【大家様必見】遺品整理の見積もりが妥当か迷った時のポイント|相続人やオーナーに説明できる!

管理物件で入居者が亡くなった際、遺品整理の費用が「相場より高すぎないか」「相続人へどう説明すべきか」と頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。
費用は物の量によって変動しますが、マインドカンパニーの料金表では1R〜2DKのお部屋で約4万〜33万円(税込)が目安となります。見積書の内訳と作業範囲をしっかり確かめることが、妥当性を見極めるポイントです。
この記事では、遺品整理の見積もりで押さえておくべきポイントを解説します。金額の目安から内訳、確認項目、相見積もりの比較方法まで順を追って紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

2008年より特殊清掃の現場に従事|特殊清掃2,000件超
一般廃棄物収集運搬会社で8年間の業務経験を積み、2008年から遺品整理・特殊清掃の現場に従事。
孤独死現場をはじめ、ゴミ屋敷、汚部屋、カビ・ヤニ汚れ、火災・水害現場の復旧など、累計2,000件を超える現場に対応しています。
IICRC国際資格認定 TCST(特殊清掃)/FSRT(火災復旧)保有(IICRC登録番号:70139861)
間取り別の遺品整理の見積もり金額の目安
遺品整理の見積もり金額は、部屋の広さによって約4万〜105万円(税込)と幅があります。
残置物の量1㎥あたりに直すと、おおむね1.5万〜1.9万円(税込)が目安です。
料金には、仕分け・貴重品や通帳の捜索・家財の搬出・不用品の処分・簡易清掃といった標準作業がすべて含まれています。
なお、上記の金額は、マインドカンパニーの料金目安であり、業界全体の相場ではありません。自社の物件の間取りと照らし合わせ、見積もり金額が妥当かどうかを確かめる参考にしてください。
1R〜2DKの部屋は約4万〜33万円が目安
1R・1DK・1LDK・2DKの部屋の遺品整理にかかる費用は、38,500円〜330,000円(税込)が目安です。
間取りごとの料金と残置物量の目安は、以下の通りです。
| 間取り | 残置物の量/料金の目安(税込) |
|---|---|
| 1R | 2㎥〜10㎥/38,500円〜165,000円 |
| 1DK | 2㎥〜12㎥/38,500円〜220,000円 |
| 1LDK・2DK | 3㎥〜20㎥/55,000円〜330,000円 |
㎥は、残置物(部屋に残された家具や生活用品)が1m四方の箱いくつ分かを表す体積の単位です。
実際にマインドカンパニーで施工した千葉県市川市の1Kの事例では、残置物4㎥で遺品整理は54,000円(税別・消費税8%時代)でした。
川崎市川崎区の1Kの賃貸アパートで、死後2か月で発見された部屋の事例です。
大家様が同業2社と相見積もりを取ったうえで、遺品整理と特殊清掃、原状回復工事をご依頼いただきました。


この現場は家財の量が多くなく、遺品整理の料金は11万円(税別)でした(消費税8%時代の実績)。
※特殊清掃と原状回復工事が別途かかっています。
実際の作業事例は『賃貸アパートでの孤独死による特殊清掃と現状回復工事(川崎市川崎区)』をご覧ください。
2LDK以上の部屋は約9万〜105万円が目安
2LDK以上の部屋の遺品整理は、88,000円〜1,045,000円(税込)が目安です。
間取りごとの目安は、次のとおりです。
| 間取り | 残置物の量/料金の目安(税込) |
|---|---|
| 2LDK・3DK | 5㎥〜35㎥/88,000円〜550,000円 |
| 3LDK・4DK | 8㎥〜50㎥/132,000円〜770,000円 |
| 4LDK・5DK | 10㎥〜70㎥/165,000円〜1,045,000円 |
部屋数が増えるほど残置物量の個人差が大きくなるため、同じ間取りでも金額に幅が生まれやすいので注意が必要です。
見積書に残置物の量(㎥)が書かれていれば、1㎥あたりの単価を出して目安と比較できます。
トラックの台数しか書かれていない場合は、2tトラック1台で最大10㎥ほどを目安に、何㎥分を見込んでいるのか業者へ確認しておきましょう。
物の量で費用が変動するため、正確な金額は必ず現地を見てもらってください。
マインドカンパニーでは現地見積もりを無料で行っていますので、他社の見積もりと比べる判断材料としても活用いただけます。
遺品整理の見積もり金額を決める4つの費用
遺品整理の見積書は、業者によって表記が異なっても、主に4つの費用項目で構成されています。
それぞれの算出基準を知っておくことで、業者へ金額の根拠をスムーズに質問できるようになります。
内訳の仕組みを理解しておけば、見積書のどの項目が全体費用を押し上げているかを読み取れるでしょう。
人件費:作業員の人数と作業日数
遺品整理の見積もりにおいて、大きな割合を占めるのが人件費です。
間取りの広さや物の量に応じて、必要な作業員の人数と作業時間が決まります。
作業員は2tトラック1台に対して2〜3名が目安で、荷物が多くトラックの台数が増える大きな現場ほど人数も多くなります。
また、現場の作業環境も人件費を左右する重要な要素です。
- 高層階でエレベーターがない
- 駐車場から玄関までの距離が遠い
- 通帳や書類を探しながら仕分ける必要がある
こうした現場では運び出しや仕分けに時間がかかるため、同じ物の量でも必要な人数や日数が多くなります。
見積書を作業人数と作業日数に分けて書いてもらえば、金額が膨らんだ理由を業者に具体的に確かめられるでしょう。
埼玉県草加市の3LDKのマンションで、ゴミ屋敷状態だった部屋の事例です。
ご遺族が部屋に入れなかったため、仕分けと捜索を細かく行えるよう、家財の搬出を2日に分けました。


頼まれていた家の契約書やアルバムも見つけ出せたのです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 荷物の量 | 2tトラック4台分 |
| 家財の仕分けと搬出 | 2日 |
| 遺品整理作業の費用 | 573,000円(税別・消費税8%時代) |
実際の作業事例は『ゴミ屋敷での孤独死の遺品整理と特殊清掃(埼玉県草加市)』でも詳しく紹介しています。
車両費:トラックの大きさと台数
車両費は、運び出す物の量に応じた「トラックの大きさと台数」で決まるのが基本です。
2tトラック1台には、家財を最大10㎥ほど積めます。
1Kの部屋なら2tトラック1台分以下で済みますが、3LDKのゴミ屋敷では4台分もの家財を搬出したケースがあるほどです。
荷物の量が増えるほど、必要なトラック台数も車両費も比例して大きくなる点に注意してください。
見積書にトラックのサイズや想定台数が明記されていれば、当日追加が発生した際の扱いも確認しやすくなります。
もし「車両費一式」としか書かれていない場合は、何台分を想定した金額なのかをあらかじめ業者へ確かめておきましょう。
処分費:処分する物の量と種類
処分費は、処分する物の量と種類によって変わります。
| 処分費 | 物の例 |
|---|---|
| 上がりやすい | 大型家具、冷蔵庫や洗濯機などの家電 |
| 下がりやすい | リサイクルやリユースに回せる物、買取に出せる物 |
大型の家具や家電は、搬出に人手がかかるうえ、処分コスト自体も高くなります。
一方で、リサイクルやリユースに回せる物が多いと処分量が減るため、処分費を抑えることが可能です。
買取可能な物がある場合は、査定額を作業費から差し引いてくれる業者もあるので、問い合わせてみてください。
再利用できる家財が多ければ処分費は想定より安くできるため、現地見積もりの際に買取りの対象になるかを見てもらうことで、より正確な処分費の金額が分かります。
オプション費:清掃や供養など追加で頼む作業
オプション費は、標準の作業に含まれない作業を追加した際にかかる費用です。
管理会社様や大家様からのご依頼で、よく追加される作業には以下のようなものがあります。
- エアコンの取り外し
- 畳の撤去
- ハウスクリーニング
- 供養
- 作業工程表や完了報告書などの書類作成
特に「書類作成」は作業経過を正確に記録できるため、相続人様への報告資料として役立ちます。
また、古いエアコンに臭いが染み付いている場合は、次期入居者に配慮して撤去を同時に依頼するケースも一般的です。
なお、どこまでを標準作業に含めるかは業者によって異なるため、見積書の区分を事前に確認しておきましょう。
遺品整理の見積もりは特殊清掃と同じ業者に依頼するのが鉄則
孤独死が発生した部屋では、遺品整理だけでなく特殊清掃(体液の除去や消臭・除菌)も含めて同じ業者に一括で見積もりを依頼することが不可欠です(現地確認は警察の検視完了後)。
別々の業者に分けて頼むのではなく、一括で依頼すべき理由は主に3点あります。
| 費用体系の違い | 別々に頼むと二重の費用がかかるため ※遺品整理のみの見積もりには消臭・除菌作業が含まれていない |
| 二次汚染の防止 | 知識のない業者が先に作業すると廊下や共用部へ汚染が広がるため。 |
| 工程の円滑化 | 遺品の消臭から返却、清掃まで一括でスムーズに進められるため。 |
特殊清掃が必要な部屋の遺品整理は、一般的な部屋の遺品整理とは料金条件が異なります。
マインドカンパニーの場合、1Kの料金であれば、特殊清掃に遺品整理代として約5.5万〜22万円(税込)が増えるイメージです。
遺品整理と特殊清掃を一緒に実施した事例を紹介します。
東京都品川区の賃貸マンションで、死後約1か月で発見された部屋の事例です。
遺品整理・特殊清掃・クロス剥がし・オゾン脱臭を一括でお受けし、管理会社様の希望で古いエアコンも撤去。作業開始から8日で、管理会社様へ引き渡しました。


費用の内訳(消費税8%時代の実績)
| 作業 | 金額 |
|---|---|
| 遺品整理 | 145,000円 |
| 特殊清掃 | 232,000円 |
| ご集金総額(税込) | 407,160円 |
実際の作業事例は『孤独死現場の特殊清掃と遺品整理(東京都品川区)』で詳しく紹介しています。
遺品整理の見積もりを依頼する際に相続人と確認しておくこと
入居者が亡くなった場合、部屋の遺品はすべて相続人の所有物となるのが原則です。
そのため、管理会社様や大家様だけの判断で遺品整理を進めてしまうと、あとから「勝手に捨てられた」「聞いていない」といったトラブルになりかねません。
見積もりを依頼する前に、相続人と次の3点を確認しておきましょう。
3点をそろえてから見積もりを頼むと、作業当日の行き違いや支払いをめぐる揉め事を防げます。
遺品整理に着手してよいかを確認しておく
業者へ依頼する前に、まずは相続人から「着手の同意」を書面で得ておきましょう。
遺品の所有権は相続人にあるため、管理会社様や大家様の独断で処分や売却を進めることはできません。
また、相続人が複数いる場合は、委任状などで全員の同意を得ておくと、後のトラブルを防げます。
特に注意したいのが、相続放棄(故人の財産も借金も引き継がない手続き)を考えている相続人がいるケースです。
財産価値のある遺品を処分してしまうと、相続を承認したとみなされるおそれがあります(民法第921条)。
実際に川崎市中原区では、相続人の返事を待たずに特殊清掃やリフォームを進めた結果、970万円もの見積もりをめぐるトラブルに発展した事例もありました。
なお、遺品の無断処分のリスクについてもっと詳しく知りたい方は、関連記事『孤独死の遺品整理は無断処分がトラブルの種|大家が取るべき一手を解説』も読んでみてください。
残す物と処分してよい物を確認しておく
形見として残す物や探してほしい物はあらかじめ相続人に確認し、見積もりの段階で業者へ伝えましょう。
相続人に確認しておきたい物品の例は、次のとおりです。
- 形見として残す写真や品物
- 通帳や印鑑、年金手帳
- 賃貸借契約書や保険の書類
- 買取に出してよい物
事前に伝えておくことで、仕分けや捜索の手間が正しく見積もりに反映され、作業当日の行き違いを防げます。
実際に川崎市の2DKの現場では、事前に頼まれた楽器やカメラ、通帳、印鑑、年金手帳をすべて発見し、消臭処理のうえでお返ししました。
探す物が明確になっていれば、ゴミ屋敷のような部屋であっても、業者は見落としのない段取りを組めます。
また、買取可能な品もこの段階で決めておけば、査定額を作業費用に還元してもらうことが可能です。
費用を誰が負担するかを確認しておく
遺品整理の費用を誰が支払うかは、あらかじめ相続人同士の話し合いで決めてもらいましょう。
管理会社様や大家様が費用を請求する相手は、原則として法定相続人です(民法第896条)。
相続放棄などで相続人からの回収が難しい場合は連帯保証人に請求し、いずれも難しい場合は大家様の負担となります。
ただし、契約内容や個別の事情で対応は変わるため、迷う場合は専門家に確認すると安心です。
支払う人が決まったら見積書の宛名をその人に変更し、内容の了承を得てから発注しましょう。
事前確認なしで進めてしまうと、作業後に「こんな額聞いていない」と支払いを拒まれる原因になりかねません。
遺品整理の見積書で確認する項目
見積書を受け取ったら、金額の大きさだけでなく「何がどう書かれているか」をまず確認しましょう。
記載が曖昧な項目は、あとから追加請求やトラブルの原因になり、相続人への説明も難しくなってしまうためです。
見積書を手元に用意し、次の5項目をチェックしてみてください。
5項目がそろった見積書なら、相続人へも金額の根拠をそのまま示せます。
作業ごとの金額が分けて書かれているか
「一式〇万円」としか書かれていない見積書は、何にいくらかかるのかが不透明です。
作業と金額を照らし合わせられないため、作業後に「これは別料金です」と追加請求される原因になりかねません。
見積書を受け取ったら、人件費・車両費・処分費・オプション費が明確に分けられているかを確かめましょう。
もし「一式」とまとめられている項目があれば、そこに含まれる作業と金額の内訳を出してもらってください。
内訳を出すのを嫌がる業者は、金額の根拠を説明できないおそれがあります。
項目ごとにしっかり分かれていれば、相続人から「なぜこの金額なのか」と聞かれても、明確な根拠を示して説明できるでしょう。
作業の内訳を確かめる大切さは、以下の動画『【特殊清掃】見積もりの内訳 優良業者を見分けるポイントとは?【値段だけで決めないで】』でも解説しています。
追加料金がかかる条件が書かれているか
最初は安く見せかけておき、作業後に追加料金を請求する業者も存在します。
見積書を受け取ったら、「どのような条件で追加料金が発生するのか」、あるいは「追加料金は発生しないのか」が明記されているかを確かめましょう。
追加料金が発生しやすい主なケースは、次のとおりです。
- 物の量が見積もり時の想定より多かった
- 搬出経路が使えず、運び出しに時間がかかった
- 見積もりにない作業を当日頼んだ
条件が書かれていなければ事前に確認し、口頭でのやり取りも書面やメールで残しておくと安心です。
なお、マインドカンパニーでは現地を事前にしっかり確認し、内訳を記載した見積書をお出ししているため、見積もり後の追加料金はいただいておりません。
当日の請求額が変わらなければ、関係者へもあらかじめ確定した金額を伝えられるでしょう。
キャンセル料の有無と時期が明記されているか
管理会社様や大家様が依頼する遺品整理では、相続人の意向変更や話し合いの遅れにより、作業の中止や日程変更が生じることがあります。
そのため見積書を受け取ったら、「キャンセル料の有無」と「作業の何日前から発生するのか」が書かれているかを必ず確かめましょう。
条件が分からないまま契約してしまうと、取りやめた際に思わぬ費用を負担しかねません。
もし記載がなければ事前に業者へ質問し、回答を書面やメールで残しておくと確実です。
特に、相続人の最終了承を得る前に日程だけ押さえる場合は、キャンセル条件を忘れずに確認しておきましょう。
買取額が作業代金と分けて書かれているか
買取額は相続人に還元されるお金のため、作業代金と分けて記載された見積書を出してもらいましょう。
差し引き後の相殺額しか書かれていないと、「何がいくらで売れたのか」を相続人へ明確に説明できません。
また、遺品を買取に出すこと自体も、事前に相続人の同意を得ておく必要があります。
マインドカンパニーは古物商許可を取得しており、家電や家具、貴金属、楽器、自動車などリユースできる品を査定して買い取ることが可能です。
実際に冷蔵庫5,000円、ピアノ40,000円、自動車3,100,000円で買い取った例があります。
品目ごとの買取額が見積書に書かれていれば、相続人への説明もしやすくなるはずです。
価値の高い品は、買取専門の業者に別に査定を頼んだほうが高くなる場合もあるため、どちらに出すかも相続人に決めてもらうとよいでしょう。
責任者の署名や押印があるか
見積書を受け取ったら、会社名とともに責任者の署名や押印があるかを確かめましょう。
署名や押印のない見積書は責任の所在が曖昧になり、トラブルが生じた際に確認先が分からなくなってしまいます。
逆に署名や押印があって初めて、見積書の内容が会社の正式な約束として担保されるのです。
また、発行日と有効期限も忘れずにチェックしておきましょう。相続人の了承を得るまでに時間がかかり、期限切れで金額が変更されるケースもあるためです。
もし署名や押印がない場合は、正式な書面を出し直してもらってください。
再発行に応じない業者は内容に責任を持つ意思がないと判断し、依頼先から外すのが無難でしょう。
見積もり段階でわかる悪質な遺品整理業者の特徴
「やばい」と言われる悪質な業者の多くは、契約前の見積もりの段階で見極められます。
見積もりの際、次の4点に当てはまる業者は依頼先から外しましょう。
どれも見積もりの現場で気づける言動ばかりです。契約を結ぶ前に、注意すべき業者を絞り込むことが欠かせません。
部屋を見ずに金額を確定させる業者
電話や写真だけで見積もり金額を確定させる業者は、作業当日に追加請求されるおそれがあります。
遺品整理の費用は荷物の量や搬出経路によって変動するため、現地を見ずに正確な額を出すことはできません。
写真で概算を聞くこと自体は問題なく、遠方の物件を抱える管理会社様が業者を絞り込む際にも役立ちます。
ただし、金額の確定は必ず現地を見てもらってからにしてください。
現地確認なら荷物の量だけでなく、エレベーターの有無や駐車場までの距離も踏まえて算出してもらえます。
もし写真での概算と現地見積もりの金額に大きな開きがある場合は、その理由を業者に確認しておくと安心です。
相場より極端に安い金額を出す業者
他社と比べて極端に安い見積もりを見たら、回収物が適正に処分されないリスクを疑いましょう。
家庭から出る残置物を回収・運搬するには、市区町村の「一般廃棄物収集運搬業」の許可が必要です。
自社で許可を持たない遺品整理業者は、許可を持つ収集運搬業者へ回収を依頼することになります。
もし無許可の業者が回収品を不法投棄した場合、依頼した側まで責任を問われかねません。
安さだけで選んだ結果、物件の評判や管理会社様の信用を損ねてしまっては元も子もないでしょう。
相場より極端に安い見積もりを受け取ったら、回収した物を「誰が運び、どう処分するのか」といった以下の内容を確認してください。
- 自社で許可を持つ場合は許可番号
- 回収を任せている収集運搬業者の名前
- 見積書に書かれた会社名と所在地
処分までの流れを説明できる業者なら、回収した物の行き先も確かめられるので安心です。
その場で契約を急かす業者
「今日決めれば安くする」と契約を急かす業者は、相見積もりや相続人への確認の時間を与えてくれません。
管理会社様や大家様は、相続人の了承を得てから発注するのが原則です。その場での即決は避けましょう。
契約を結ぶ前に、まずは以下の対応をしてください。
- 他の業者からも見積もりを取る
- 相続人に見積書を見せて了承を得る
- 見積書を書面で受け取る
「今だけの価格」という言葉は、じっくり考える時間を与えないための言葉であることが少なくありません。
どれほど急かされても「相続人に確認してから返事をします」と伝えれば、まともな業者なら待ってくれるはずです。
もし「返事を待てない」と言うような業者は、依頼先から外したほうがよいでしょう。
なお、その場で書面を受け取れない場合であっても、後日、書面やPDFで見積書を送ってもらうよう頼めば問題ありません。
作業前に全額の前払いを求める業者
作業前に全額を現金で前払いさせる業者は避けましょう。
作業の質や完了を確認する前に、費用を支払うことになってしまうためです。
万が一、作業が雑だったり途中で連絡が取れなくなったりしても、一度払ったお金を取り戻すのは容易ではありません。
見積書や契約書を受け取ったら、支払い条件が次のようになっているか事前に確認しておくと安心です。
- 支払いが作業の完了後になっているか
- 振込やクレジットカード払いに対応しているか
- 支払いの時期と方法が書面に記載されているか
支払時期が明記されていない場合は、業者に確認して書面やメールで残してもらってください。
作業後に部屋の状態を確認してから支払う流れにしておけば、関係者にも無事に作業が終わったことを示したうえで、スムーズに精算できます。
特に遺品整理の費用を相続人が負担する場合、作業完了前に支払ってしまうと、後の精算手続きが複雑になりかねないため注意が必要です。
遺品整理の相見積もりで比べるポイント
相見積もりは、総額の安さだけでなく「作業の中身」で比較することが欠かせません。
前提として、部屋の広さ・残す物・特殊清掃の要否など、同じ条件を各社に伝えたうえで見積もりを依頼しましょう。
各社の見積書が揃ったら、次の3つのポイントを比較してください。
3つの観点で比べると、一見安く見える見積もりが「本当に安いのか」を正しく見極められます。
総額ではなく項目ごとの金額を比べる
各社の見積書は、総額だけで判断せず「項目ごと」に並べて比較しましょう。
「人件費」「車両費」「処分費」「オプション費」の4つを横並びにすれば、どこで金額の差が生じているかが一目で分かります。
たとえば、2社の見積書を書き出してみると次のようになります。
| 項目 | A社(記入例) | B社(記入例) |
|---|---|---|
| 人件費 | 3人・1日 | 2人・2日 |
| 車両費 | 2tトラック1台 | 一式(台数の記載なし) |
| 処分費 | 買取分を差し引き | 差し引きなし |
| オプション費 | エアコンの取り外し | エアコンの取り外し・書類作成 |
「作業員を多くして1日で終えるA社」と「少人数で2日かけるB社」のように、人件費の違いには明確な理由があります。買取分を考慮しているかどうかで、処分費の差も生まれます。
項目ごとの違いが分かれば、金額の根拠について質問もしやすいでしょう。
なお、「一式」としか書かれていない見積書は内訳が不透明で比較できないため、事前に項目別の詳細を出してもらってください。
作業範囲と残す物の扱いが同じかを比べる
総額が安い見積もりは、作業の一部が含まれていないケースもあります。
まずは各社の見積もりに、次の作業が含まれているか確認しましょう。
- 簡易清掃
- 貴重品や書類の捜索
- 買取額の差し引き
- 特殊清掃や消臭
ある業者が「標準作業」としている内容を、別の業者が「オプション」としている場合、単純に総額だけを比べても意味がありません。
また、残す物の扱いが各社で揃っているかも重要です。形見の保管や捜索の条件が不揃いなまま選ぶと、安い業者に頼んだ結果、必要な物まで処分されかねません。
条件をきちんと揃えて比較してはじめて、どの業者が本当に安いのかを正しく判断できます。
金額差の理由を説明できるかを比べる
各社の金額に差があるときは、その理由を説明できる業者を選びましょう。
金額の違いについて質問した際、作業内容と結び付けて具体的に答えられるかどうかで、見積もりの確かさを見極められます。
金額に差が生じる理由には、作業員の人数や日数の見込み、捜索や清掃が標準作業に含まれているかといった点があります。
また、紹介サイトなどを通した依頼では、仲介手数料が上乗せされているケースも少なくありません。
理由をしっかり説明できる業者であれば、金額の妥当性を納得したうえで安心して任せられます。
なお、マインドカンパニーでは項目ごとの根拠を丁寧にご説明し、追加料金も一切発生しないため、関係者への報告にもそのままご活用いただけます。
現地見積もりは無料ですので、相見積もりの1社としてもお気軽にご相談ください。
遺品整理の見積もりに関するよくある質問
管理会社様や大家様から、遺品整理の見積もりについてよくいただく質問に回答します。
遺品整理の見積もりだけ頼んで、断っても無料ですか?
現地見積もりは無料で、見積もりだけでも費用はかからないのが一般的です。
ただし業者によっては、「依頼した場合のみ無料」という条件付きの無料見積もりや、別途出張費がかかるケースもあります。
「依頼を見送った場合も無料か」「出張費が発生しないか」の2点を確認しておくと安心です。
立ち会いなしで遺品整理の見積もりを頼めますか?
鍵の預かりやキーボックスの活用により、立ち会いなしで見積もりに対応する業者もあります。
マインドカンパニーでも立ち会いなしのご相談に応じていますが、基本的には立ち会いをお願いしています。
残す物や探してほしい物を業者へ共有する必要があるため、立ち会わない場合でも、相続人か管理会社様が指示内容を説明できるようにしておきましょう。
遺品整理の見積もりから作業完了まで、何日かかりますか?
マインドカンパニーの場合、特殊清掃が不要な部屋なら遺品整理の作業は荷物の量に応じて1〜2日が目安です。
一方、特殊清掃を伴う場合は、ルームクリーニングやオゾン脱臭と空気の中和(平均3〜6日)が加わるため、完了まで1週間以上かかることもあります。
さらに原状回復の内装工事まで依頼する場合は、プラスで3〜7日ほど見込んでおくと、次の入居者募集のスケジュールを立てやすくなります。
現地見積もりでは、業者に何を伝えればよいですか?
現地見積もりでは、「どこまでの作業を依頼するのか」を明確にしてください。
遺品整理だけか、特殊清掃・消臭・原状回復・エアコン撤去まで含むのかを伝えることで、各社の見積もり条件が揃い、同じ基準で正しく比較できるようになります。
また、作業工程表や完了報告書といった書類が必要な場合も事前に伝えておけば、相続人様への報告もスムーズです。
形見として残したい物や探してほしい品がある場合も、このタイミングであわせて共有しておきましょう。
遺品整理の見積もりは内訳を確かめ、相続人に説明できる業者に依頼しよう
遺品整理の見積もり金額は、1R〜2DKの部屋で約4万〜33万円、2LDK以上で約9万〜105万円(税込)が目安です。
孤独死が発生したお部屋では、特殊清掃も含めて1社にまとめて見積もりを依頼することが欠かせません。
依頼の前には「着手の可否」「残す物」「費用の負担者」を相続人と確認し、見積書を受け取ったら内訳・追加料金・買取額の記載を確かめましょう。
相見積もりを取る際は総額だけで判断せず、項目ごとの金額や作業範囲、金額差で比較すると確実です。
マインドカンパニーの現地見積もりは無料で、お見積もりのみのご相談や相見積もりの1社としても歓迎しております。
特殊清掃を伴うご依頼では完了報告書も提出するため、相続人へのご報告までまとめてお任せいただけます。
孤独死・特殊清掃でお困りの方へ|お見積もり・無料相談はこちら
2,000件以上の現場経験から、状況に合った対応をご提案します。
電話でのお問い合わせ(8:00-20:00)
メールでのお問い合わせ (24時間受付)




