死後1週間の遺体の状態|夏冬の差と床下・階下の汚染範囲を知り被害を防ぐ

管理する物件の入居者が死後1週間ほどで発見されたと聞き、不安に思う方も多いはずです。「室内はどんな状態か」「臭いや体液はどこまで広がっているか」と、疑問が浮かぶでしょう。
気温が低い冬は進行が緩やかになりますが、死後1週間の現場は体液が床の下まで染み込んでいる可能性が高く、表面の清掃だけでは対応できません。
この記事では、死後1週間の遺体と部屋の状態を解説します。季節の違い・染み込む範囲・初動対応・プランの選び方に分けて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

2008年より特殊清掃の現場に従事|特殊清掃2,000件超
一般廃棄物収集運搬会社で8年間の業務経験を積み、2008年から遺品整理・特殊清掃の現場に従事。
孤独死現場をはじめ、ゴミ屋敷、汚部屋、カビ・ヤニ汚れ、火災・水害現場の復旧など、累計2,000件を超える現場に対応しています。
IICRC国際資格認定 TCST(特殊清掃)/FSRT(火災復旧)保有(IICRC登録番号:70139861)
死後1週間の遺体はどのような状態か
死後1週間前後の遺体には、体の膨張と体液の流出という2つの変化が起きます。
2つの変化が分かれば、なぜ部屋に臭いや痕跡が残るのかが理解できるでしょう。
腐敗ガスで体が膨張する
死後1週間前後は、腐敗が全身へと進み、腐敗ガスによって体が膨らんでいく段階です。
人は亡くなると、1時間もしないうちに体内で腐敗が始まります。免疫機能が停止し、バクテリアがタンパク質や脂質、炭水化物を分解し始めるためです。
この腐敗は消化器から全身へと広がり、その過程で発生するガスが体を膨張させます。
死後1〜2日ごろから下腹部に変色が現れ、数日のうちに腐敗ガスによる膨張が始まります。
ただし、こうした腐敗の進行スピードは、気温や湿度のほか、生前の病気の有無や栄養状態によっても変化するのが一般的です。
なお、遺体が溶ける仕組みの詳細は、関連記事『孤独死で遺体が溶ける理由|死後1週間・1ヶ月の状態変化を解説』も読んでみてください。
体が溶け始める
死後1週間前後の遺体は、体液が体外に流れ出し、まさに溶け始めた状態です。
腐敗ガスによって膨張した体が限界に達すると、肉や皮膚が耐えきれずに体液が流れ出します。
「遺体が溶ける」と表現されるのはこのためです。完全に液状化するまでには1ヶ月ほどかかりますが、死後1週間はその初期段階にあたります。
経過日数ごとの状態は以下のとおりです。
| 経過日数(目安) | 遺体の状態 | 部屋の状態 |
|---|---|---|
| 1〜3日 | 外見の変化は小さく、下腹部から変色が始まる | 夏や高温の部屋では腐敗臭が出始める |
| 1週間前後 | 腐敗が全身に進み、体が膨張して体液が出る | 臭い、ウジ、体液のシミが現れる |
| 1ヶ月前後 | 液状化が進む | 体液が床下や壁の深部に届き、ハエが大量に発生する |
管理会社様や大家様は、遺体の下の床材から床下や階下へ汚染が広がっている前提で、今後の対応を検討してください。
目を背けたくなるような現実ですが、現場の状況は決して見た目だけでは判断できません。
表面の汚れ以上に汚染が深く進行していることも多く、床下を確認して初めて実際の被害範囲が判明します。
床下の汚染は外から見えないため、早めに専門業者へ現地調査を依頼することで、必要な作業の見通しが立つでしょう。なお、マインドカンパニーでは現地でのお見積もりを無料で承っております。
死後1週間の遺体が発見された部屋の状況
死後1週間の部屋には、「臭い」「ウジとハエ」「床のシミ」という3つの形で被害が現れます。
現場を訪れた管理会社様や大家様が真っ先に気づくのは、強烈な臭いと害虫です。ここでは、気づきやすい順にこれら3つの被害を確認していきましょう。
これらはどれも、遺体が搬出されたあとの現場に残る痕跡です。
腐敗臭が発生して部屋の外まで広がる
死後1週間が経過した部屋では強い腐敗臭が充満し、近隣の方が異変に気づくケースも少なくありません。
これは、遺体から発生する腐敗ガスや体液が死臭の原因となるためです。
特に気温の高い時期は、わずか2〜3日の放置でも部屋の外まで臭いが漏れ出すことがあります。
そして、この臭いがどの程度長引くかを決めるのは、「体液がどこまで浸透したか」です。
発見が早く、体液が表面にとどまっている段階であれば、清掃と消臭で臭いが収まる場合もあります。
一方、体液が床材や建材の奥深くまで浸透してしまった場合は、数ヶ月単位で悪臭が残り続けてしまうのです。
このように建材の奥にまで染み付いた臭いは、換気や市販の消臭剤だけで自然に消え去ることはありません。
ウジが発生してハエが室内を飛び回る
死後1週間前後の部屋では、腐敗ガスや体液の臭いに引き寄せられたハエが、わずかな隙間から侵入して室内を飛び回ります。そして遺体に卵を産みつけ、そこからウジが発生するのです。
ここで問題となるのが、ハエが体液を体に付けたまま動き回ることです。これにより、遺体の周辺だけでなく、床や壁など部屋中に汚染が広がってしまいます。
特殊清掃では害虫駆除も行いますが、一度で完全に取り除くのは困難です。
状況によっては駆除完了までに最大2〜3週間かかるケースもあるため、異変に気づいたら早めに専門業者へ相談しましょう。
体液が床や畳に染み出す
死後1週間前後の現場では、遺体下の床や畳に体液が染み出し、シミとなって残ります。警察によって遺体が搬出された後も、このシミは消えることなく痕跡として残り続けるのです。
汚れの種類による落ちやすさの違いは、以下のようになります。
| 汚れの種類 | 落ちやすさ |
|---|---|
| 血液 | 体液より落としやすい |
| 体液(脂分を含む) | 色素沈着を起こすため、通常の清掃では落ちない |
特に畳の場合は、表面だけでなく下地まで体液が浸透している可能性が高いでしょう。


ここで注意が必要なのは、「目に見えるシミの大きさ」と「実際に体液が届いている範囲」は必ずしも一致しないという点です。
これは、体液が床材のわずかな継ぎ目をつたって下へと流れ込んでいくためです。仮に床下まで到達していなかったとしても、付着したシミを通常の清掃だけで完全に落としきることは非常に困難といえます。
そのため、次の入居者様とのトラブルを未然に防ぐ目的で、汚染された床を部分的に解体・補修するご提案をさせていただくケースも少なくありません。
死後1週間の遺体の状態は季節でどう変わるか
腐敗の進み方は気温と湿度に大きく左右されるため、同じ「死後1週間」であっても季節によって状態は異なります。
気温や湿度が上がれば、それだけ腐敗に要する日数は短くなるのが一般的です。春や秋は夏と冬の中間に位置しており、日々の室温や湿度次第で進行具合が変動します。
ここでは、特に状態の差が顕著な「夏」と「冬」に絞って確認していきましょう。
夏と冬の違いを把握しておけば、遺体の発見時期からおおよその被害状況を見通しやすくなるでしょう。
夏:室温が高く腐敗が速く進み被害が大きくなる
夏は室温が高いため、死後1週間の遺体は腐敗が速く進み、臭いやウジの被害も拡大する傾向にあります。
これは、バクテリアがもっとも繁殖しやすい30〜40℃の温度帯に達しやすいことが大きな原因です。
夏場は数日の経過でも特殊清掃が必要になるケースがあるため、死後1週間ともなれば被害はさらに大きくなるでしょう。
ただし、エアコンによって室温が低く調整されている環境下であれば、夏でも進行が遅れることもあります。
千葉県船橋市のアパートで、猛暑日が続く時期に浴槽内で亡くなった方が死後7日で発見された現場です。
このケースでは、警察が浴槽の水を抜いたことで体液が配管まで流れ込んでしまい、追加での配管洗浄が必要となりました。


浴槽に色素沈着してしまった脂分に対しては、薬剤を浸けおきしたペーパーを毎晩交換し、じっくりと抜き取る処置を施しました。追い焚き配管の洗浄と、大腸菌やレジオネラ属菌などの水質検査まで行い、この現場の作業料金は297,000円(税込)でした。
実際の作業事例は『浴槽内(ヒートショック)での孤独死現場の清掃方法と料金』でも詳しく紹介しています。
冬:室温が低く腐敗が遅く被害が小さい傾向がある
冬は室温が低く腐敗の進行が遅いうえに、ハエも寒さに弱いため、死後1週間が経過していても被害が比較的小さく収まる傾向にあります。
英国の科学メディア『BBC Science Focus』でも、気温が下がると腐敗にかかわる化学反応が遅くなり、冬や寒冷地では遺体が新鮮な状態に長くとどまると解説されています。
発見までの期間が1〜3日と短く、室温が低い場合は、特殊清掃が不要なケースもあります。ただし死後3日が経過していれば、亡くなった方の体型や飲み薬、食生活によって、冬でも床下まで汚染が進んでいる可能性があります。
また、床暖房やこたつを使用していた場合は例外です。冬場であっても死後わずか2日ほどで急激に腐敗が進むため、決して油断はできません。
さらに、特殊清掃が本当に不要かどうかは、表面的な見た目だけでは判断できない点にも注意が必要です。
床材の下に体液が染み込み、見えない形で汚染が残っている可能性があるため、最終的には現地で床下の状態を確認してから見極めるのが確実といえます。
死後1週間の遺体の体液は建物のどこまで染み込むか
遺体から流れ出た体液は、表面に見えているシミよりもはるかに広い範囲へ染み込んでいるケースが少なくありません。
ここでは、集合住宅でとくに被害が広がりやすい「床」「壁」「階下」の順に、体液が届く範囲を見ていきましょう。
これら3箇所の違いを事前に知っておけば、業者から現地見積もりを受ける際に「どこを確かめるべきか」が明確になるはずです。
床:フローリングや畳の下まで届くことがある
死後1週間前後の現場では、体液がフローリングや畳の下まで到達している可能性が高く、表面の清掃だけでは対応しきれません。
さらに日数が経過すると、床下の構造部にまで汚染が拡大するケースもあります。床材ごとの体液の届き方の違いは、以下のとおりです。
| 床材 | 体液が届く範囲の傾向 |
|---|---|
| フローリング | 下地の合板(床の土台になる板材)まで届くことがある |
| クッションフロア (塩化ビニール素材の床材) | 防水性はあるが、劣化やつなぎ目の隙間があると、下の合板まで届くことも多い |
| 直床 (コンクリートの床にフローリングを直接貼った造り) | フローリングとコンクリートの間の防音材にも体液が流れることがある |
| 畳 | 畳の下まで届いている可能性が高い |
一見すると汚れが小さくても、強い悪臭が残っている場合は「床下まで染み込んでいるサイン」と考えるべきでしょう。
実際の被害状況は、床下点検口を開けるか、床材の一部を切り取ってみて初めて正確に確認できます。


体液に含まれるタンパク質はコンクリートや木材の奥深くにまで浸透してしまうため、表面から薬剤を散布するだけでは根本的な解決には至りません。
壁:石膏ボードの内部まで届くことがある
壁の汚染において厄介なのは、石膏ボード(壁紙の下地材)の内部にまで体液が浸透してしまう点です。
石膏ボードは下部から体液を吸い上げるため、表面のクロス(壁紙)に汚れが出ていなくても、内部まで到達しているケースは珍しくありません。
さらに日数が経過すれば、壁の奥深くまで被害が拡大してしまいます。
特にトイレのような狭い空間では、体液が壁際まで流れ込みやすく、巾木(壁と床の境目に付ける板)の下へと容易に到達します。
長期間放置された現場のなかには、壁全体が高さ60〜70cmにわたって体液を吸い上げていた事例もあるほどです。その場合は、壁を床から高さ60〜70cm程度まで切り取り、新しい石膏ボードに張り替えます。

このように、壁の汚染は表面を見ただけでは正確に判断できません。実際の被害状況を把握するには、クロスを剥がして石膏ボードを直接確認する必要があります。
階下:天井やクロスまで届くことがある
集合住宅の場合、床下を通過した体液が、そのまま階下の天井やクロスにまで到達してしまうケースも珍しくありません。
そのため、2階以上の部屋で汚染が確認された際は、必ず真下の住戸にも被害が及んでいないか確認してください。
東京都世田谷区のマンション(3階)にて、洗面脱衣室で亡くなった方が死後7日で発見された現場の事例です。
当初は他社によって床の表面のみが洗浄されていましたが、現場には玄関前まで強い死臭が漂い続けていました。


そこで床下点検口を開けて確認したところ、内部には血液や体液が広がり、すでに真下(2階)の壁に流れ込んでいる状況だったのです。
最終的には、管理会社様を通じた階下の方へのご説明に加えて弊社のスタッフも間に入り、ご依頼者様が階下の原状回復費用を負担する形で無事に合意へと至りました。
実際の作業事例については『孤独死により階下まで汚染された特殊清掃現場(東京都世田谷区)』をご覧ください。
死後1週間の遺体が見つかった物件での初動対応
死後1週間で発見された現場において最優先すべきは、臭いとハエの被害をこれ以上広げないことです。
管理会社様や大家様に求められる初動対応は、「待機」「隔離」「確認」「連絡」の4つに大別されます。
ここでは発見直後の行動を、これら4つのステップに分けて確認していきましょう。
これら4つの行動は、どれもその後の臭いや汚染の広がり方を大きく左右する重要なポイントです。
待機:警察の検視が終わるまで室内に入らない
警察の検視と現場検証が終わるまでは、管理会社様や大家様も、ご遺族や清掃業者も室内に入れません。
現場保存が最優先となるため、特殊清掃に着手できるのは警察の許可が出てからです。
異変に気づいた際は、管理会社への第一報、緊急連絡先への安否確認、110番通報を行い、警察立ち会いのもとでの解錠へと進めてください。
検視が終わる前に、ご自身で清掃や換気をするのは絶対に避けましょう。
待機している間に専門業者へ事前相談しておけば、警察の検視・現場検証が完了してから最短即日で現地確認とお見積もりに動けます。
ただし、検視完了前は誰も室内に入れないため、現地での見積もりも許可が下りてからの対応となります。作業日は現場の状況や作業の混み具合によって変わりますが、ご相談の時点で着工できる日をお伝えします。
隔離:窓や換気扇を開けない
遺体が発見された部屋は、窓や換気扇を一切使わず、扉を閉めきって完全に隔離してください。
もし外へ臭いを逃がしてしまうと、近隣トラブルに発展するだけでなく、死臭につられたハエが外部から侵入してきます。
そして室内に卵を産みつけられ、ウジが大量発生するという悪循環に陥ってしまうのです。

このように害虫が繁殖すると、作業時間や駆除の手間、さらには料金まで膨れ上がるため、被害が広がる前の隔離が欠かせません。
また、冷蔵庫の電源も絶対に止めないでおきましょう。電源を切ってしまうと庫内の食品が腐敗し、そこから新たなコバエやウジが湧く原因となるためです。
ただし、ゴミ屋敷になっており火災の恐れがある場合は、例外的に電源を落とす場合もあります。
こうした「やってはいけない初期対応」については、以下の動画『【不動産管理会社必見】孤独死が発生した後によくある、間違いだらけの対応集』でも解説していますので参考にしてください。
確認:階下や共用廊下のシミを外から目視する
集合住宅の場合は入室を控え、まずは階下や共用廊下の状態を外から目視でチェックしましょう。外から確認すべきポイントは、以下の2点です。
- 階下の天井にシミがないか
- 共用廊下に異臭が漏れていないか
もし階下の天井にシミがあれば、すでに体液が下層まで到達しているサインです。また、共用廊下まで異臭が漏れ出ている場合は、近隣の入居者へ影響が及んでいるおそれがあります。
こうした被害が見受けられる場合、階下や隣室の方へのご説明は作業前に丁寧に行うことが欠かせません。具体的な説明の進め方については、特殊清掃を依頼する業者に相談するとよいでしょう。マインドカンパニーでも、階下の方との話し合いにスタッフが間に入り、費用負担の合意まで進めた事例があります。
室内に入れない状態であっても、建物の外側から得られる情報は被害状況を把握するうえで重要な手がかりとなります。
強い異臭に気づいた段階でいち早く周囲を確認し、分かったことは早めに専門業者へ伝えることが大切です。
連絡:体液や残置物には触れず特殊清掃業者に任せる
現場の体液や残置物には決して触れず、速やかに特殊清掃業者へご連絡ください。血液や体液には、B型・C型肝炎などの感染症リスクが潜んでいるためです。
ご自身で体液を拭き取ったり水で流したりするのも禁物といえます。汚れが排水管の奥に付着すると清掃や消臭がさらに困難になり、かえって追加料金の発生を招きかねません。
また、残置物の片付けを経験の浅い業者へ安易に依頼するのも避けるべきでしょう。体液を踏んだ足で室内を歩き回られ、汚染箇所が余計に広がってしまうおそれがあるからです。
そのため業者を選ぶ際は、「床下や階下までしっかりと確認したうえで見積もりを出してくれるか」を基準にすることをおすすめします。
管理会社様や大家様からのご依頼を継続して承るマインドカンパニーでは、必ず現地で状況を確認し、正確な作業内容と料金をご提示しております。
近隣や他の入居者様へ影響が広がる前に、まずは無料の現地見積もりで実際の汚染範囲をお確かめください。
死後1週間の遺体の状態に合わせて選ぶ特殊清掃プラン
| プラン | 金額(税込) | 内容 |
|---|---|---|
| 緊急パック | 108,900円 | 初期消臭・応急処置 |
| 徹底消臭プラン | 165,000円〜605,000円 | 大家様・不動産管理会社より最多依頼プラン |
| 原状回復プラン | 275,000円〜3,300,000円 | 完全な原状回復まで一括対応 |
特殊清掃のプランは、体液が「建物のどこまで届いているか」によって決まります。なお、上記の金額はマインドカンパニーの料金表に基づく目安であり、業者によって設定は異なる点にご留意ください。
「死後1週間」という条件単独での相場は設定されていません。なぜなら、実際の汚染範囲は現地で床下点検口を開けてみないことには正確に判断できないためです。
ここでは3つのプランを汚染範囲ごとに詳しく解説します。
汚染の範囲が分かれば、見積書の作業項目の意味も読み取れます。
緊急パック:体液が床の上にとどまる場合
体液が床の表面にとどまっている場合は、「緊急パック(108,900円・税込)」が適しています。
こちらは、消毒や床上の清掃、除菌消臭器(臭いの元を分解する機械)の設置を行う、初期消臭および応急処置に向けたプランです。具体的な内容は以下のようになります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金 | 108,900円(税込) |
| 作業内容 | 消毒作業、床上のみの清掃、ヒドロ工法(ヒドロキシル発生器)による約1時間の脱臭除菌 |
| 作業人数 | 1名 |
| 工期の目安 | 軽度の現場で即日〜1日(作業時間は約2〜3時間) |
| 害虫駆除 | 床上のみ |
発見が早く、体液が床材を貫通していない軽度な現場であれば、このパックで十分に対応可能です。
しかし、死後1週間ほど経過し、すでに床下まで汚染が広がっている現場となると、緊急パックだけでは臭いを抑えきれません。
ウジやハエの駆除範囲も「床上のみ」に限られるため、害虫が大量発生している状況では不十分でしょう。
なお、汚染箇所が6畳を超える場合や、建物の解体、布団・マットレスの回収が必要な場合は別途見積もりとなります。
そのため、まずは現地で床下の状態をしっかりと確認し、汚染が下まで及んでいないことを見極めてから選ぶのが確実です。
徹底消臭プラン:体液が床下や壁に及ぶ場合
体液が床下や壁にまで達している現場には、「徹底消臭プラン(165,000円〜605,000円・税込)」が適しています。
このプランは、全体クリーニングからクロス剥がし、床下防臭処理までをカバーしており、管理会社様や大家様から最も多くお選びいただいている内容です。
具体的な作業内容や工期は以下のようになります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金 | 165,000円〜605,000円(税込) |
| 作業内容 | 全体クリーニング、クロス剥がし、汚染箇所の部分解体、床下防臭処理、除菌消臭器の設置(平均3日) |
| 作業人数 | 2〜6名 |
| 工期の目安 | 中度の現場で2〜3日 |
床下の処理については、体液を洗浄したうえで防臭剤により臭いを封じ込めるか、汚染された根太(床板を支える木材)を切り取って除去するかのいずれかで対応します。

一方で壁の処理は、全面を解体するのではなく、汚染された石膏ボードのみを部分的に切り取って補修する手法が基本です。

そのため、初めから壁の全面解体をすすめてくる業者に対しては、「部分的な補修など、他の方法は検討できないか」をあらかじめ確認しておくとよいでしょう。
原状回復プラン:体液が階下や内装に及ぶ場合
汚染が階下や内装にまで及んでいる場合は、「原状回復プラン(275,000円〜3,300,000円・税込)」が適しています。
こちらは、徹底消臭プランの作業内容に加えて、壁や床の原状回復工事までを一括でカバーするプランです。
具体的な内容と工期は以下のようになります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金 | 275,000円〜3,300,000円(税込) |
| 作業内容 | 徹底消臭プランの内容、床や壁の原状回復工事(クロス・床材の張り替えなど) |
| 作業人数 | 2〜12名 |
| 工期の目安 | 重度・原状回復工事込みで1〜2週間以上 |
重度な現場の工程は、以下のように段階を踏んで進みます。
| 期間 | 施工内容 |
|---|---|
| 1日目 | 居室内の除菌、汚染された布団などの梱包・搬出(遺品整理)、特殊清掃、家中の徹底ルームクリーニング |
| 2〜4日目 (3日間) | オゾン脱臭機による空間消臭(オゾン燻蒸) |
| 5〜6日目 (2日間) | 空気の中和・完全消臭の確認 |
| 7〜13日目 (7日間) | 原状回復工事(床材の張り替え、壁紙を防臭クロスへ交換) |
| 14日目 | 最終確認、引き渡し |
消臭機を回すだけでは終わらず、空気の中和と消臭確認を経てから大工工事・内装リフォームへ進むため、作業開始から計2週間ほどの期間を要します。
また、体液が階下まで到達している場合は、真下の住戸の被害状況もしっかりと確認したうえで工事を進めなければなりません。
なお、階下の住人の方への対応や原状回復の費用負担については、現場の状況によって判断が分かれます。
このように、汚染の範囲によって工事の規模や金額は大きく変動するため、まずは現地で実際の被害範囲を正確に確かめてから見積もりを取るようにしましょう。
死後1週間の遺体の状態に関するよくある質問
管理物件で死後1週間ほどで発見された場面で、管理会社様や大家様から寄せられる質問にお答えします。
死後10日の遺体の状態はどうなりますか?
死後4日から2週間は同じ段階にあたり、腐敗がかなり進んで、体液が床下へ浸透し始める時期です。
1週間を超えると、汚染が床下の構造部や壁の内部まで広がるケースも少なくありません。
実際に、リビングで亡くなった方が死後10日で発見され、階下まで汚染が及んでいた現場の事例を、関連記事『特殊清掃970万円の見積に関する電話相談(川崎市中原区)』でご確認ください。なお、記事中の970万円は不動産管理会社から提示された見積額であり、マインドカンパニーの料金ではありません。
特殊清掃の費用は誰に請求できますか?
法的には、「法定相続人(民法で定められた、故人の権利や義務を引き継ぐ人)」と「連帯保証人(借主の代わりに支払う義務を負う人)」のどちらにも請求できます。
ただし実務上は、まず法定相続人へ連絡し、回収が難しい場合や相続放棄(権利や義務を引き継がない手続き)をされた場合に、連帯保証人へ請求する流れが一般的です。
しかし、費用の総額が極度額(連帯保証人の負担上限額)を超えてしまうケースや、そもそも請求できる相手がいないケースでは、大家様のご負担となるケースも少なくありません。
死後1週間で発見された部屋は事故物件になりますか?
国土交通省「宅地建物取引業者による人の死の告知に関するガイドライン」(令和3年10月)では、自然死や日常生活の中での不慮の死について、原則として告知しなくてもよいとされています。
ただし、長期間にわたって放置されたことなどに伴い、特殊清掃や大規模リフォームが行われた場合は告知が必要です。賃貸借取引における告知期間は、その死が発覚してからおおむね3年間が目安とされています。
ただし、放置日数が「長期間」に該当するかは個別の判断となるため、最終的には不動産や法務の専門家へご確認ください。
死後1週間の遺体の状態は床下から階下まで確認できる専門業者に任せよう
死後1週間が経過した現場では、腐敗によって流れ出た体液により、室内には強い臭いやウジ・ハエ、シミなどの被害が現れます。
冬は進行が緩やかになるものの、夏場であれば数日の経過で特殊清掃が必要になるケースも珍しくありません。
さらに、体液は床下や壁の内部、階下にまで到達しているおそれがあり、表面的な見た目だけでは実際の汚染範囲を判断できないのが実情です。
そのため、遺体発見直後は検視が終わるまで入室を控え、窓や換気扇を開けたり体液に触れたりせず、速やかに専門業者へ連絡してください。
マインドカンパニーなら、現地で汚染範囲を確認したうえで、緊急パック、徹底消臭プラン、原状回復プランの中から現場に合ったプランをご提案します。
プロの目で必要な作業と費用の見通しを立てることで、他の入居者様や近隣へ影響が広がる前に、安心できる判断を下せるでしょう。
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2,000件以上の現場経験から、状況に合った対応をご提案します。
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