【特殊清掃のプロが解説】市販の消臭剤は効く?業務用との違いと失敗しない選び方|東京・神奈川・千葉・埼玉エリアの特殊清掃ならマインドカンパニーにまで

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【特殊清掃のプロが解説】市販の消臭剤は効く?業務用との違いと失敗しない選び方

  • コラム
市販の消臭剤

孤独死など、特殊な現場の強烈な臭いに直面した時、「市販の消臭剤で何とかならないか?」と考えるのは自然なことです。
費用を抑えたい、自分たちでできることはやりたい、というお気持ちはよく分かります。
しかし、その安易な判断が、取り返しのつかない事態を招くかもしれません。
この記事では、まず市販の消臭剤が特殊清掃の現場ではなぜ効かないのか、その理由から解説します。さらに、プロが使う業務用消臭剤との違い、具体的な作業手順、料金相場、そして最も重要な「失敗しない業者選びのポイント」まで紹介します。
「費用を抑えたい」と考える方にこそ、ぜひ読んでいただきたい内容です。

なぜ市販の消臭剤は効かない?特殊清掃の臭いの原因から解説

特殊清掃が必要な現場の臭いに、残念ながら市販の消臭剤はほとんど効果がありません。
その理由を、臭いの原因から解説します。
孤独死などで発生する「死臭」は、家庭の生活臭とは発生メカニズムも成分も全く異なり、表面的な対策では太刀打ちできない強力なものだからです。
この章では、まず死臭の正体と発生の仕組みを理解していただきます。その上で、市販品が効かない3つの理由と、芳香剤が逆効果になる危険性についてもお伝えします。
なぜプロの技術が必要なのか、その根本的な理由がわかるでしょう。

特殊清掃で問題となる「死臭」の正体と発生メカニズム

「死臭」の正体は、ご遺体が細菌によって分解される際に発生する、何百種類もの悪臭物質が混ざり合った強烈な腐敗臭です。

  • 死後、体内の細菌が急増しタンパク質を分解する
  • カダベリンなど、強烈な悪臭成分が発生する
  • 体液が床や壁の奥深くまで染み込む
  • 発生源から多種多様な悪臭物質が放出され続ける

人が亡くなると、体内にいた細菌が急激に増殖し、身体の組織を分解し始めます。
この過程で、硫化水素やアンモニア、そしてカダベリンといった非常に不快な臭いを持つ腐敗ガスが大量に発生するのです。
問題は、この臭いが空気中に漂うだけではないこと。腐敗に伴いご遺体から流れ出た体液が、床材や壁の内部にまで深く染み込み、そこが新たな臭いの発生源となります。

市販の消臭剤が効かない3つの理由

市販の消臭剤が特殊清掃の現場で役に立たないのには、3つの理由があります。

  1. 分解できない:腐敗臭の強力な原因物質を壊せない
  2. 届かない:床や壁の奥に染み込んだ発生源に届かない
  3. 一時的:臭いを上書きするだけで根本解決にならない

家庭用の消臭スプレーは、生活臭をターゲットに作られています。そのため、死臭の原因である強力な腐敗臭の成分を化学的に分解する力はありません。
また、悪臭の本当の原因は床や壁の奥深くに染み込んだ体液です。表面にスプレーをしても、内部の発生源には全く届きません。
結果として、市販品の効果は、臭いを別の香りで一時的に覆い隠す程度に限られ、根本的な解決には至らないのです。

芳香剤を置くのは逆効果!臭いが混ざりさらに悪化するケースも

強烈な死臭を消そうとして、香りの強い芳香剤を使うのは逆効果です。かえって不快な臭いを増幅させてしまう危険があります。

  • 腐敗臭と人工的な香料が混ざり、新たな悪臭に
  • 臭いの種類が増え、状況がさらに悪化する
  • 臭いの原因は消えず、上書きしているに過ぎない
  • 応急処置でも、無香料タイプを選ぶべき

強い臭いにはもっと強い香りを、と考えてしまうかもしれませんが、それは間違いです。
芳香剤は臭いの原因を消しているわけではなく、一時的に鼻を誤魔化しているだけ。根本的な解決にならないばかりか、状況を悪化させるリスクが高いのです。安易に芳香剤でごまかすことは避けましょう。

素人作業はNG!特殊清掃で消臭に失敗すると起こる3つの悲劇

特殊清掃の消臭作業を、知識のないままご自身で行うことはおやめください。
良かれと思った行動が、取り返しのつかない悲劇を招く可能性があります。
特殊清掃は、ただの掃除の延長ではありません。臭いの根源を科学的に除去する高度な専門技術であり、自己流の作業では問題を悪化させてしまう危険性が高いからです。
この章では、消臭に失敗した際に起こりうる3つの悲劇を解説します。

悲劇①:臭いが再発し、資産価値が下がる

不完全な消臭作業で最も恐ろしいのは、一度は消えたように感じた臭いが再発し、物件の資産価値を損なうことです。

  • 温度や湿度が上がると、隠れた臭気が再び発生する
  • 特に夏場に死臭がぶり返すケースが多い
  • 臭いが取れない物件は「事故物件」扱いになる
  • 売却価格が下落する可能性がある

臭いの発生源が床下や壁の内部に残っていると、気温や湿度が上昇する夏場などに、息を潜めていた悪臭が再び室内に出てきます。
一度「臭いが取れない」という評判が立つと、その物件は事故物件として扱われ、資産価値は低下します。売却時には相場の2割から3割も価格を下げないと買い手がつかない、という事態にもなりかねません。

悲劇②:不完全な清掃で感染症のリスクが残る

自己流の清掃では、目に見えない細菌やウイルスを除去しきれず、深刻な感染症のリスクを残してしまう危険があります。

  • 腐敗した体液には、多数の病原菌が含まれる
  • 細菌が異常繁殖し、食中毒などの二次被害も
  • プロは完全防備で強力な薬剤で除菌・消毒を行う
  • 素人作業では、衛生管理が不十分で危険

特殊清掃の現場は、衛生面でも極めて危険な環境です。ご遺体から流れ出た血液や体液には、様々な細菌やウイルスが含まれている可能性があり、これらが体内に入ることで感染症を引き起こす恐れがあります。
私たち専門業者は、防護服や防毒マスクで身を守り、強力な除菌剤を散布して徹底的な衛生管理を行います。
知識なく現場に入ることは、ご自身の健康を危険に晒す行為に他なりません。

悲劇③:精神的な負担が増し、時間もお金も無駄になる

ご自身で対応しようとすると、想像を絶する精神的ストレスに加え、最終的に時間もお金も無駄にしてしまう結果になりがちです。

  • 強烈な臭いや光景は心に大きな傷を残す
  • 試行錯誤の作業は多大な時間がかかる
  • 消臭に失敗すれば、かけた費用が全て無駄になる
  • 結局プロに頼み直し、二重の出費になる

故人が亡くなった現場での作業は、強烈な臭いとショッキングな光景に直面するため、心理的に極めて大きな負担がかかります。
また、知識がないまま手探りで作業を進めても、効果は上がらず時間ばかりが過ぎていくでしょう。 そして最も悲しいのは、消臭に失敗し、結局プロに依頼し直すケースです。
最初に購入した消臭剤や道具の費用、そして費やした貴重な時間は、全て無駄になってしまいます。

【全ステップ】臭いを根こそぎ除去する、特殊清掃の消臭作業

特殊清掃のプロが、強烈な臭いを根こそぎ除去するためにどのような作業を行っているのか、その全ステップを公開します。
孤独死現場の臭いは1つの原因ではなく、腐敗や生活臭などが複雑に絡み合っているため、科学的根拠に基づいた正しい手順を踏まなければ、完全消臭は不可能です。
年間200件以上の現場を解決してきた私たちマインドカンパニーは、臭いの根源となる汚染物の除去から、最新の専用機材を使った最終的な消臭まで、一切妥協のない作業を徹底しています。
この章を読めば、なぜプロの作業が必要なのか、そして本物の特殊清掃業者がどのような工程で特殊清掃を行うのかがわかります。

STEP1:汚染源の物理的除去と一次除菌

特殊清掃の消臭作業は、まず室内に浮遊するウイルスや菌を無力化する「一次除菌」と、臭いの大元である「汚染物の除去」から始まります。

  • 安全な作業環境を確保する
  • 臭いの最も強い発生源を物理的に取り除く
  • 初期段階で臭いを一段階抑える
  • 近隣への臭い漏れを完全に防ぐ

スタッフの安全を守るため、まず複合型二酸化塩素を含む高性能な除菌剤を、細かい霧状にして空間全体に散布します。
この薬剤には消臭効果もあり、この時点で現場の悪臭は一段階和らぎます。
次に、体液などが付着した汚染物を丁寧に取り除き、搬出。
その際、臭いが外部に漏れることがないよう、弊社ではコストのかかる圧縮袋を使用し、汚染物を真空状態で梱包します。
近隣の方々への配慮を徹底することも、プロの特殊清掃業者として当然の務めだと考えています。

STEP2:汚染箇所の解体とルームクリーニング

臭いの発生源を表面から取り除いただけでは不十分です。床下などに染み込んだ汚染箇所を「解体」し、部屋全体の汚れを除去する「ルームクリーニング」も行います。

  • 体液は床材を貫通し、床下にまで達する
  • 表面を清掃しても染み込んだ臭いは取れない
  • 悪臭は、部屋全体のホコリや油汚れにも付着する
  • 汚れを残したままでは最終的な消臭効果が半減する

体液が染み込んだフローリングは、どれだけ清掃しても臭いやシミが残ることがほとんどです。そのため、汚染の進行度合いに応じて、床材の一部または全面を解体する必要があるとお考えください。
さらに、マインドカンパニーが最も力を入れる工程の一つが、このルームクリーニング。
強烈な悪臭は、部屋の隅々に溜まったホコリや油汚れにも吸収されています。窓のサッシから換気扇の部品に至るまで、徹底的に清掃して臭いの付着源をなくさなければ、最後の消臭作業を行っても意味がないのです。

STEP3:ヒドロキシル発生器の稼働

全ての清掃工程が終わった後、仕上げに「ヒドロキシル発生器」という最先端の専用機材を稼働させ、空間に残った目に見えない臭いの粒子を根こそぎ分解・除去します。

  • 人体やペットに無害で安全性が高い
  • オゾンと違い、室内の家財を傷めるリスクがない
  • 強力な酸化力で、臭いの分子を根本から破壊する
  • 除菌と消臭の両方で極めて高い効果を発揮する

弊社では、現在生産される中で最もハイパワーなヒドロキシル発生器を導入しています。これは、強力な酸化物質であるヒドロキシルラジカルを発生させ、悪臭の分子を破壊する最先端の機材です。
一般的なオゾン脱臭機と異なり、人体やペットに害がなく、室内のゴムや革製品を劣化させる心配もありません。安全かつ効果的に、他社より高いレベルの完全消臭を実現します。

特殊清掃の消臭費用はいくら?料金相場と高くなる理由を解説

「特殊清掃をプロに頼みたいけど、いくらかかるか怖い」
特殊清掃を依頼する上で、費用への不安が最も大きな壁の一つではないでしょうか。料金の仕組みを正しく理解することが、後悔しない業者選びに繋がります。
弊社マインドカンパニーは、業界に先駆けて料金の明確化を徹底してきました。
料金は汚染状況や作業内容によって変動しますが、なぜその金額になるのか、その根拠をしっかりご説明します。
この章を読めば費用の全体像がわかり、ご自身の状況に合った適切な予算感を把握できるでしょう。

【状況・間取り別】特殊清掃の消臭費用相場

特殊清掃の消臭費用は、お部屋の状況や間取りによって大きく変動しますが、一般的な1Kマンションの場合、25万円~60万円程度が目安となります。

  • 汚染の範囲や発見までの日数で作業量が変わる
  • 遺品整理の有無で費用が変動する
  • 亡くなった場所(洋室・和室・浴室など)で工程が異なる
  • 床の解体など、追加作業の有無に左右される
具体的な料金の目安は以下の通りです。

発生場所・状況 遺品整理なし(目安) 遺品整理あり(目安)
1K洋室/和室 25万円~35万円 40万円~60万円
浴室/トイレ 25万円~40万円 40万円~65万円

※上記は税抜の目安料金です。汚染状況により費用は変動します。

上記はあくまで一般的な予算相場です。
マインドカンパニーでは、現場の状況を丁寧に見させていただき、お客様にご納得いただける明確なお見積もりをご提示します。
当社の作業実績ページでも現場ごとの料金を公開しておりますので、ぜひ参考にしてください。

なぜ高額になる?特殊清掃費用の内訳を公開

特殊清掃の費用が高額になるのは、完全消臭のために専門的な知識と多くの作業工程が必要だからです。その主な内訳を解説します。

  • 専門薬剤・機材費:高性能な除菌剤や消臭器を使用
  • 汚染物処理費:感染リスクのある廃棄物を安全に処理
  • 人件費:専門技術を持つスタッフが複数名で対応
  • 解体・修繕費:臭いの根源を除去するために内装工事を実施

例えば、安全確保のための「除菌剤散布」、臭いの根源を除去する「汚染箇所の清掃・解体」、最新の「ヒドロキシル発生器の稼働」など、一つ一つの工程に専門的な技術とコストがかかっています。
特に、床下にまで汚染が及んでいる場合は、解体や防臭コーティングといった大掛かりな作業が追加で必要になるのです。
安易に工程を省く業者もいますが、それでは根本的な解決にならず、臭いが再発するリスクが高まるだけなのでご注意ください。

費用を抑えるためにできること・できないこと

特殊清掃の費用を賢く抑えるためには、正しい知識を持って業者と相談することが重要です。一方で、ご自身でできることには限界があります。

できること できないこと
・複数の業者から相見積もりを取る
・予算を伝え、最適な作業プランを相談する
緊急パックなど簡易プランの利用を検討する
・ご自身で換気や消臭を行う
(臭いが拡散する)
・安さだけを基準に業者を選ぶ
(消臭失敗のリスク)
費用を抑えたい場合、まずは複数の業者に見積もりを依頼し、作業内容と金額を比較しましょう。
弊社では、ご予算に応じた最適な作業プランのご提案も可能です。
また、「汚染部分の清掃と初期消臭だけ」といったご要望に応える定額の「特殊清掃緊急パック(税込108,900円)」もご用意しております。
しかし、ご自身で窓を開けて換気したり、市販の消臭剤を撒いたりするのはおやめください。臭いが拡散し、近隣トラブルの原因になるだけでなく、外に居るハエを呼び寄せる結果となり、部屋中がウジやハエだらけになり、状況を悪化させるだけです。

完全消臭が期待できる特殊清掃業者の見極め方

完全に消臭できるかは、特殊清掃の業者選びで9割決まります。
料金を払ったのに臭いが消えない、という最悪の事態を避けるための、プロが実践する業者の見極め方を解説します。
「特殊清掃業者」と名乗っていても、その技術力や経験値は千差万別。正しい知識なしに選んでしまうと、取り返しのつかない失敗に繋がる可能性があるためです。

POINT1:消臭作業の実績と詳細な事例が豊富か

業者のウェブサイトで見るべきは、単なる件数ではなく、どのような作業をどこまで詳細に公開しているかという「実績の質」です。

こうした手間のかかる作業の事例がウェブサイトに具体的に掲載されているかを確認してください。もし、簡単な清掃事例しか載せていない業者は、技術力が低いか、都合の悪いことを見せていない可能性があります。細部までこだわった事例を公開していることこそ、技術力に自信がある証拠なのです。

POINT2:資格を持つプロが在籍しているか

信頼できる技術力の客観的な証として、特殊清掃に役立つ資格を保有しているかを確認することも大切です。

  • IICRCは世界基準の特殊清掃資格である
  • 清掃先進国アメリカでは、作業に必須とされる州が多い
  • 科学的根拠に基づいた正しい知識と技術の証明
  • 国内の民間資格とは、信頼性や権威性が異なる

特殊清掃は比較的新しい職種のため、残念ながら日本には公的な資格制度がありません。そこで一つの大きな判断基準となるのが、『IICRC』という国際的な認定資格です。
これは、清掃業界の先進国アメリカで広く認知されている権威ある資格で、取得には特殊清掃や火災復旧に関する高度な専門知識が求められます。
この資格を持つスタッフが在籍しているということは、科学的根拠に基づいた世界水準のサービスを提供できる証です。

POINT3:見積書に作業内容と根拠が明確に記載されているか

見積書は、金額の比較だけでなく、「なぜその金額になるのか」という作業内容と料金の根拠が明確に示されているかを確認しましょう。

  • 「一式」などの曖昧な表記は追加請求のもと
  • 必要な作業工程が省略されていないか確認する
  • 各作業の単価が妥当であるかを判断する
  • 業者の誠実さや透明性を測る指標となる

信頼できない業者は、「特殊清掃一式」といった曖昧な見積もりを提示し、後から高額な追加料金を請求してくるケースがあります。
優良な業者は、「除菌作業」「汚染箇所解体」「オゾン脱臭」など、必要な作業工程を一つ一つ明記し、それぞれの料金の根拠を丁寧に説明してくれます。
質問に対して誰が聞いても納得できる回答があるか、そして追加請求の可能性についても事前にしっかり確認することが重要です。

マインドカンパニーが選ばれる理由:準備力と技術力

マインドカンパニーが不動産管理会社などプロからも選ばれ続ける理由は、他社を圧倒する「準備力」と、それを支える確かな「技術力」にあります。

  • 圧倒的な準備力:必要な機材を全て揃え現場に向かう
  • 充実した設備:最新の消臭機材や薬剤への妥協なき投資
  • 豊富な経験:2,000件以上の実績に裏打ちされた的確な判断力
  • 高い技術力:国際資格と最先端のハイブリッド工法

「段取り八分仕事二分」という言葉通り、特殊清掃の品質は現場に入る前の準備でほぼ決まります。私たちは、起こりうるあらゆる事態を予測し、必要な機材や薬剤を全て車両に積んでから現場に向かいます。
当たり前のようで、これが出来ていない業者が非常に多いのが実情です。
豊富な消臭除菌機材のラインナップと、テストを重ねて選定した薬剤、そしてIICRC国際資格を持つスタッフの技術力。この徹底した「準備力」こそが、どんな難現場でも完全消臭を成し遂げる我々の強みです。

特殊清掃の消臭剤についてよくある質問

ここでは、特殊清掃の消臭剤についてよくある質問に回答していきます。

Q

市販のスプレーや置き型消臭剤は全く無意味ですか?

はい、残念ながら特殊清掃が必要な現場の強烈な悪臭に対して、市販のスプレーや置き型消臭剤はほとんど効果がありません。

  • 臭いの元が、床や壁の奥深くに染み込んでいるため
  • 市販品は、安全性を重視しており威力が弱い
  • 腐敗臭の原因物質を分解する力がない
  • 一時しのぎにもならず、お金の無駄になる可能性が高い
  • 孤独死現場などで発生する腐敗臭は、臭いの原因そのものが床や壁の内部にまで浸透してしまっています。そのため、空間に消臭スプレーを撒いても、大元には全く届きません。
    そもそも市販されている消臭剤は、家庭内での使用を想定し安全性を第一に作られているため、特殊な現場で発生する強力な悪臭成分を分解するようには設計されていないのです。

Q

ホームセンターで買えるもので、初期対応として一番マシなのは?

どうしても応急処置が必要な場合、香りでごまかすタイプではなく、臭いを化学的に分解・吸着する「塩素系」や「無香料の吸着タイプ」の製品を選ぶのが比較的マシな選択です。

  • 芳香剤は臭いが混ざり状況を悪化させる恐れ
  • 塩素系の消臭剤は、原因菌や臭い分子を分解する
  • 無香料ビーズや活性炭は、臭いを吸着・中和する
  • ただし、これらは全て「応急措置」に過ぎない

慌てて香りの強いスプレーを撒くのは逆効果です。
もしホームセンターで選ぶのであれば、香りに頼らない製品を探しましょう。例えば、二酸化塩素を含む塩素系の消臭剤は、強い除菌・消臭作用で悪臭の原因を分解する効果が期待できます。
また、無香料タイプの消臭ビーズや、臭いを物理的に吸着する活性炭も、香り付きの製品よりは有効だと考えられます。
しかし、これらはあくまで一時的な応急措置であり、根本的な問題解決にはならないことをご理解ください。

まとめ:中途半端な消臭作業は状況を悪化させます。まずは専門家へご相談ください

本記事では、特殊清掃の現場における消臭剤の効果と、プロによる作業の重要性について解説しました。
結論として、特殊清掃が必要なレベルの臭いは、市販の消臭剤では消えません。
臭いの発生源は床や壁の奥深くにあり、自己流の作業は、臭いの再発による資産価値の低下や感染症のリスク、そして精神的・金銭的な負担を増大させる悲劇につながります。
完全な消臭には、汚染箇所の物理的な除去や解体、そしてヒドロキシル発生器のような専門機材を用いた科学的なアプローチが必要です。
遠回りに見えても、初めから経験豊富なプロに任せることが、最も確実で心労の少ない解決策です。お一人で悩まず、まずは無料相談から始めましょう

この記事を書いた人

鷹田 了代表

   

2008年より遺品整理・特殊清掃の業務に関わって今日までたくさんのノウハウを蓄積出来ました。2023年には清掃業界の先進国であるアメリカへ渡り、RSAで研修を受け【TCST】Trauma and Crime Scene Technician (特殊清掃)や【FSRT】Fire and Smoke Damage Restoration Technician (火災復旧)に関する『 IICRC 』の国際資格を取得しております。
記事を通じて私の想いが伝われば幸いです。
現在、不動産管理会社を対象とした「孤独死の特殊清掃」の講演依頼を受付中です。
https://www.mind-company.jp/news/real-estate-seminar

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