孤独死の特殊清掃を依頼する業者の選び方
特殊清掃を自分で行うのは難しく、原状回復には特殊な薬剤や機材が必要です。そのため、特殊清掃業者に作業を依頼するのが基本になります。
しかし、業者の正しい選び方を知っていなければ、悪臭が残ってしまったり、表面上の汚染しか清掃できていないという状況が発生してしまうことがあります。実際に、当社に他業者の手直し作業をご依頼されるお客様もいらっしゃいます。
そこでこの記事では、孤独死の特殊清掃を依頼する業者の選び方について、ポイントを7つに絞ってご紹介します。
【依頼の前に】特殊清掃業者に依頼する費用相場を知っておく
孤独死による汚染は時間の経過によって被害が広がってしまうため、特殊清掃は時間との勝負です。この後詳しくご紹介しますが、作業はなるべく早く行うべきです。
しかし、スピードを求めるばかりに相場よりも大幅に高額な見積りを提示する業者に依頼してしまっては、ご依頼者様の負担が大きくなってしまいます。そのため、まずは特殊清掃業者に依頼する前に、費用相場をしっかりと把握しておくようにしましょう。
特殊清掃の費用は、汚染の進行度や広さ、家財の量など様々な要因で決まりますが、一般的な相場としては以下のようになっています。
間取り | ゴミの量(2tトラック) | 料金の目安 |
---|---|---|
1K・1R | 1台 | 35~50万円 |
1LDK | 1台~2台 | 35~65万円 |
2LDK | 2台~3台 | 55~80万円 |
3LDK | 3台 | 80万円 |
上記よりも大幅に上回る見積り、もしくは大幅に下回る見積りを提示された場合は、違う業者にも見積りを依頼することをおすすめします。
また、ご不明点や業者への不信感があるなど、特殊清掃に関してお困りごとがございましたら、当社マインドカンパニーにご相談ください。
ここからは、上記の費用相場を踏まえたうえで、特殊清掃業者のポイントについてご紹介していきます。
特殊清掃業者の選び方のポイント①知識と技術力
特殊清掃業者の選び方でもっとも重要となるのが、どんな孤独死現場にも対応することができる「知識と技術力を持っているか」という点です。
特殊清掃は、孤独死の発生した場所や汚染箇所の建材(建設資材・材料)、室温、依頼内容など様々な要因によって、適切な作業内容が大きく異なります。
“ただ血液や体液を綺麗にすればいい”というわけではないため、その現場ごとに適切な作業を行うことができる知識と技術力を持っていなければいけません。
十分な知識と技術力を持っているのかを確認するためには、ホームページのサービス案内や見積り時の説明、Googleや各種サイトでの口コミ・評判を確認するようにしましょう。
特に、見積り時に知識のないご依頼者様に対して、わかりやすく正確な説明ができているかというのは、特殊清掃業者選びにおいてとても重要になります。
特殊清掃業者の選び方のポイント②料金プラン・見積りが明瞭
引っ越しなどと同じように、特殊清掃は事前に見積りをとったうえで作業を行うのが通常です。
その見積りの際に、なぜその料金になったのかという説明ができなければ、不当に高い費用を提示している可能性があるため、その業者に依頼するのは避けてください。
また、ホームページ上で料金プランを公開している業者であれば、そのプランの料金から大きく外れた見積りは提示してこないため、安心して依頼することができるでしょう。
なお、当社の料金プランは、以下のようになっております(リビングや洋室での特殊清掃の場合)。
床上下の清掃 | 40,000円∼100,000円(税込44,000円∼110,000円) |
---|---|
汚染した布団の撤去 | 5,000円∼15,000円(税込5,500円∼16,500円) |
汚染したマットレス(シングル)の撤去 | 8,000円∼13,000円(税込8,800円∼14,300円) |
汚染したマットレス(ダブル)の撤去 | 12,000円∼18,000円(税込13,200円∼19,800円) |
除菌剤による散布 | 15,000円∼35,000円(税込16,500円∼38,500円) |
除菌消臭器設置 | 30,000円(税込33,000円)/日 |
汚染箇所の解体 | 5,000円∼100,000円(税込5,500円∼110,000円) (解体範囲による) |
床下防臭処理 | 25,000円∼100,000円(税込27,500円∼110,000円) (特殊コーティング/塗布範囲による) |
クロス(壁紙)剥がし | 15,000円∼80,000円(税込16,500円∼88,000円) (撤去範囲による) |
臭気分析(ガスクロマトグラフ質量分析)(GC-MS) | 12万円(税込13,2万円)/1回(検査結果のデータ納期:約2週間) |
作業工程表などの書類作成 | 2万円(税込2,2万円)より |
詳しくは、「孤独死の特殊清掃料金」のページをご覧ください。
特殊清掃業者の選び方のポイント③初動対応の早さ
次の特殊清掃業者の選び方のポイントは、初動対応の早さです。冒頭からお伝えしているように、特殊清掃は早ければ早いほど、汚染被害を少なく抑えることができます。
しかし、すべての特殊清掃を行うとなると、清掃だけでも1日がかり、消臭を含めると数日は作業日数が必要なため、まずは初動対応の早さをポイントにしましょう。
特殊清掃における初動対応とは、見積りまでの早さと、依頼してから実際に作業できるまでの早さのことを指します。見積りまでに数日、そこから作業はまた数日先となってしまうと、汚染が拡大してしまうため、作業料金が高くなってしまう可能性があります。
そのため、なるべく早く見積りと作業を依頼することができる特殊清掃業者を探すことができれば、現時点での必要最小限の予算で依頼が可能です。
また、すべての作業を行うことは難しくても、見積り直後に汚染箇所の緊急対処的な清掃を行えるケースもあります。
特殊清掃業者の選び方のポイント④作業範囲の広さ
特殊清掃は、汚染箇所の清掃や消臭作業のほかにも、家財の処分や貴重品の捜索、ハウスクリーニングなど、様々な作業を行います。
特殊清掃・遺品整理・ハウスクリーニング、この3工程をすべて別の業者に依頼すると、費用がそれだけかかってしまうことはもちろん、業者の選定や立ち合いなどでご依頼者様の予定も立てづらくなってしまいます。
これらの工程をワンストップで行うことができる特殊清掃業者へ、ご依頼することをおすすめします。
特殊清掃業者の選び方のポイント⑤依頼者や近隣住民への配慮
特殊清掃現場は、遺体や汚染箇所から発生した悪臭がひどく充満しています。また、ハエやウジ虫などの害虫も発生しているケースが多くあるため、近隣住民へご迷惑をおかけしないよう、作業時には配慮が欠かせません。
窓や扉を開けっぱなし、害虫を外に逃がすなど、近隣住民のことを全く考えていない特殊清掃業者もいますので、トラブルが発生しないよう業者選びには注意が必要です。
近隣住民、そしてご親族が孤独死で亡くなられたご依頼者様ご本人への、気遣いや配慮も持ち合わせた特殊清掃業者へ依頼するようにしましょう。
特殊清掃業者の選び方のポイント⑥消臭の技術
特殊清掃業者の間でも、もっとも作業の質に差が生まれるのが消臭技術です。見た目は綺麗になって、引き渡しの際には臭いがなかったとしても、数日後にまた入室すると悪臭が戻っているというケースが少なからずあります。
この原因は、多くの場合ハウスクリーニングの品質にあります。汚染箇所と汚染物を撤去すれば悪臭がなくなるというわけではなく、お部屋の汚れやホコリも悪臭を吸収しているため、ハウスクリーニングがしっかりと行われていなければ、その汚れやホコリが臭いを吐き出して、また悪臭が発生してしまうのです。
また、特殊清掃業界ではオゾンを発生させて消臭を行う「オゾンショックトリートメント」がスタンダードになっていますが、市販の消臭剤や除菌剤を散布して終わりという悪質業者もいます。
ホームページや見積りで消臭の作業内容を確認し、確かな消臭技術を持った特殊清掃業者を選ぶようにしましょう。
特殊清掃業者の選び方のポイント⑦作業実績
そして最後に重要となるのが、これまでの特殊清掃の作業実績です。
多くの業者は作業実績をホームページ上で公開しています。もちろん作業実績の数自体も重要ではありますが、依頼を検討している孤独死現場に近いお部屋・状況での作業実績がある業者を選ぶと、安心して作業を任せることができます。
また、作業実績に実際の見積りの料金を載せている特殊清掃業者であれば、高額な見積りを提示されることもなく、安心です。
特殊清掃のご相談はマインドカンパニーへ
ここまでの特殊清掃業者の選び方のポイントをまとめると、このようになります。
前提:特殊清掃業者に依頼する費用相場を知っておく
1:知識と技術力を持っている
2:料金プラン・見積りが明瞭
3:初動対応が早い
4:作業範囲が広い
5:依頼者や近隣住民への配慮ができる
6:消臭の技術を持っている
7:状況が近い作業実績を持っている
孤独死や特殊清掃でお困りの方は、即日のご対応も場合によっては可能ですので、ぜひ一度マインドカンパニーにご相談ください。お客様にとって最適な特殊清掃のご提案をさせていただきます。