孤独死を防ぐためにできる6つの対策|東京・神奈川・千葉・埼玉エリアの特殊清掃ならマインドカンパニーにまで

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孤独死を防ぐためにできる6つの対策

  • コラム
孤独死の対策を考える東京都だけでも年間5,000件以上、1日あたり15件ほど発生している孤独死。
長い人生の最期を孤独に迎え、そのうえ数日〜長ければ数ヶ月も遺体が発見されないのは、とても辛い現実です。
自社では死後2年で発見された孤独死の例も3件ございます。
家族や親戚などに一人暮らしの高齢者がいる場合、他人事だと思わずできる対策をぜひ講じていただければと思います。
この記事では、孤独死を防ぐためにできる対策を6つご紹介します。行政の行っているサービスもありますので、今からできる対策がないかを考えてください。
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孤独死対策(1)老人ホームに入居する

まずは根本的な孤独死対策である、老人ホームへの入居です。
常に有人である老人ホームへの入居ができるのであれば、想定外のケースを除けば孤独死することは基本的にはありません。
突発的な発作によって急死することはあっても、その後数時間~数日の間見つからないということも起こりません。
しかし、老人ホームの入居には決して安くはない費用がかかります。
LIFULL看護によると、有料老人ホームの入居時費用の相場は620万円、月額費用も20万円以上かかるとされています。
また、安否確認や生活相談サービスなどの付いた「サービス付き高齢者向け住宅」であっても、月額15万円以上の費用がかかってしまいます。
それだけの費用を年金から支払うことは難しいという方も多いでしょう。また、子供や親族が毎月これだけの支援をするのもなかなか難しいかと思います。
そのため、老人ホームへの入居は、根本的な解決方法ではありますが、現実的な対策ではないケースも。
しかし、経済的な問題ではなく「本人が嫌がる」などの理由で入居していない場合、しっかりと話し合いをして説得してあげることが、本人のためにもなるでしょう。

孤独死対策(2)自治体の見守りサービスを活用する

すべての自治体で利用できるわけではありませんが、一部の自治体では見守りサービスを行っていることがあります。
例えば東京都足立区では、「孤立ゼロプロジェクト」として日常的な見守りや声掛けの他に、地域活動といった社会参加への機会も提供する取り組みを行っています。また、73歳以上の方には無料でマッサージや針の施術なども。
足立区の他にも東京都では20地域(2022年4月時点)で高齢者見守り相談窓口を設置しております(詳しくはこちら)。
こういった自治体の見守りサービスは、地域によって導入の進行度に大きく差があり、制度はあっても形骸化して実際にはほとんど活動が行われていないケースもあります。
まずはお住まいの自治体で見守りサービスを行っていないかをホームページ等で確認し、市区町村の担当窓口に問い合わせをしてみてください。

孤独死対策(3)民間の見守り・訪問サービスを活用する

近年は、孤独死が社会全体で問題視されるようになってきたということもあり、自治体だけではなく民間企業による見守り・訪問サービスも多く登場しています。
セコムや ALSOK、セントラル警備保障といった警備会社による自宅への訪問型サービスや、郵便局が1日1度安否確認を電話で行う見守りサービスなどがあります。
また、宅食サービスを利用すればスタッフが毎日自宅へと訪れるため、安否確認が取れることに加え、バランスの取れた食事を確保することもできます。
これらのサービスであれば、毎月数百円から数千円、高くても1~2万円程度で契約が可能なため、気軽に対策を行うことが可能です。
訪問型サービスであれば対面で話ができるので、健康状態の相談や確認などもできるため、より安心です。

孤独死対策(4)ネットワークカメラやアプリなどのツールを活用する

こちらも民間企業のサービスを活用した対策ですが、ネットワークカメラやアプリといったツールを活用することで気軽に孤独死の対策が可能です。
ネットワークカメラとは、スマホやパソコンで映像を確認できる設置型のカメラで、異常を感知すると通知を送る商品などもあります。
ただし、「カメラを置くのは監視されているみたいで嫌だ」ということで、設置を拒否されることもあるかと思います。
その場合は、スマホの利用状況を家族に共有できるアプリやサービスなどを活用しましょう。
NTTドコモは「ドコモのつながりほっとサポート」という携帯電話・スマホの利用状況や体調の変化を指定したメンバーに共有できるサービスを無料で提供しています。
スマホ・携帯の起動や歩数、電池切れ、カメラの利用などが共有されるため、今日も元気に活動しているのかが把握できます。
LINEを利用した見守り・安否確認サービスなどもありますので、ぜひ使いやすいサービスを見つけてください。

孤独死対策(5)健康的な生活をサポートする

5つ目の孤独死対策は、家族や親族が高齢者の健康的な生活を積極的にサポートすることです。
孤独死の死因の多くは病死で、突発的な発作により病院に行けず、自宅で亡くなってしまいます。
突発的な発作とはいえ、その病気にはすでに罹っているケースも多いため、家族や親族がサポートして定期的に通院していれば防げていたかもしれません。
また、食事も健康維持のためには必要不可欠です。食事を毎食準備してあげることは難しいかもしれませんが、栄養バランスの取れた食事がとれる環境を作るサポートをしてあげると良いでしょう。
その他にも、一緒に外出する機会を作ったり、ご近所での社会参加を促すことができると、より健康的な生活を送れるようになるはずです。

孤独死対策(6)こまめに連絡を取り、実際に会いに行く

そして、もっとも重要とも言える孤独死対策が、こまめに連絡を取り、実際に会いに行ってあげることです。
見守り・安否確認サービスの活用によって、異変には気づけるようになります。
しかし、普段から連絡を取って顔を合わせていると、他人やツールでは分からない異変や健康状態の変化なども分かることもあるでしょう。
また、たまにしか連絡を取らない状態だと、健康状態や生活に関する悩みを相談しづらいと躊躇してしまう高齢者の方もいます。
そのため、孤独死を防ぎ、安らかな最期を迎えてもらうためにも、連絡は自分からこまめに行い、実際に足を運んで顔を合わせてあげてください。
そのうえで、見守りサービスや安否確認サービスなども活用することで、十分な孤独死対策が可能になります。

孤独死防止のために十分な対策を

当社だけでも年間200件を越える特殊清掃(孤独死の清掃・原状復帰)の作業を行っています。
どこか他人事のように感じてしまう孤独死ですが、単身で暮らす方であれば等しくリスクがあります。
特に高齢者の単身世帯は孤独死のリスクが高く、持病がない方でも突発的な病気や事故によって孤独死してしまうケースもあります。
親や兄弟を孤独死で亡くした方は、必ず「もっと気にかけてあげていたら」と後悔します。
できる限りの対策を行ったうえで、ぜひこまめに連絡をとって会いに行ってあげていただければと思います。

この記事を書いた人

鷹田 了代表

   

2008年より遺品整理・特殊清掃の業務に関わって今日までたくさんのノウハウを蓄積出来ました。2023年には清掃業界の先進国であるアメリカへ渡り、RSAで研修を受け【TCST】Trauma and Crime Scene Technician (特殊清掃)や【FSRT】Fire and Smoke Damage Restoration Technician (火災復旧)に関する『 IICRC 』の国際資格を取得しております。
記事を通じて私の想いが伝われば幸いです。

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