浴槽内(ヒートショック)での孤独死現場の清掃方法と料金
- 特殊清掃作業実績
ヒートショックは10度以上の温度差で起こります。賃貸住宅などの暖房機器の無い脱衣所や浴室、更に暖房機器や暖房便座の無いトイレでは、ヒートショックが発生しやすい環境と言えるでしょう。
今回は千葉県船橋市でアパート経営されている家主様より浴槽内での孤独死現場の作業依頼でした。
死後7日で発見!浴槽内で「夏型ヒートショック」
近年は異常なほど暑い猛暑日が続いてますので、冬期シーズンとは違う「夏型ヒートショック」も発生しております。
これは近年の夏場は35度を越えることも多く、その暑さに反比例して屋内は冷房で冷えています。
炎天下の屋外から涼しい屋内へ入ったときに、ヒートショックになるのが「夏型ヒートショック」です。
今回はそんな「夏型ヒートショック」により、死後7日で発見された特殊清掃現場作業です。
浴槽死の注意点と特殊清掃作業の流れ
最初に浴室内部を確認して、作業工程を考えます。
浴室内を見渡すと警察が遺体の引き取りの際に水を抜いてしまったようです。
そのため状況確認から判断して、以下の2点に注意する必要があります。
- 体液等が流れた配管洗浄も必要
- エプロンを外し、エプロン内部も高圧洗浄機で体液等の清掃行う。
今回は既に水が流されているため、以下の作業工程となります。
- 浴槽内をタンパク質分解クリーナーで洗浄
- 浴室内を酸性、アルカリ性で洗浄
- エプロンを外し、高圧洗浄機で洗浄
- 高圧洗浄機や配管洗浄剤による配管洗浄
- 浴槽内の体液(脂分)をシミ抜き
- 追い炊き式配管洗浄
- 大腸菌やレジオネラ菌などの水質検査
この作業工程の中で一番多くの時間を必要として難易度高いのが、色素沈着した「浴槽内の体液(脂分)をシミ抜き」です。
したがって、この記事では「浴槽内の体液(脂分)をシミ抜き」作業工程を中心に解説いたします。
浴槽内の体液(脂分)をシミ抜き作業とは
浴槽内をタンパク質分解クリーナーで洗浄し、浴室内を酸性、アルカリ性で洗浄します。
更にエプロンを外し、高圧洗浄機で体液等を洗浄いたします。
その後、高圧洗浄機や配管洗浄剤による配管洗浄行います。
そして、浴槽内のシミ抜き作業の順番となります。
浴槽内シミ箇所にキッチンタオルペーパーを置きます。
そのキッチンタオルペーパーへ「ゴールドモア」を吹付、漬け置きいたします。


続ける事4日間で…
作業中は毎晩、浴槽のキッチンタオルペーパーを新品へ交換して、再度「ゴールドモア」を吹付、漬け置きしました。
これを繰り返すこと、2日で完璧に浴槽のシミ抜きが完了しました。



シミ抜き作業の後には


追い炊き式配管洗浄を行います。本来なら追い炊き式配管は塩素で洗浄できれば良いのですが、ボイラーや配管を痛めるために塩素系は使えません。
そこで、ボイラーも配管も痛めない特殊な洗浄剤を活用いたします。
その後は、大腸菌やレジオネラ属菌などの水質検査を行い作業完了となります。
作業料金
参考までに、この現場の作業料金をお知らせいたします。
特殊清掃 | 270,000円(税別) |
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合計 | 297,000円(税込) |
詳しくは、「孤独死の特殊清掃料金」のページをご覧ください。