臭の原因の1つと言われております。
アンモニアはアルカリ性、フェリニンは酸性なのでアルカリ性と酸性の性質を持った成分が猫の尿には含まれています。
さらに言うとトリメチルアミン、硫化水素、メチルメルカプタン、イソ吉草酸、ノルマル酪酸などといった成分が大量に含まれているのでなかなか市販のペット消臭剤では消臭することができないのです。
フェリニン(アミノ酸の一種)=猫やその近縁のネコ科動物の尿にだけ特異的に存在
マインドカンパニーの消臭技術
近頃は「室内のペット臭を一瞬で消す!」といった強力除菌スプレー等がたくさん市販されておりますが、壁や床にしみこんでしまった糞尿の悪臭を1度の作業や散布で完全消臭することはできないとマインドカンパニーでは考えています。
糞尿がしみ込み、長時間放置された床や壁には何度も作業を繰り返すことで消臭・脱臭することができます。
実際のペット消臭作業は以下の流れでおこないます。
- 臭気値の測定
- 臭い発生場所の特定
- 専用の機材と薬剤を使用して清掃
- OST法によるオゾン消臭「化学反応による消臭作業」
- 最終作業にペット専用バイオ消臭
1. 臭気測定器を使い臭気値の確認

お客様が臭いと感じられてご依頼をいただくことがほとんどなのですが、作業前と作業終了後に臭気測定をおこなうことで感覚的にもデータ的にもきちんと消臭ができたことの証明となります。
臭いを感じなくなれば問題ないとおっしゃるお客様もいらっしゃいますが、我々は消臭のプロですので感覚だけのみならずデータでも消臭できたことを証明いたします。
2. 臭い発生場所の特定

臭気測定をおこなった後は臭いの発生している汚染箇所の特定をおこないます。
ペットのみならず尿は暗闇でブラックライトを当てると蛍光色に光ります。これは尿に蛍光物質が含まれているための反応です。
マインドカンパニーでは汚染箇所の特定にその特性を利用しております。
3. 専用の機材と薬剤を使用して清掃

消臭の前に汚染箇所の清掃をおこないます。
糞尿が木材、石膏ボードへに染み込んでいる場合は汚染部を解体することが好ましいのですが依頼者様の意向やリフォームが難しい場合などは清掃をおこないます。
最初に目に見えない霧状に出来るフォグマスターなどの専用機材を使いながら、安定型次亜塩素酸ナトリウムを噴霧します。
高温の水蒸気を発生させるスチームクリーナーの専用機材を使いながら、犬には犬専用の尿消臭剤と猫には猫専用の尿消臭剤を活用して汚染部を除菌清掃します。犬や猫の尿と化学反応することで、やや黄色のスモッグが発生します。この作業を何度も繰り返します。
4. オゾンの化学反応による消臭作業

汚染部に薬剤や粉末を塗布(または散布)したままエアコンなどを活用しながら室温を25度~28度くらいに保った状態でオゾン消臭器を数時間おきに稼働(OST法によるオゾン消臭)させます。
そしてこの2工程が繰り返しおこなう作業になります。この段階で80%くらいの臭いが消えるまで、消臭作業をおこないます。
多くの場合ではこの工程を4回ほど繰り返す必要があります。
5. ペット専用バイオ消臭

バイオ消臭剤は、オゾンと一緒に使うと効果が発揮できない性質のため、「OST法によるオゾン消臭」作業が終了した後にしか実行できません。
ここではペット専用のバイオ消臭剤を臭いの発生個所に散布して、10分程度の時間が経過したらウエスで乾拭きを行います。タイル、コンクリート・ベランダ・浴室などは比較的、容易に消臭出来ます。フローリング・柱・壁の場合、上記の「化学反応による消臭作業」と同じように手間をかけて消臭へ導きます。一番難しいのが畳で、犬や猫の尿が畳の内部までしみ込んでしまって「ペット専用のバイオ消臭剤」が尿のついている畳の奥まで届かないからです。したがって畳は極力、交換をお勧め致します。
この最終作業で完全消臭まで導きます。
犬・猫によるペット部屋消臭の対応エリア
本作業は難易度が高く、作業期間が平均して3週間前後と長いため、他の作業とは違い対応エリアを絞らせていただきます。
また在宅での消臭作業は困難です。必ず空室での作業しか受付しておりません。
東京23区、川崎市、横浜市のみ対応となります。
何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。
「現状復帰工事」のあとで頼まれる消臭作業は困難となります
ご依頼の中には、「既に現状復帰工事を済ませたが、犬や猫の糞尿ニオイが取れていないので消臭をお願いしたい。」と言うオーダーが多々御座います。
話を聞くと消臭対策が不十分な工事を行っていることが大半です。
何の消臭の知識を持たない工事業者に任せていることが大半です。
「新しいクロスは消臭に適した選択をされていますか?」
「クロスの糊には防臭に適したブレンドを行っておりますか?」
「現状復帰工事以前にきちんと糞尿ニオイ対策の清掃や消臭作業は行っておりますか?」
話を聞くと「原状復帰工事のあとにニオイが取れていなければ、消臭剤やオゾンでどうにかなるでしょう。」と消臭作業を非常に甘く考えているご依頼者様が多いです。
したがってもう一度、床等を解体したり、壁や天井のクロスを剥がして、消臭作業工程を行い再度、原状復帰工事をする必要性があることも多いです。
再度、大きな出費となりますが、消臭作業を甘く考えていた際は、その流れの作業を行う覚悟を考えていただきたいです。
犬・猫によるペット部屋消臭のトータル料金相場
戸建て・マンション・アパート(40∼60㎡) | 50万∼100万円(税込55万∼110万円) |
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平均作業期間 | 14日∼30日程度 |
ペット部屋消臭の作業料金表
マインドカンパニーでは難易度高いと言われているペットの糞尿に関する消臭の経験が多数ございます。
弊社スタッフがタッフが最適な作業方法をご提案させていただきます。
格安業者が行う作業工程が少ない作業ペットの糞尿に関する消臭作業では完全消臭は出来ないと考えております。
費用が安く作業工程が少ない業者と比較した場合、完全消臭に必要な作業工程と作業時間が異なるために費用は高い傾向になることをご理解お願い致します。
糞尿用薬剤の散布 | 20,000円∼30,000円(税込22,000円∼33,000円)/1工程 (平均:4工程/日) |
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除菌消臭器設置 | 30,000円(税込33,000円)/日 |
汚染箇所の解体 | 3,000円∼250,000円(税込3,300円∼275,000円) (解体範囲による) |
床下防臭処理 | 4,800円(税込5,280円)より/㎡ (臭い止めをコーティング) |
クロス(壁紙)剥がし | 15,000円∼80,000円(税込16,500円∼88,000円) (撤去範囲による) |
犬・猫によるペット部屋消臭の作業前に行う空室清掃の作業料金表
汚れた状態では当然、汚れから異臭が発生しています。そんな時は消臭作業前に、空室清掃も必ず必要な作業となります。
通常汚れ | 糞尿汚れ度数(小) | 糞尿汚れ度数(中) | 糞尿汚れ度数(大) |
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1,400円/㎡ | 1,900円/㎡ | 2,400円/㎡ | 2,900円/㎡ |
※戸建は300円増しの平米単価となります。 |
※ヤニ部屋・猫部屋・犬部屋などで、汚部屋の場合は割増しの平米単価となります。
※また上記の料金は空室清掃の場合で、居住中の住宅では料金が異なります。
※マンション・アパートの角部屋は5%割増しになります。
※下記に該当する場合は、料金が割り増しになる場合があります。
- シール・ステッカーが極端に多い物件
- 二重サッシが多い物件
- 古いワックスの状態が極端に悪く、広範囲のハクリ作業が必要な物件
現状復帰工事を追加する際の作業料金表
クロス張替え・水廻り(換気扇・キッチン・浴室・洗面台・トイレ・他)リフォーム・住まいの内装・外装のご相談、お受けいたします。
量産クロス張り 材工 | 1,000円(税込1,100円)より/㎡ |
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クッションフロア貼り 材工 | 3,000円(税込3,300円)より/㎡ |
フロアタイル貼り 材工 | 5,000円(税込5,500円)より/㎡ |
フローリング貼り 材工 | 7,000円(税込7,700円)より/㎡ |
原状復帰工事について | 作業内容のご相談承ります。 |
突然の不意の訪問客にペット飼育の有無が気にならない生活を感じさせます。
当社は激安消臭業者ではありませんが、作業クオリティとご請求金額のバランスをお求めでしたら、是非マインドカンパニーへお問合せください。