焦げた臭いを消す方法|部屋に残ったすす取りと消臭で後悔しない対処法

「消臭剤を使っても換気をしても部屋の焦げた臭いが消えない」
「焦げた臭いが残ったままでは内見にも出せない」
「自分で何とかできるのか専門業者に頼むべきか…」

このような悩みを抱えながら、原状回復を急いでいる大家様・管理会社様も多いでしょう。

焦げた臭いを放置したまま空室期間が延びれば、その分だけ家賃収入の機会損失が積み上がっていきます。

臭いが消えない理由は「すす」が壁材に物理的に入り込み、さらに臭いの分子が化学的に吸着しているからです。

すすの除去と臭いの消臭は別の工程であり、自分で対応できる範囲とプロに任せるべき範囲がそれぞれ存在します。

本記事では、業歴17年・2,000件以上の施工実績があるマインドカンパニーが、部屋に残った焦げた臭いが消えない原因や自分で消臭する場合の手順などを解説します。

本記事を読めば、自分でできる応急処置とプロに任せるべき判断基準の両方が整理でき、空室期間を最小限に抑える対応ができるようになるでしょう。

MIND代表・鷹田
MIND代表・鷹田

2008年より特殊清掃の現場に従事|特殊清掃2,000件超

一般廃棄物収集運搬会社で8年間の業務経験を積み、2008年から遺品整理・特殊清掃の現場に従事。

孤独死現場をはじめ、ゴミ屋敷、汚部屋、カビ・ヤニ汚れ、火災・水害現場の復旧など、累計2,000件を超える現場に対応しています。

IICRC国際資格認定 TCST(特殊清掃)/FSRT(火災復旧)保有(IICRC登録番号:70139861)

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目次

焦げた臭いが部屋から消えない原因

市販の消臭剤や換気だけを試しても、焦げた臭いがなかなか消えないと感じる方は少なくありません。

その理由は、大きく分けて以下の2つです。

原因の性質が異なれば、当然対処の仕方も変わってきます。

なぜ自力で消臭するのが難しいのか、詳しく見ていきましょう。

自分たちでの対応に不安がある場合は、無料相談をご活用ください。経験豊富なスタッフが状況を伺い、自力対応できる範囲かどうかを含めて無料でアドバイスします。

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ヒドロ工法:特許第7525770号

目に見えない「すす」が壁材の奥まで入り込むから

すすは、木材や布などの有機物が不完全燃焼を起こした際に発生する炭素の微粒子(カーボンブラック)です。

火災の熱で発生した気流に乗って、火元だけでなく家中に拡散します。

そのため、火元から離れた部屋でも、目には見えない微細なすすが壁紙やクロスの表面、さらには凹凸のある部分の奥にまで入り込みます。

表面を軽く拭いただけでは、この奥に入り込んだすすまでは取り除けません。

すすは物理的に壁・天井から吸着物を取り除く方法でしか除去できないという性質があるため、化学的な消臭剤をいくら散布しても解決しないのです。

壁材の素材によっては、この物理的な除去自体が難しいケースもあります。

臭いの分子が壁の内部に化学的に吸着しているから

焦げた臭いのもうひとつの原因は、臭いの分子そのものが壁の内部に化学的に吸着していることです。

臭いの元となっている物質は、付着したすすや浮遊する有害物質を含んでおり、これらを分解しない限り消臭は完了しません。

市販の消臭剤は、この吸着した臭い分子を一時的に覆い隠す(マスキングする)だけで、根本から分解する力を持っていないからです。

そのため「スプレーした直後は消えた気がするが、時間が経つとまた臭ってくる」という現象が起こります。

特に壁の内部まで臭いが吸収されている場合は要注意です。

解体を伴わない限り完全な復旧が難しいケースもあるため、自力対応の限界を見極める必要があります。

部屋に残った「すす」を掃除で取り除く方法

すす除去は、臭いの元となる化学的な成分を取り除く消臭作業とは別に、物理的にこびりついた汚れを取り除く作業です。

まずは自分で試せる2つのステップから確認していきましょう。

この2ステップの順番を守ることで、すすを部屋中に拡散させずに済みます。

換気をして焦げた臭いの拡散を防ぐ

すす掃除を始める前に、まず窓を2方向以上開けて、粉じんを屋外へ逃がす動線を作りましょう。

清掃中はすすが舞い上がりやすく、吸い込むと健康に影響が出るおそれがあるためです。

すすの微粒子は粒径が小さく、通常のマスクでは吸い込みを完全には防げないため、可能であれば防じん機能のあるマスクを着用してください。

扇風機なども併用して空気の流れを作ると、粉じんが室内に滞留しにくくなります。

安全を確保した上で、次の除去作業に移ってください。

ラスター・掃除機・乾いた布で「すす」を払い落とす

換気を確保したら、以下の手順で作業を進めてください。

  1. ラスター(はたき)で壁や天井のすすを払い落とす
  2. 床に落ちたすすを掃除機で吸引する
  3. 乾いた布で拭き上げる

水拭きから始めると、すすが水分と混ざって汚れが広がってしまうため、必ず乾いた状態での除去を先に行ってください。

表面に凹凸のあるビニールクロスや、押入れのベニヤ板がむき出しになっている場合は、この方法での自力対応が難しくなります。

凹みにすすが入り込むと擦っても汚れが広がるだけになってしまい、クロスやベニヤ板の全交換が前提になるケースがほとんどです。

なお、自分で対応できる範囲を超えたすす汚れの除去方法については、関連記事『火災後のスス除去はプロへ|除去方法4種と費用を解説』でも解説しています。

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部屋にこもった焦げた臭いを自分で消す方法

すす除去とは別に、壁に染み付いた臭い分子そのものを取り除く消臭作業が必要です。

ここでは自分で試せる2つのステップを紹介します。

いずれも臭いを完全に分解するものではなく、あくまで軽減を目指す応急処置として捉えておきましょう。

こまめに換気して臭いのもとを外に逃がす

すす掃除が終わった後も、壁や天井には臭いの分子が残っています。

これを少しでも減らすために、日中はできるだけ複数の窓を開け、空気の通り道を作って臭いの分子を屋外へ排出してください。

扇風機やサーキュレーターを使って空気を対流させると、より効果的に臭いを排出できます。

ただし、換気だけで壁の内部に化学的に吸着した臭い分子を分解することはできません。

数日試しても改善が見られない場合は、原因がより深い部分に及んでいる可能性を考えたほうがよいでしょう。

重曹や活性炭を置いて臭いを吸着させる

換気と並行して、粉末の重曹や市販の活性炭を口の広い容器(紙コップやプラスチック容器など)に入れ、部屋の四隅や風の通り道など複数箇所に置いておくと、臭いの分子をある程度吸着させる効果が期待できます。

特に押入れやクローゼットなど、空気がこもりやすい場所への設置がおすすめです。

ただし、重曹や活性炭による吸着や市販の消臭スプレーは、一時的な応急処置にすぎません。

臭いの分子そのものを根本から分解するものではないため、数日試しても臭いが戻ってくる場合は、プロの消臭技術が必要です。

臭いの分子を化学的に分解する仕組みについては、以下の動画『【特殊清掃】効果絶大!ヒドロキシル【他社には負けない!】』をご覧ください。

焦げた臭いが消えない場合に業者へ任せるべき判断基準

自力での対処を試しても、状況によっては解決しないケースがあります。

以下の3つのうち、1つでも当てはまる場合は業者への相談を検討しましょう。

早めに専門業者へ相談したほうが、結果的に時間も費用も抑えられます。

凹凸のあるクロスやベニヤ板など「すす」が染み込む素材のケース

凹凸のあるビニールクロスや押入れのベニヤ板むき出しの部分は、すすが凹みの奥まで入り込んでしまい、清掃だけでは除去できません。

表面をいくら擦っても、汚れが広がるか、素材自体を傷めてしまうだけです。

このようなケースでは、クロスの全交換やベニヤ板の張り替えが前提になります。

原状回復を焦って自己流の清掃を続けると、かえって作業範囲が広がり費用がかさみかねません。

素材の状態を見て早めに判断することが重要です。

特に賃貸物件では退去後の限られた期間で対応を終える必要があるため、素材の見極めが遅れるほど次の入居者募集にも影響が及びます。

換気や消臭剤を数日試しても臭いが消えないケース

換気や重曹・活性炭を数日間試しても臭いの改善が感じられない場合は、臭い分子が壁の表面ではなく構造材の内部にまで浸透している可能性が高いです。

この状態になると、市販の消臭剤や自然換気による対処はできません。

臭いの元となっている物質を化学的に分解するには、オゾンやヒドロキシルなどの専門的な機材による処理が必要になります。

自己判断で消臭剤を使い続けても改善しないまま時間だけが経過し、空室期間が延びてしまうケースも多いです。

数日たっても改善が見られない場合は、専門業者への相談に切り替えることをおすすめします。

火元に近く部屋全体が黒くすすけているような被害規模が大きいケース

火元に近い部屋で、天井や壁全体が黒くすすけているような被害規模が大きい場合は、清掃だけでの対応はほぼ不可能です。

このようなケースでは、家具・家財の搬出だけでなく、内装を骨組みの状態まで解体するスケルトン工事に近い専門工程を経て、すすの除去と消臭を行う必要があります。

天井や壁の内装だけでなく、床や建具にまですすと臭いが染み込んでいることも多く、被害範囲が広いほど原状回復にかかる期間も費用も膨らみやすい点に注意が必要です。

初動が遅れるほど復旧期間も費用も膨らむため、まずは無料相談をご利用ください。今の状況を話すだけでも次に取るべき対応が明確になります。

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ヒドロ工法:特許第7525770号

マインドカンパニーが選ばれる火災復旧の強み

マインドカンパニーが選ばれる火災復旧の強み
特殊コーティングの様子

マインドカンパニーでは、業歴17年・2,000件以上の施工実績をもとに、すす除去から消臭処理までをワンストップで一貫対応しています。

片方の技術だけでは根本解決が難しい焦げた臭いも、すす除去と消臭を組み合わせることで対応しやすくなります。

すす除去では、コンクリートごと削って100%除去できるグラインダー研磨と、コンクリートへの影響を抑えながら90%以上の除去率を実現する特殊コーティングを使い分けるのが特徴です。

消臭においては、無人環境で高濃度の処理が可能であり、臭いの原因物質を根本から酸化分解するオゾン発生器(OST法)を使用します。

オゾン発生器
オゾン発生器
ヒドロキシル発生器
ヒドロキシル発生器

また、人がいる環境でも安全に稼働できるヒドロキシル発生器も導入しており、被害規模や間取りに応じた柔軟な対応が可能です。

【施工事例】

東京都目黒区のマンションの一室の原状復帰の事例。

建物の種別:RC造マンション
工期:7日
施工面積:70㎡
状況:家事は一部屋だが「すす」は全室に広がっていた。

この現場では、マンション規約でグラインダー研磨が使えませんでした。

特殊コーティングとオゾン燻蒸を組み合わせ、7日間ですす除去と消臭作業を完了させています。

すす除去
「すす」の除去
オゾン燻蒸
オゾン燻蒸

実際の作業事例は『マンションRC造の火災消臭作業の手順(東京都目黒区)』でも詳しく紹介しています。

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プロに依頼した場合の費用相場

プロに依頼した場合の費用は、被害規模によって作業内容が大きく異なります。

ここでは、火元ではない軽いボヤの場合と、火元になった中〜大規模な火災の場合の2パターンに分けて、マインドカンパニーの料金表に基づく目安を紹介します。

実際の費用は現場の状況によって変動するため、依頼先によっても設定が異なる点にご留意ください。

規模ごとの作業内容を知っておくと、見積もり内容の妥当性も判断しやすくなります。

火元ではない軽いボヤの場合の作業内容と料金

火元ではない軽いボヤの場合は、以下の5つの工程で進めます。

  1. 家具・家財の移動
  2. クロス剥がし
  3. すす除去クリーニング
  4. 除菌消臭器設置
  5. クロス貼り
規模作業内容・料金目安(税込)
火元ではない軽いボヤ
(すす除去クリーニング)
・すす除去クリーニング:3,960〜6,600円/㎡
・クロス剥がし:16,500〜77,000円/日(面積帯別)
・除菌消臭器設置:39,600〜227,040円/日

軽いボヤの場合、解体を伴うスケルトン工事までは不要なケースが多く、すす除去クリーニングと除菌消臭器の設置のみで対応が完了することも少なくありません。

一方で、しつこいすす汚れを完全に落とすには専門的なノウハウが求められるため、特殊清掃・火災復旧に特化した技術力を持つ業者を選ぶのがポイントです。

火元になった中〜大規模な火災の場合の作業内容と料金

火元になった中〜大規模な火災の場合は、以下の5つの工程が必要です。

  1. 残置物撤去
  2. 内装解体
  3. すすの除去(グラインダー研磨または特殊コーティング)
  4. 除菌消臭器設置
  5. リフォーム
規模作業内容・料金目安(税込)
中〜大規模火災
(スケルトン工事)
・人件費:38,500〜55,000円/名
・すす除去(グラインダー研磨):10,120円/㎡
※または特殊コーティング:5,280円/㎡より
・除菌消臭器設置:39,600〜227,040円/日

実際に先述した東京都目黒区のマンション(約70㎡)の場合は、995,500円(税込)でした。

被害規模が大きいほど、解体・リフォームの工程が加わるため総額も上がります。

中〜大規模火災の場合、解体工事と特殊コーティングが作業の主体となるため、清掃技術よりも解体・施工の技術力が問われます。

建物の構造上グラインダー研磨が使えない現場では、特殊コーティングとオゾン燻蒸を組み合わせることで、強度を保ったまま復旧できるケースも少なくありません。

焦げた臭いを消す方法に関するよくある質問

ここまで解説した原因・自力対応・業者依頼の内容を踏まえ、読者から特に多く寄せられる3つの疑問に回答します。

消臭スプレーや芳香剤だけで焦げた臭いは消えますか?

消臭スプレーや芳香剤では、壁の内部に吸着した臭い分子を根本から分解することはできません。

これらのアイテムによる消臭は、あくまで一時的な効果である点に注意が必要です。

数日経っても焦げた臭いが改善しない場合は、オゾンやヒドロキシルなどの専門機材によるプロの分解処理をご検討ください。

焦げた臭いの原状回復費用は誰が負担しますか?

費用負担者は、火元の状況や契約内容によって異なるため一概には言えません。

入居者様の過失による火災であれば入居者負担となるのが一般的ですが、個別の契約内容や火災保険の加入状況によっても実際の対応は異なります。

個別の状況については、契約書の内容を確認した上で判断することをおすすめします。

業者選びで失敗しないために確認すべきことは?

業者選びでは、施工実績の件数や事例が公開されているかに加え、料金体系の明瞭さや、見積もり時の丁寧な説明があるかを確認することが重要です。

実績や料金の透明性が低い業者は、追加費用のトラブルにつながるおそれもあります。

業者選びについては、関連記事『特殊清掃の悪質業者の見分け方』もあわせてご確認ください。

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焦げた臭いは原因の見極めが解決のカギ。専門業者へ相談しよう

焦げた臭いが消えないのは、すす(物理的な汚れ)と臭いの分子(化学的な成分)の2つの異なる原因が絡み合っているためです。

換気や重曹・活性炭による自力対応は、凹凸のない素材で軽度な汚れであれば一定の効果があります。

ただし、凹凸のある素材への浸透や、数日経っても改善しない臭いは、自力対応の限界を超えていると判断してください。

マインドカンパニーは、業歴17年・2,000件以上の施工実績をもとに、すす除去から消臭までをワンストップで対応可能です。

特殊清掃は早めにご相談いただくことで、原状回復にかかる費用や期間を抑えられます。

まずはお電話(0120-176-646)または無料お見積りフォームからお気軽にご相談ください。

迅速に対処を進めることが、家賃の機会損失を防ぐことにつながります。

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2008年より遺品整理・特殊清掃の現場に立ち続けて17年。
IICRC国際資格保有・特殊清掃2,000件超の実績をもとに、
正確で信頼性の高い情報をお届けします。

『一般廃棄物収集運搬会社にて8年の業務経験』
『IICRC認定 TCST(特殊清掃)』
『IICRC認定 FSRT(火災復旧)』
『古物商許可取得』
『業歴17年(2008年〜)』
『特殊清掃実績 2,000件超』

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