生活保護受給者の孤独死による特殊清掃と遺品整理(千葉県市川市)

実績紹介

生活保護受給者の孤独死による特殊清掃と遺品整理(千葉県市川市)

  • 特殊清掃作業実績
「生活保護を受給していた親族が孤独死してしまった」「入居している生活保護受給者が孤独死したが相続放棄されて困っている」
今このページをご覧いただいている多くの方は、そんなお悩みをお持ちなのではないでしょうか?

今回は生活保護受給者が孤独死し、相続放棄されたため家主様より特殊清掃・遺品整理のご依頼をいただいた作業をご紹介します。

担当 鷹田了(マインドカンパニー代表)
現場住所 千葉県市川市
遺体発見日数 約2か月
間取り 1K
作業期間 4日間(消臭3日)
荷物の量 2tトラック1台分以下(4㎥)
合計料金 ¥379,080

生活保護受給者の孤独死

ご依頼をいただいた家主様よりお話を伺うと、今回孤独死された故人様は家賃を滞納していたようなのですが大家様がご多忙だったため直接確認することなく、生活保護課の担当職員が孤独死を発見し連絡が来たようです。
親族の方は故人様と疎遠で地方にお住みということで相続放棄されたとのことでした。

お部屋は故人様が入居する前にリフォームしており入居も1年ほどだったようで、家主様としてはなるべく費用は抑えたいが完全消臭をして早く次の入居者を探したいとおっしゃられていました。

生活保護を受給していても原則、孤独死による特殊清掃費用や遺品整理費用が市区町村から支給されることはありません。
一部、支給をしている市区町村もありますが基本的には自己負担で費用を賄う必要があります。
(詳しくはお住いの市区町村やケースワーカーにご相談ください。)

現状復帰費用や家財処分費用は親族や連帯保証人に支払い義務が発生するのですが、連帯保証人が既に他界されていたり、連帯保証人が存在しない時は、次に相続人に支払い義務が発生します。しかし相続放棄をされた場合や連絡が取れない場合は家主様が負担することになってしまいます。

キーボックス

お見積もり時、作業当日はご依頼者様(大家様)の立会いは無しということでキーボックスに鍵を預けていただいての入室となりました。

基本的には立会いをお願いしているのですが、家主様や不動産管理会社様は繁忙期などで立会いができないこともあるかと思いますので、こうしたキーボックスを利用や鍵をお預けいただいての作業も承っております。

作業の流れ

今回の作業は以下の流れで行いました。

  1. 居室内の除菌
  2. 汚染物の撤去
  3. 1時間の粗消臭
  4. 遺品整理
  5. 汚染箇所・壁紙の除去
  6. ルームクリーニング
  7. 消臭・除菌(3日間)

各工程を写真を交えながら詳しく紹介していきます。

この先には孤独死現場の写真が掲載してあります。
ご遺体などは写ってませんが血痕や体液が写っていますのでご注意ください。

居室内の除菌

除菌

まずは居室内の除菌から行います。
孤独死現場にはウイルスや雑菌が浮遊しているため安全に作業を行うためにも最初に除菌を行います。

この除菌では安定型次亜塩素酸ナトリウムを弊社では使用しています。
一般的には安定化二酸化塩素が除菌や消臭にはいいとして販売されていますが、孤独死現場にはより強力な安定型次亜塩素酸ナトリウムが適しております。

ウイルスや菌を吸引、付着させないために防毒マスクと防護服を着用して作業を進めていきます。

害虫駆除

現場には多くのハエが飛んでいましたので、そのハエが汚染箇所に止まり他の場所に汚染を広めてしまう可能性があるためこの時点で害虫駆除をします。

今回は1部屋のみで広いお部屋でもなかったので市販されているスプレータイプの殺虫剤を使用しましたが、お部屋が広い場合には燻煙タイプのものや業務用の害虫駆除剤を使用することもあります。

「私たちはプロなので市販されていない専用の薬剤を使っています」とホームページに記載している会社もありますが、マインドカンパニーでは市販されている商品と業務用の商品でコストや効果などを比較した上で使用機材や薬剤を決めております。
すべて業務用や専用の薬剤を使う方が見栄えはいいかもしれませんが、もちろんコストは高くなりますのでお客様を第一に考えると市販の安価な商品も使っていくことが最適と考えています。

汚染物の撤去

続いて汚染されていた布団とカーペット、その周りの家財を撤去していきます。
この後、1時間程度の粗消臭を行うので臭いの原因を除去する必要があるのでこのタイミングで搬出します。

汚染物の搬出で近隣住民の皆様にご迷惑をかけないためにも圧縮袋を使用して汚染物を梱包します。
圧縮袋を使用することで悪臭が漏れることなく搬出することはできます。

人型の汚染

ベッドと布団を搬出したところカーペットの汚染の形がよくわかり、人型に汚染されていることがおわかりいただけるかと思います。
このカーペットも圧縮袋に入れて悪臭が漏れないように搬出いたします。

1時間の粗消臭

荒消臭

ここまでの作業は窓とドアを閉めきって行うため、悪臭が居室外に漏れてしまう恐れは最小まで抑えているのですが、家財を搬出する際はドアの開閉を多く行うことになります。
なので、周辺への悪臭被害のリスクを抑えるために1時間程度の粗消臭をマインドカンパニーでは行なっております。

短時間で消臭を行うために消臭機材は大型のオゾン消臭機「タイガー」を使用します。

遺品整理

遺品整理

1時間ほどの荒消臭が終了すると遺品整理作業に入ります。

今回は生活保護受給者だったということで現金や有価物が基本的にはないことが予想されるのですが、中には生活保護を不正受給していてタンスの奥から多額の現金が出てきたという経験もあります。

故人様を疑うわけではありませんが、生活保護受給者だからということで仕分けをせずに家財を搬出するといった雑な作業はいたしません。

汚染箇所・壁紙の除去

フロアシートの除去

家財の搬出後はルームクリーニングの前に床の汚染箇所の除去と壁紙(クロス)の除去を行います。

今回の住宅はクッションフロア(CF)が貼ってあり体液も床下まで浸透していなかったため、フロアシートを剥がすだけで汚染箇所の除去は完了しました。
フローリングの場合は汚染の状況にもよりますが、フローリング材を解体し床下の清掃を必要とすることもあります。

タバコのヤニ汚れとは異なり、孤独死で壁紙が汚れることはありませんが(ハエが汚染を引っ張ってくることはあります)、悪臭を吸収してしまっており、オゾン消臭では完全消臭することが難しいので壁紙も除去します。

ルームクリーニング

窓の清掃

エアコンの清掃

換気扇部品の清掃

このルームクリーニングにマインドカンパニーは1番力を入れているといっても過言ではありません。

ルームクリーニングのクオリティによって完全消臭が出来るか出来ないかは決まってしまいますので、孤独死現場では換気扇のパーツ、エアコン内部の洗浄、窓やサッシといった細かい部分まで徹底して清掃をしていきます
(ちなみに、同業他社と比較する場合、孤独死現場では同じような作業クオリティなのか確認されてください)

今回の作業は比較的きれいに使用されていたのですが、他に公開している作業実績では一見交換が必要と思ってしまうような汚れも問題なく使用できるレベルまで仕上げていますのでぜひご覧いただければと思います。

消臭・除菌

オゾン消臭

ここまでの作業を行なった上で最後はオゾン消臭です。
オゾンショックトリートメント法に則ったオゾン消臭を行えば完全消臭できる、もしくは完全消臭は出来ないと言っている業者も多くいるのですがそれは間違いです。

徹底したルームクリーニング、汚染箇所や壁紙を除去し、オゾン消臭機の置く場所などもしっかりと研究すると完全消臭が可能になります。

ビフォー&アフター

最後にビフォー&アフターの写真を掲載します。
マインドカンパニーの清掃技術がお分かりいただけるかと思います。

ビフォーアフター2

ビフォーアフター1

きちんとした知識と技術を持った特殊清掃業者に依頼することが、最終的な支払い料金を抑えることとなり、新たな入居者が事故物件の告知を受けても異臭が完全に除去されており、更にプロのハウスクリーニング並みの綺麗さで、安心して生活できる住まいへ復活されております。
入居希望者が内見の際に自信を持ってお勧めできます。
作業クオリティとご請求金額のバランスで考えたら、特殊清掃のご依頼は確実、安心のマインドカンパニーにお任せください。

作業開始から引き渡しまでの期間(作業工程表)

※下記の表は横にスクロールできます。

生活保護受給者の孤独死による特殊清掃と遺品整理(千葉県市川市)
1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 9日目 10日目 11日目 12日目 13日目 14日目
特殊清掃作業
遺品整理作業
ルームクリーニング
オゾン脱臭期間
空気中和期間
最終確認
引き渡し日

作業料金表

今回の作業の合計料金は379,080円でした。その内訳を紹介いたします。

遺品整理作業 (4㎥)54,000円
特殊清掃 297,000円
小計 351,000円
消費税(8%) 28,080円
ご集金総額 379,080円

最後に

千葉県市川市での特殊清掃、生活保護受給者の孤独死対応はマインドカンパニーにお任せください。
不動産管理会社からのご依頼であれば、家主様より信用度が上がり管理会社としての株が上がります。
家主様からのご依頼であれば原状復帰により、空家の発生を防ぎ安定した家賃収入となります。だから毎月、家族でプチ贅沢な外食などを楽しめます。
まずはフリーダイヤル(0120-176-646)、もしくは問い合わせフォームからのご連絡をお待ちしております。

この記事を書いた人

鷹田 了代表

   

2008年より遺品整理・特殊清掃の業務に関わって今日までたくさんのノウハウを蓄積出来ました。2023年には清掃業界の先進国であるアメリカへ渡り、RSAで研修を受け【TCST】Trauma and Crime Scene Technician (特殊清掃)や【FSRT】Fire and Smoke Damage Restoration Technician (火災復旧)に関する『 IICRC 』の国際資格を取得しております。
記事を通じて私の想いが伝われば幸いです。

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